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2025年6月27日金曜日

【グルメ】角上魚類の「かつお藁焼き」、本場高知との味比べの率直な感想

【この記事のポイント】
・角上魚類で家呑み用のツマミを調達。今回は特に気になった「かつお藁焼き」と「やわらか焼きいか」をチョイス。藁焼きの本場との比較や、「迷いガツオ」に関する豆知識、そしてそれぞれの正直な食体験をレポートします。



「角上魚類」は新鮮な魚介類が並ぶ市場のような雰囲気も魅力。
でも私がここを訪れるもう一つの楽しみは、美味しいお惣菜やツマミを調達すること。

「今日はこれをツマミに、家に帰ってあれを呑もうか」。
そんな風に考える時間は、ウォーキングの疲れを癒やす至福のひとときですね。

今回も、店内の惣菜コーナーでじっくり品定め。
その中で特に私の目を引いたのは二品、一つは「かつお藁焼き」、もう一つは「やわらか焼きいか」です。


どちらも家で一杯やるのにぴったりですね。


「迷いガツオ」と藁焼きへの探求心



「かつお藁焼き」といえば、本場は高知県。
太平洋で獲れた新鮮なカツオを藁の炎で一気に炙り、表面は香ばしく、中はたたきのように生に近い状態で仕上げる、土佐の郷土料理ですね。

一方、私が今回購入したのは角上魚類のもの。
角上魚類は新潟県を拠点とする鮮魚店、風土も違えばそもそも太平洋のカツオが高知から遠く離れた日本海側の新潟で獲れるのか? そんな疑問が湧いてきました。

調べてみると、興味深い事実。
「迷い鰹(まよいガツオ)」というものが存在するらしい。

季節外れの冬のカツオ、太平洋を北上する途中で一部の群れが日本海へ向かい、新潟や富山などで水揚げされることがあるそう。
理由は定かではないようですが、主流からはぐれて日本海へ回遊するため、「迷いガツオ」と呼ばれているんだとか。

この「迷いガツオ」は、漁獲量がごくわずかで非常に珍しい存在。2019年12月には富山県の氷見港でブランド魚「氷見寒ぶり」よりも高値が付いたという話や、新潟県の佐渡港では鮮度維持に特別な処理をして大切に出荷されているなんて情報も。

今回購入したかつお藁焼き、そんな高級な「迷いガツオ」である可能性はゼロ。
しかし高知の本場の藁焼きの半額以下という価格、これでどれだけ本場の味に近づけているのか興味ありますね。


まずは「やわらか焼きいか」で一杯



夕食の支度を始める前に、まずはツマミの「やわらか焼きいか」236円で軽く一杯。
ランチ後でしたけど、こういう品への食欲は衰えないものです。

ちなみに、やわらか焼きいかは236円でした。


少しだけ味見をしてみると、これが思っていた以上に美味。

商品名にもある通りイカは非常に柔らかく、そして噛み切りやすい。
なので硬くて噛むほどに顎が疲れる、ということがないんですよね。

イカ本来の旨味もしっかり、焼いた香ばしさも加わって、シンプルながらも後を引く美味しさ。
このままでも十分に美味しいのですが、マヨネーズと七味唐辛子を少し加えても、さらに美味しくなるだろうなと容易に想像できます。

子供の頃、父が晩酌で食べていたツマミのイカを少しお裾分けしてもらった。
あれがとても美味しかった、なんていうのを思い出すどこか懐かしい味わいでした。


期待の「かつお藁焼き」を実食



さて、夕食の時間となり、期待の「かつお藁焼き」を食卓へ。
パックから皿に移し、お好みで添えられたスライス玉ねぎやニンニク、生姜といった薬味と共にいただきます。

まずはシンプルに、少しだけ塩を振って一切れ。期待しながら口に運びます。



うん、藁で焼かれた香ばしさがしっかりと感じられて美味。
カツオ自体も臭みなく、良い状態です。

美味しい、確かに美味しいんですけど…
本場の藁焼きカツオを食べた時の感動には、少し及ばない。

なぜだろうか。
じっくり味わってみると、その理由が見えてきました。

周囲の焼かれた部分が薄い、これですね。

高知の本場の藁焼きは、文字通り藁の強い炎で一気に、表面をしっかりと炙り、カツオの身の深層まで熱を伝えることで独特の風味と食感を生み出しています。

角上魚類の藁焼きも藁の香ばしさは十分に感じられ、良い味に仕上がっています。
でも焼き方の技術という点では、本場のような「身の深層まで熱と香りを閉じ込める」という部分に、さらなる工夫の余地があるのかもしれない。

もちろん、これはあくまで「本場の味を知ってしまった」が故の少しばかり厳しい評価。
価格を考えれば、十分美味しい藁焼きであることは間違いないでしょう。

「本場の味を知ってしまった」という経験は、時として幸福であると同時に、少しばかり不幸なことなのかもしれないなと。


最後に



角上魚類で調達した二つのツマミとオカズ。

「やわらか焼きいか」は期待以上の美味しさで、懐かしい記憶も蘇る一品でした。
そして「かつお藁焼き」は、本場高知の味には及ばずとも、その香ばしさと美味しさは十分に楽しめました。

角上魚類は、新鮮な魚介類はもちろん、こうした加工品やお惣菜も豊富で、食卓に彩りと楽しみを与えてくれます。
今回も美味しいツマミにオカズを提供してくれた角上魚類に深く感謝です。

美味しい品に感謝、ごちそうさまでした。
また近いうちに、ウォーキングがてら立ち寄りたいと思います。




【おまけのワンポイント】
・かつお藁焼きは、慶長6年に土佐藩主だった山内一豊がカツオの刺身を禁止したことが起源とされているんだそう。一豊は、当時多かった魚の生食による食中毒を防ぐため鰹の刺身を禁じた。土佐の漁師は刺身を食べたい欲望からカツオの表面を炙り、焼き魚のような見た目にして食べたんだそう。

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