【この記事のポイント】
・郵便物に貼られた「機械処理による破損」の謝罪ラベルと、時制のねじれへの違和感
・破れていたおかげで初めて認識できた、10年刻みで届く「歯周疾患検診の案内」の存在
とある日、家に届いた郵便物に紙が貼ってあったんです。
この郵便物等は、機械処理中に誤ってき損させてしまったものです。 お客様の大切な郵便物を傷めてしまい誠に申し訳ございません。 補修の上お送りさせていただきますので何卒ご容赦のほどお願い申し上げます。
市川南郵便局
時制のねじれが醸し出す、インフラの不思議な丁寧さ
手元に届いた補修済みの郵便物。
丁寧な対応に感心しつつも、気になったのが『補修の上お送りさせていただきます』という文言でした。
これって、改めて送ってくれるということなのかな?
いやいや、まさか郵便局が「再送してください」なんて送り主に依頼することはないでしょう。
だとしたら、「補修してお送りいたしました」が正しい表現では。
くだらないイチャモンはつけたくないものの、日本語としてわかりにくいのは間違いないよな。
なんて思ったものの、でも待てよ。
この郵便物は、30歳から70歳の10年刻みで送られてくる歯周疾患検診の案内なんですよね。
10年に一度のメッセージと、郵便局がくれた『気づき』
これまで3回受け取っているはずなんだけど、そういえば全く記憶に残っていないなと。
今回は、この紙が貼ってあって初めて認識したという次第。
郵便物の内容に気付かせてくれた市川南郵便局には、むしろ感謝しなければいけないのかもしれませんね。
10年後、私は再び同じ通知を受け取ることになるんでしょう。
その時、果たしてこれがなんだか理解できるだろうか。
通知を見ながら、「そういえば、今日はご飯を食べていないなぁ」なんて言っているかも…
歯のメンテナンスは、ボケ防止にも効くと聞いたことがあるんです。
やっぱり歯は大切にしていかないと。
【おまけのワンポイント】
日本の郵便事業の優秀さは世界的にも群を抜いており、郵便物の「誤配達」や「遅延」の発生率は極めて低い水準に抑えられているんだそうです。
全国で毎日約5,000万通に上る郵便物が飛び交う中、郵便局に導入された「区分機(ソーター)」は、宛先の文字やバーコードをOCRで超高速読み取りし、1時間あたり数万通のペースで自動仕分けを行っています。この巨大な高速物流網において、ごく稀に発生してしまう紙の噛み込み(き損)事故に対し、今回のようにはっきりと事故を申告し、人間の手で補修した上で確実に届けようとする実直なリカバリーシステムは、日本のインフラの信頼性と品質を裏付ける合理的な仕組みなんですね。

