・夕暮れの高崎駅に到着。北関東屈指の拠点都市が持つ「威風」を肌で感じながら高崎城址を散策。
鴻巣での「びっくりひな祭り」という予期せぬ寄り道を終えて、再び高崎線に揺られること1時間弱。
高崎駅に降り立ったのは、16:30を回った頃でした。
この時間からの本格的な観光は難しいものの、ホテルへ向かうルートを少しだけ迂回して、この街の歴史の核心部を歩いてみることにしようかなと。
北関東のクロスポイント:高崎駅の威容
改札を抜けると、そこには想像以上に立派な空間が広がっています。
高崎市は人口約37万人を数える中核市、上越・北陸新幹線が分岐する交通の要衝。
駅ビルの佇まいからも、北関東のハブ(拠点)としての強い自負と経済力が伝わってきますね。
さて、Googleマップを頼りに、歩いて15分ほどの場所にある「高崎城址」を目指しましょう。
徳川の牙城:烏川に守られた堅城の記憶
夕闇が迫る中、重厚な石垣が見えてきました。
高崎城は1598年、徳川四天王の一人である井伊直政が築城。
元は「和田」と呼ばれていた地を井伊直政が「松ヶ崎」に改めようとしたところ、竜広寺の住職・白菴が「成功高大」の言葉を引いて「高崎」への改称を推奨したんだそう。
中山道の要衝を守る重要な戦略拠点であり、親藩・譜代の大名が代々城主を務めた名門の城です。
現在、城郭の大部分は市街化していますけど、貴重な遺構として「乾櫓(いぬいやぐら)」が現存。
県内唯一の現存する城郭建築、その背景には近代的な高層建築である高崎市役所が聳え立っています。
江戸の防衛拠点と現代の行政拠点が同じフレームに収まる光景、歴史のパッチワークを見ているようで実に興味深いなと。
案内板にあった在りし日の鳥瞰図を眺めると、その規模に驚かされます。
西側を流れる烏川を天然の外堀とし、さらに人工の三重の堀で囲郭を固めた鉄壁の構え。
東西約650m、南北約870mにも及ぶ広大な城域を誇り、まさに「北関東の要塞」と呼ぶに相応しい規模です。
夕闇に浮かぶ門と土塁:幻想的なウォーキング
もう一つの主要な遺構が「東門」。
元々は三の丸から勝手曲輪へ通じる門で、一度は農家に払い下げられたものを移築・復元したんだとか。
城址の土塁は一部が開放されており、その頂を歩くことができます。
歴史の厚みを文字通り「足の裏」で感じながら歩けるのは、贅沢といえるでしょうね。
足を踏み外して、自分が「落城」しないよう注意しないと。
ホテルに向かって歩き始めると、色とりどりのランタンが木に吊るされた堀端に。
水面に映り込む光の帯が揺らめき、先ほどまでの歴史的な厳かさが嘘のように幻想的な雰囲気に包まれていました。
計画を立てない息子との旅、こうした偶然の風景に出会えるのなら、無計画もまた一つの「最適解」なのかな。
なんて感じたところで、続きはまた明日。
【おまけのワンポイント】
・高崎は歴史の街であると同時に、実は「パスタの街」としても全国的に有名なんだとか。人口当たりのパスタ店数が非常に多く、毎年「キングオブパスタ」というイベントが開催されるほどなんだそうです。