【この記事のポイント】
・「足柄ポッキン漬」は、息子の東海道踏破への挑戦が運んできた清涼感あふれる逸品。そして博多名物「とりかわ」は、娘の確かな審美眼による間違いのないチョイス。
・ 脂の「動」と酢の「静」、家族の物語が食卓でマリアージュを完成させる醍醐味。
昨日の記事では、山菜天ぷらと角上魚類の寿司に沸いた「昼の宴」の様子をお届けしました。
実はその豪華な食卓の傍らで、静かに、でも確実に仕事をこなしていた名脇役が。
その名脇役は、場所を夜の食卓に移してもなお、その実力を発揮し続けることになるんです。
息子が歩いて届けてくれた、足柄の清涼感。
それがこの「足柄ポッキン漬」。
現在、東海道を自らの足で制覇しようと挑戦中の息子が、道中で見つけて買ってきてくれたお土産なんです。
中井町産の新生姜を、水を使わずリンゴ酢と糖液だけで漬け込んだという逸品。
その名の通り、小枝を折るようにポッキンと小気味よく折れる食感と、リンゴ酢のフルーティーな酸味が秀逸。
これが、昼の山菜天ぷらの「油」を流すガリ代わりとして最高だったのは言うまでもなく、夜の部でも引き続き「口内リセット担当」として盤石の地位を確率していました。
有無を言わせない、娘の強力なリクエスト。
そして、そのポッキン漬が待ち構える夜の食卓に、満を持して登場したのがこちら、博多名物「とりかわ」です。
以前物産展で食べて以来、その旨味の虜になった娘から「船橋の東武に行くなら絶対に買ってきて!」と強力なリクエスト(指示?)を受け、調達してきたものです。
博多のとりかわは、鶏の首皮を串にグルグルと巻き付け、何度も焼いては寝かせることで脂を極限まで落とした手間暇の結晶というのは以前ご紹介したとおり。
確か2024年の記事でも、その執念とも言える製法について熱く語った記憶があります。
一口噛めば、ギュッと凝縮された皮の旨味が弾け、炭火の香ばしさと秘伝のタレが渾然一体となって押し寄せてくる。
この「皮なのに重くない」独特の食感は、やはり博多流ならでは。
脂がほどよく抜けているからこそ、何本でもいけてしまう「魔力」があるんです。
ここで先ほどの「ポッキン漬」が真価を発揮します。
濃厚なとりかわの後に、ポッキンと生姜を一口。
この「脂と酸の見事なループ」、昼にあれだけ食べたというのに不思議と箸が止まらないんですよね。
家族それぞれの「行動」と「嗜好」が、一つの食卓でパズルのように組み合わさる。
昼の宴の余韻を楽しみつつ、夜の部への完璧なランディングとなったかなと。
実は、この日の夕食の「真のメイン」は、また別のメニューだったんですけどね。
それについては、また次回の記事でご紹介することにしましょう。
【 おまけのワンポイント】
「足柄ポッキン漬」の魅力は、生姜本体だけではない。一滴の水も使わずにリンゴ酢と糖液だけで作られたその「漬け液」には、生姜のエキスが凝縮されているんだとか。
この液を炭酸水で割るだけで、とりかわの後の口内をさらに爽快にリセットしてくれる「即席本格ジンジャーソーダ」に早変わりするそうです。
なんて偉そうに書いてますけど、これを知ったのは漬け液をほとんど捨ててしまった後のこと、う〜ん、次は絶対に捨てないぞ。


