モーションウィジット

2026年7月15日水曜日

【風景】朝の散歩で遺跡発掘に遭遇。東中山の「不動産価値の逆転」と、令和遺骨の未来予想図

【この記事のポイント】
・朝のウォーキングで見つけた、近所での「東中山台遺跡群」の発掘調査現場
・古代には「水はけが良く海も近い超一等地」が、現代では静かで地味な駅という逆転現象


朝のウォーキングコース。
以前から工事が止まったままのところがあって、ちょっと気になっていたんです。

でも家に帰って仕事をせねばならず、ゆっくり見ている暇はなし。
とはいえ、やっぱり気になるものは気になるんだよなぁ。

もしかするとこれって…
とある日、時間に余裕があったので近寄ってみます。

おぉ、やっぱり遺跡なのか。
京成線の東中山駅近く、この辺りには古墳時代〜中世の遺跡があるんですよね。

古代の超一等地と、マイナー駅という現代

下総国府や国分寺があったのは、市川駅近くの高台。
東中山も地続きの高台で、距離は5kmくらいという近さなんです。

国府が置かれたのは奈良時代初期、国分寺も741年と時期が近い。
当時から集落があった、いやそれ以前から人が住んでいた辺りにできたんでしょうね。

この近くには飛ノ台史跡公園博物館というのがあって、これは貝塚、つまり縄文時代の遺跡。
海が近い高台ということで、住みやすい土地であったであろうことが容易に想像できる場所なんです。

現代の東中山駅周辺は、主要駅の陰に隠れた静かで地味な住宅地。
古代の『国府に近い超一等地』という賑わいとは真逆なのが面白いですね。

もし時間逆行装置があったら

そうだ。
もし「時の流れを逆転させる装置」があったとしたら…

まず現代で、さほど高くない東中山の土地を買い占めておく。
そこから時間軸を遡れば、その土地は国府にも近い「超一等地の高台」へと早変わり。
古代の有力者に「日当たり良好、水はけ抜群の特等住宅地です」と売りつければ、濡れ手に粟の大儲けができるんじゃないか。

な〜んて一瞬ニヤリとしかけましたけど、よく考えたら古代人に現代の土地権利証が通用するわけはない。
「面倒な奴だ」と、バッサリと切られるのがオチでしょうね。

そんな妄想をしながら少し近寄ってみると…
おぉ、四角い穴が遺跡なのかな。

こんなにたくさんあるということは、もしかして「中山京」みたいなものがあったり?
いや、穴は規則正しく並んでいるわけではないので、大規模な門や建造物ではなさそう。

おそらくですけど、竪穴住居の集落があったというような遺跡なんでしょう。
だとしたら、この大きな穴の正体は何なんだろう…

猛暑の発掘現場と、未来の展示品

ところで、この発掘調査の期間を改めて確認してみると…
令和8年3月30日〜8月31日(予定)とのこと。

8月に炎天下で発掘をするって、どれだけ辛い作業だか想像もできず。
もし私がその作業を担当したら、暑さのあまりビールを呑みたくなる。

そして眠ってしまい…
西暦5000年あたりの未来の考古学者に、「ビールジョッキを片手にした、謎の令和人」として発掘される。

ふと気付くと、ん?
ここは博物館のガラスケース?

あれ、私は展示されている遺骨なのか。
まぁビールジョッキと一緒なら、それはそれで良しとしておきましょう。

なんて妄想をしているところで…

あっそうだ、今はウォーキングの途中。
家に帰って仕事をしなければです。




【おまけのワンポイント】
実は東中山駅は、かつて昭和28年(1953年)に「中山競馬場前駅」という臨時駅として開業したのが前身となっているんだとか。
競馬場へのアクセスを円滑にするために作られた駅が、後に常設化されて現在の「東中山駅」に。古代には集落の中心だった高台が、現代では競馬ファンが集う玄関口へと変貌を遂げている。時代の変遷とともに役割を変えていく土地の歴史、調べてみるとなかなか面白いものですね。