・ 高知県須崎市から届いた、30cm超えの圧倒的なスケールを誇る「カツオの藁焼き」。 娘の感性で盛り付けられた「薬味の森」が、藁焼き特有の燻香と脂の旨味を極限まで引き出す。
12月に届いていた高知県須崎市からの「ふるさと納税」の返礼品は、冬の食卓を彩る主役カツオの藁焼き。
そのボリュームたるや凄まじく、30cmを優に超える立派な冊(さく)が3本もあったんです。
分配の美学:三冊のカツオが繋ぐ縁
これほどの逸品は、独り占めにするにはあまりにも勿体ない。
そこで、1本は日頃からお世話になっている同じマンションのTさんへお裾分け。
もう1本はお正月料理の目玉として実家に持っていき、家族全員で味わったんです。
そして最後の一冊。
満を持して、我が家3人の夕食を飾るメインディッシュとして登場させることにしました。
娘の感性が光る「薬味の森」
調理を担当してくれたのは娘。
私が仕事から帰宅すると、食卓には驚くべき光景が広がっていました。
まず、薬味としてチョイスしたのは、大葉、ネギ、そして乾燥ニンニクチップ。
その分量が凄まじく、主役であるはずのカツオの姿がほとんど見えないほどこんもり。
でも、この「過剰さ」こそが正解であることを後に知ることになります。
五感を刺激する、藁焼きとニンニクの共演
薬味の隙間から覗くカツオは見事な照りを放っており、視覚からもその鮮度の良さわかるなと。
よし、それでは頂きましょう。
箸で一気に薬味ごと掴み、口へと運ぶ。
まず鼻腔を抜けるのは、藁焼き特有の香ばしく力強い燻香です。
続いて、ネギの鮮烈な辛みと大葉の爽やかな芳香が、カツオの濃厚な赤身の旨味を美しく引き立てて。
そして何より、ニンニクチップの放つパンチの効いたコクと食感が、全体の味わいに圧倒的な奥行きとリズムを与えてくれるんですよね。
噛みしめるたびに薬味と魚肉が渾然一体となり、絶妙な相乗効果(シナジー)を生み出していく。
この重厚な味わいを前にしては、杯を進める手も、箸を動かすスピードも、もはや誰にも止められないなと。
最後の一切れを惜しむように食べ終える頃には、心もお腹も須崎市の海の恵みで満たされていました。
素晴らしい返礼品を届けてくださった須崎市の皆様に心から感謝。
ご馳走さまでした。
【おまけのワンポイント】
・藁は燃焼温度が非常に高く(約800℃以上)、一気に表面を焼き固めることができます。これにより、中に旨味を閉じ込めつつ、魚特有の生臭さを消し去り、独特の風味を纏わせることができるんだとか。