・科博見学後、上野でのランチ探しに苦労した末、松坂屋上野店のデパート大食堂「カトレヤ」へ。意外な穴場で味わったカツカレーとこだわりのサラダ、昔ながらの落ち着いた雰囲気での食事をレポートします。
物館の特別展「古代DNAー日本人のきた道ー」を興味深く観覧した後。
常設展にも足を延ばそうか、いや、まずは一旦外に出て、少し早めのランチにしようかと。
まだ11:30前なので、この時間ならきっとお店も空いているだろう…
なんていうのは甘かった。
ご存知の通り、上野は美術館や博物館、動物園が集まる文化の拠点。
加えて、最近は外国人観光客にも非常に人気の高いスポットとなっているので、常に多くの人で賑わっています。
予約なしに気分でフラッと立ち寄ってランチをというのは、意外と難易度が高いエリアなんですよね。
上野公園から御徒町方面へと、お店を探しながら移動。
行列ができているお店を見ては諦め。
空いていそうな雰囲気のお店でも、入口でスタッフの方に尋ねると「満席なんですよ」「1時間ほどお待ち頂きます」なんて返ってくることも。
何軒か繰り返しながら、御徒町方面へと歩を進めたところで…
松坂屋の前まで来たとき、「あ、もしかしてここなら空いているかも」と閃いたんです。
デパート大食堂という「穴場」
デパートの最上階、そこにはかつて多くの人々で賑わった「大食堂」がありますよね。
和食、洋食、中華、軽食、デザートと、文字通り何でも揃っているのが定番スタイル。
こういう場所って、考えてみれば、外国人観光客はまず知らないもの。
若い人も「デパートの食堂でランチ」、なんて発想にはならないはずだろうなと。
こういう場所なら、意外と穴場になっていて空いているんじゃないか?
そんな推測のもと、松坂屋上野店の最上階に向かってみました。
…おぉ、読み通り。
ウェイティングリストに名前を書くことになりましたが、待ち客は3組目。
これならそれほど待たずに済みそうです。
お店の名前は「カトレヤ」。
昔ながらの、落ち着いた雰囲気のレストランです。
待ち時間は5分ほど、すぐに店内に案内されました。
席も広々、隣の席との間隔も十分に取られていて、ゆったりと寛げるのは、昔ながらのデパート食堂ならでは。
静かすぎず、かといって騒がしすぎることもない、程よい活気のある空間です。
まずは一人乾杯!
席に着いてまず注文するのは、何を置いてもビールですよね。
この日は暑かった。
美術館から公園を抜けてお店探しと、結構歩きました。
この喉の渇きと、ようやく落ち着けた安堵感。
残念ながら飲むのは私だけですけど、そんなことは気にしない。
よし、心の中で一人乾杯!
今日一日のウォーキングと、美味しいランチにありつけたことに感謝、喉越し最高の一杯ですね。
定番の安心感、カツカレー
そしてメインディッシュ。
メニューを眺めつつ、悩んだ結果選んだのは…カツカレーでした。価格は1,850円と、デパートのレストランらしい価格設定ですね。
そういえば、先週もカレーを食べたんだった。
外食で何を食べるか迷ったときの救世主はカレー、まず外すことがない選択肢ですね。
カレーという料理は奥深い。
家庭の味から専門店の味まで実に多様ですが、デパート食堂のカレーには、どこか安心できる日本の洋食屋さんのカレー」というイメージがあります。
さて、カトレヤのカツカレーはどんな味でしょう。
脇役にも抜かりなし、サラダ
まずはサラダから、それでは頂きましょう。
こういう昔ながらのレストランって、セットのサラダも美味しいことが多いですよね。
レタスや玉ねぎ、トマトといった定番の野菜が使われていますけど、何よりドレッシングが素晴らしい。
おそらく自家製でしょう。
しっとりとした質感で、野菜によく絡みます。イタリアンドレッシングをベースに、ほんの少しだけ甘みと酸味のバランスが取れた、優しくも深みのある味わい。
野菜のシャキシャキとした食感を引き立てつつ、全体の味を邪魔せず。
脇役とはいえ、きちんと美味しい。こういうところに、料理の丁寧さを感じます。
いよいよ本命、カツカレー実食
さて、いよいよ本命のカツカレーは、期待通りのビジュアル。
揚げたてのカツが、たっぷりのカレーソースの上に鎮座しています。
まずはカレーソースを一口。
うん、やはり「日本の洋食屋さんのカレー」といった、どこか懐かしい味わい。
スパイスがガツンと効いているタイプではなく、野菜や肉の旨味が溶け込んだ、コクのあるルー。
辛さは控えめ、万人受けする優しい味わいながら、しっかりと満足感があります。
次にカツ。
衣はサクサクで、豚肉は適度な厚み。
ジューシーで噛むほどに肉の旨味を感じる美味しさ、そしてこのカツとカレーソースの組み合わせが絶妙なんです。
カレーソースのコクがカツの油っぽさを和らげ、カツの香ばしさがカレーに奥行きを与えています。
ライスの炊き具合も適度で、ルーとのバランスも良し。
ボリュームも十分ながら、美味しいのであっという間にペロリと完食してしまいました。
最後に
いやぁ、カレーはやっぱり美味い。
そう再確認させてくれる、満足度の高い一皿。
デパートの食堂という、少し意外な場所でしたが、上野という観光地でランチ難民になりかけた中で見つけたまさに「穴場」。
賑やかな上野公園やアメ横から少し離れ、落ち着いた雰囲気の中で、ゆったりと美味しい食事を楽しめる。
こういう昔ながらの空間が、今も残っていることの有り難みを感じます。
また上野に来た際は、立ち寄りたいお店た。
素晴らしく美味しかった、ご馳走さまでした。
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