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2021年12月2日木曜日

【散歩】横浜の歴史を見守ってきた氷川丸、株主優待券で無料見学​

氷川丸、山下公園に係留、展示されている古い客船というのは大半の方がご承知の通り。

はてさて、氷川丸の中を見学したのはいつだったか。
いや、もしかしたら今まで一回もなかったかもしれずと、記憶があやふやなんですよね。

今回は頂いた日本郵船の株主優待券が4名分、ちょうど使い切れるということで中に入ってみることにしました。

山下公園から見たこの姿、そういえば、甲板がビアガーデンだったこともあったような。

調べてみたところ、2005年か06年までは夏季限定で営業していたようです。
最近はみなとみらいに人が集まるようになったので開設されない、なんて記述もありましたけど、船上でのビールって根強い人気ありそうですけどね。

乗船料は…いや入場料かな、大人500円、シニア300円。
今回はそれぞれ2名ずつだったので、1,600円節約できた訳だなと。


改めてですけど、氷川丸は1930年就役の豪華客船。
排水量は約1万トンは、海自のイージス艦とほぼ同じくらいの大型艦船です。

一等客室76名、二等69名、3等176名、合計231名を10日ほどかけてシアトルまで運ぶ定期船。

戦時中は特設病院船として使われ、触雷が3回あったものの沈没は免れ。
戦後は再びシアトル定期船として活躍、1960年に退役したというのがこの船の歴史。

船内は客船時代の内装が残されており、ここは一等の児童室部屋。

裕福な家のお子さんはお行儀がいいんでしょうけど、この狭さじゃ1日ももたず飽きるでしょうね。
子供には、船旅は苦痛だったんだろうな。

これぞ一等、そんな雰囲気いっぱいのシックな食堂。
食事は最大の楽しみなんでしょう。

船の中ではさほど動けないので、毎食こんな豪華なものを食べていたら太るでしょうけどね。

船の中の階段、そうだ、思い出した。

子供の頃、確かポートアイランド博覧会に行くときのこと。
神戸までフェリーで行ったんですけど、海上は大時化だったんです。

船が上下に大きく揺れて、上昇する時は階段に押し付けられて。
タイミングを計って降りないと、転げ落ちるほどでした。

当時は船酔い体質だったので、すぐにベッドから出られなくなって一晩苦しんだ辛い思い出。

暗い過去から離れて、デッキチェアに座って暫くのんびり。
風が心地よく、ここまで歩いてきた疲れも癒えました。

お、操舵室も公開されているのか。
護衛艦と比べると。随分と機器類が少なく広々としていますね。

舵の後ろに氷川神社が祀られていて、そうか、氷川はあの大宮の氷川神社に由来しているんですね。
戦争中に沈んでしまった姉妹船は日枝丸と平安丸、いずれも日本を代表する神社の名前だなと。

操舵室から眺める船首、前方にはベイブリッジが見えています。

この船がここに係留されたのが1961年、ベイブリッジが完成したのが1989年なので、氷川丸があの橋の下を通過したことはないんだな。
というよりも、氷川丸は現代横浜の変わりざまを60年も見守り続けているのかと思うと、その歴史の重さに改めて感動です。


そんな長い時を感じることができる氷川丸、500円を払ってでも観る価値は十分にありですね。

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日本郵船氷川丸
神奈川県横浜市中区山下町山下公園地先
開館時間 10:00~17:00
休館日 月

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