モーションウィジット

2026年8月17日月曜日

【散歩】「京」で始まる電車の罠!京成線で読む京急冊子、浅草線が繋いだ両者の絆

【この記事のポイント】
・京成線でお出かけの朝、ふと駅で手に取った「京急」の沿線情報冊子の罠
・都営浅草線を介した両者の相思相愛関係と、昭和のエンジニアたちが起こした改軌の奇跡


とある休日、今日は京成線に乗ってお出かけ。
京成中山駅から、成田方面を目指して出発です。

ガラガラの車内と、愛着あるローカルな空気感

車内はガラガラ、これじゃ赤字だろうなぁ。
成田空港と都心を結ぶという大動脈の一つながら、京成線の持つどこかローカルで素朴な雰囲気がとても好きなんですよね。

乗車前、駅のラックで暇つぶしに読むのにちょうど良さそうな沿線の情報冊子を発見。
これを眺めていると…

高校時代のミニシアターと、心地よいエンドロールの記憶

「ミニシアターのある街にでかけよう」か。

そういえば高校生の頃、飯田橋の『ギンレイホール』に通ったっけか。
二本立てで「ブリキの太鼓」と「蟹工船」を観たりして。

ストーリーの複雑さや重さ、慎重な展開に息をのみながら…
気付けばエンドロール、自分がどこにいるのかを思い出すのにも数秒かかることがあったり。

まぁいつも寝ていたわけじゃないですけど、ミニシアターっぽい雰囲気はなかなか良かった想い出があります。

成田行きホームでデバッグする、京急の冊子

へぇ、「キネカ大森」か。
大森海岸駅から徒歩8分… え?

これ、京成じゃなくて京急じゃないですか。
なんで京急の情報冊子が京成中山駅にあるんだ?

よく考えてみると、京成と京急は都営浅草線を介して長年にわたり相互直通運転を行っている、いわば相思相愛の仲良しインフラ。
なるほど、でも成田方面行きのホームにこの冊子を置いておく必要はないんじゃないかな…

魅惑の古民家エビフライと、揺らぐ初志

ん?

「『洋食入船』は大正13年創業。
看板メニュー「天使の海老 海老フライ」(1,700円)はカリカリの衣とむっちり弾力のある海老のコントラストが忘れがたい一品。」と。

美味しそうだなぁ。
昭和の雰囲気が残る古民家でって、なかなかオシャレですねぇ。

ミニシアターとエビフライ、こりゃセンスいいじゃないですか。
(↑すっかり「成田行きホームなのに」の不満を忘れてますね)

青物横丁のデジタルパタパタと、分裂する目的地

他のページをめくると、青物横丁駅にフラップ式列車発車案内表示器(あのレトロな『パタパタ』と回る表示板)が復活したというコラム。

LCDのアニメーション、つまりデジタルで復活させたんだそう。
回転速度や立体感を徹底的に検証したとのこと、まるで本物のような動きなんだとか。

う〜ん、これも見に行きたい。

なんて感じで、気持ちは羽田方面へ、身体は成田方面へ。
京成と京急のコラボが与えてくれた、幽体離脱のような感覚に感謝の車中でした。




【おまけのワンポイント】
1959年、京成電鉄は都営浅草線(および京急線)への相互直通運転を行うため、全線の線路幅を1372mm(馬車軌)から1435mm(標準軌)へ広げる「改軌工事」を行いました。これは、通常の営業運転を一切止めることなく、各区間をわずか数日ずつ、全線でも約50日という驚異的な短期間でやり遂げたという、日本の鉄道史上『奇跡』と称される伝説の難工事です。直通運転という利便性のシステムを構築するため、昭和のエンジニアたちが注いだ執念と合理的な設計力には、敬意を表せざるを得ないんですね。