モーションウィジット

2023年1月14日土曜日

【料理】福島県平田村産、真っ直ぐ1mの自然薯は半端ない粘り気

【この記事のポイント】
・頂き物の自然薯、福島県石川郡平田村産でその見た目に驚き、味の良さにまた驚き



とある平日、ヤマト運輸から自然薯が届くという通知。
おぉ、Hさんが送ってくれると言っていたあれか。

福島県石川郡平田村産の自然薯、会社関係のHさんと前回呑んだ時にこの話があったんです。

「母の実家がある村で、他には何もないんですけど自然薯は拘りをもって作っているんです。標高500mというちょっとした高地で栽培するものなので、他とは一味違う一品なんですよ。」とのこと。

その後、平田村ってどこなんだろうと調べてみたところ、白河・郡山といわきの間にある山村。
総人口は5,500人くらいという小規模な村のようです。

忘れずに送って頂いたんだ、有り難いなと思いつつまず驚いたのはパッケージ。
なんと箱の長さ1mほど、まるで釣り竿でも入っているかのような細長さです。

中に入っている自然薯は若干短いものの、それでも90cmほどはあるかなと。
しかも太くて、こんなに立派な自然薯は初めて見ました。

お礼のメールを送ったところ、「さすがにこの長さは専用の筒に入れて育てるようです。自然じゃない自然薯ですね(笑)」と。
こんなに真っ直ぐに長く伸びるのは、ピュアな天然モノでは無理なのは当然だよなぁ。

まずは「すいとん」にしてみることに。

味について語る前にと。
今どきはすいとんって何? なんて反応もあるかもしれないですね。

小麦粉を固めたもので、うどんとの違いは以下の3点。
・最も大きく違うのは見た目、すいとんは小麦粉の塊
・うどんは練って捏ねてと、でんぷんがグルテンに変わっているがすいとんはそのまま
・食塩が入っているのがうどん、一般にすいとんには入っていない

すいとんは子供の頃の大好物で、小学校で好きな食べ物を書くときにと「すいとん」と書いたら、母親にえらく怒られた記憶があります。

戦中戦後の代用食で、当時は小麦粉ではなく雑穀やとうもろこしを使用していたらしく、貧乏の代名詞にもなっていた食べ物。
そんなものとは露知らず、小麦粉好きの私にはご馳走だったんですよね。


すいとんに自然薯を入れるというアイデアは今までなかったんですけど、芋や木の実を入れるというのは昔からの調理方法なんだとか。
作ってくれたのは妻で、自然薯を擦ると粘り気たっぷりだったとのこと、これをつなぎにしたということですね。

食べてみると、自然薯の粘り気が小麦粉に勝り、つなぎという役割ではなく自然薯がメイン。
食感は滑らかそのもの、すいとんの粉っぽさがないのは当然で、フワッと自然薯が香ってくるという上品な味でした。

粉っぽいすいとん好きな私、別の食べ物のような印象ですけど味は素晴らしい。
きのこや野菜の出汁がでたすまし汁にも相性バッチリでした。

蕎麦がきで同じように食べても美味しいはず、今度やってみようかな。

普通にすりおろして、ご飯にかけてとろろご飯。
これも妻が作ってくれていて、卵を混ぜたとのことで更にコクがありそうな。

一口食べようと ... あれ?
自然薯がまとまったままで切れないぞ。

粘り気は卵で薄められているんでしょうけど、その程度の希釈にはこの自然薯は負けないらしい。
かえって粘り強さを増したか、そんな強さにに驚きます。

味の素晴らしさは言うまでもなく、自然薯がこんなに美味しいものだったということを初めて認識。

細いところを輪切りにして、バター焼きにしてみたという妻の談。

ん? これは本当に自然薯か?
そう疑いたくなるような固い食感ながらも、噛むと独特の風味がフワッと香るんですよね。

筍の代わりに自然薯を使った青椒肉絲、これも固めの自然薯の食感を活かした料理、独特の風味は豚肉にも負けずでした。
平田村の自然薯ならではの味とは言えないものの、こういった料理にも使えるというのは嬉しい応用技だなと。


いい食材はどう食べても美味しい。
そんな実感を改めて感じさせて頂いたことに感謝。

自然薯はまだ1本以上残っているので、これからどう食べるかが楽しみです。




【おまけのワンポイント】
・平田村の自然薯を通販でも買えるかと調べてみたところ、どうやっても見つからず。貴重なものを送って頂いたHさんには改めて感謝、ありがとうございました。

0 件のコメント:

コメントを投稿