・妻と訪れた秋葉原のドーナツ店、ドーナツの原点「オリーボーレン」の歴史に触れ、さらにまさかの絶品カレードーナツを発見。甘党でなくても楽しめる、素朴な伝統菓子とモチモチ生地のカレー系ドーナツの魅力をご紹介。
昨日の記事でご紹介した『はま寿司』でのランチ。
満腹になってお店を出て、秋葉原駅へと向かう途中、妻の目がキラリと輝いたなと。
その視線の先にあったのは、ドーナツ屋さん、『Jack In The Donuts（ジャック イン ザ ドーナツ）』というお店。
この名前、どこかで聞いたことがあるような気もするけれど…
自分からドーナツを買うことがまずない私にとっては、正直ピンとまではこないお店です。
行列の理由は？ マラサダと外国人観光客
店頭には「生マラサダ」の文字が大きく掲げられています。
どうやら、妻はこの「マラサダ」に強く惹かれた模様。
ハワイアンスイーツとして人気なんですかね。
お店の前にはちょっとした行列ができていて、並んでいるのは外国人観光客の方が圧倒的。
なるほど、日本のポップカルチャーの聖地・秋葉原で、手軽に食べられるカラフルなドーナツは、観光客にとって魅力的なのか。
それにしても、なぜこれほどの行列が…？
ショーケースを眺めると、色とりどりのドーナツがずらり。
定番のリングドーナツから、クリーム入り、チョコレートコーティングされたものまで、本当に種類が豊富です。
うーん、甘いものがそれほど得意ではない私としては、積極的に「これが食べたい！」と思えるものは…
ん？ あれはなんだ？
ドーナツの原点？ オリーボーレンとの出会い
その名も「オリーボーレン」。
ポップには「ドーナツの原点はこれだった!!」と、なんとも気になるキャッチコピー。
本当かな？と、その場でスマホを取り出し、Wikipediaの情報をGemini先生に要約してもらいました。
- オリーボーレン（Oliebollen）は、オランダやベルギーで親しまれる伝統的な揚げ菓子。現在のドーナツの原型とされている。
- 名称はオランダ語で「油でできたボール」の意味。大晦日や冬の祭りなどでよく食べられる。
- 生地にレーズンなどのドライフルーツを混ぜて揚げ、粉砂糖をまぶすのが一般的。（ベルギーでは具なしが多い）
- 起源は古代ゲルマン民族の冬至の祭りに遡るとも言われ、邪気を払う意味合いがあったとか。17世紀にはレシピも存在していた。
へぇ〜、そんな歴史のあるお菓子なのかと、 知的好奇心が刺激されます。
これは試してみる価値がありそうだ。
まさかの大発見！ カレードーナツに心奪われる
すっかり「オリーボーレン」を買う気になっていたその時、ショーケースの隅っこで、思わぬものを発見してしまいました。
なんと、「カレードーナツ」があるじゃないですか！
カレーパン好きの私としては、これは見逃せない。
カレーフィリングが入っていて、表面が揚げられている… 広義ではカレーパンの仲間と言っても過言ではないはず。
ということで、急遽予定変更。メインは「カレードーナツ」に決定。
そして、気になっていた「オリーボーレン」は、妻と娘とシェアして少し味見させてもらうことにしました。
実食！ カレードーナツとオリーボーレン
まずは、カレードーナツから。
一般的なカレーパンと違って、少し細長い形状をしているのはなぜだろう？
一口かじってみると… おぉ、生地がすごくモチモチしてる。
なるほど、この独特の弾力のある生地をしっかり味わってもらうために、あえてこの形にしているんでしょう。
中のカレーフィリングは、野菜などが溶け込んだような、きめ細かくマイルドな口当たり。
辛さは中辛未満で、子供でも食べやすい優しい味わいです。
オーソドックスながら、スパイスの香りと野菜の甘みが感じられる、丁寧に作られたカレーだなという印象。
モチモチの生地との相性も抜群でこれは美味、 軽食にピッタリです。
続いて、「ドーナツの原点」こと、オリーボーレン。
見た目は素朴で、粉砂糖がたっぷりとかかっています。
一口食べてみると… うん、これも美味しい！
生地自体は甘さ控えめで、レーズンなどのドライフルーツの自然な甘みと酸味がアクセントになっています。
シナモンなどのスパイスもほんのり香って、どこかヨーロッパの伝統的なクリスマス菓子「シュトーレン」を彷彿とさせるような、素朴で滋味深い味わい。
油で揚げてありますが、意外と油っこさは感じず。
この優しい甘さなら、甘いものが得意でない私でも、一つペロリといけそうです。
おわりに：妻との買い物も、たまには良いもの
私一人で出かけていたら、まず立ち寄ることはなかったであろうドーナツ屋さん。
今回は妻と一緒だったからこそ、こんな面白い発見（オリーボーレンの歴史や、美味しいカレードーナツとの出会い）がありました。
たまにはこうして、自分のテリトリー外のお店に足を踏み入れてみるのも良いものですね。
新しい発見と、美味しいドーナツと出会わせてくれた妻に感謝。
ご馳走さまでした。
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