【この記事のポイント】
・京成佐倉の灼熱ロードを経て、5年ぶりに訪れた国立歴史民俗博物館(歴博)
・リアルすぎる古代人や女性像に見えない謎の石、銅鐸の不思議な時間差チャイム
・米の流入が生んだ環濠集落の殺伐さに浸る
今回の目的地は国立歴史民俗博物館、通称「歴博」です。
今年5月に訪問しようとしたんですけど、家を出る時間が遅すぎて入館を断念。
暑さの厳しいこの時期でも、館内に入れば涼をとれるということもあっての選択でした。
佐倉の丘にそびえる、巨大な歴史の保管庫
朝10:00前ですけど、いやぁ暑い。
京成佐倉駅からの15分間の歩きで、身体はオーバーヒート状態です。
入館料は7年前に600円に値上げされたんですけど、今回は更に上がって900円に。
7年前の値上げ前は420円、当時からすると倍以上になっています。
展示の充実ぶりからすると、この値段もまぁ仕方なしなんですけどね。
時空のねじれに誘われる、第1展示室のプロローグ
前回ここに来たのは… 2021年の初めってことは5年以上も経過しているのか。
(↑と、5月に来たときにも同じように驚いていた様子がブログに書いてありました)
第1展示室「先史・古代」はリニューアル後でしたけど、入口はこんなんだったっけ。
どの人影が絵や展示で、どれが実物なのか。
現実から遠ざかっていくような、不思議な空間に導かれて。
精巧すぎる古代人と、遭遇した時の安堵感
あぁこれ、観た記憶あります。
あまりにもリアルな人物でちょっと怖いんですけど、今回は人が大勢いるのでちょっと安心。
棒状線刻礫。考古学者に求められる『想像力』の壁
これは棒状線刻礫(ぼうじょうせんこくれき)。
愛媛県で見つかったものらしいですけど、これが実は女性像なんだとか。
本当か?
私にゃ単なる細長い石にしか見えず、どこが女性像なのかさっぱりわからず。
考古学者になるには、想像力の豊かさが必要なんだということを再認識です。
いつかは訪れたい、縄文の聖地・三内丸山遺跡
三内丸山遺跡、ここには一度行ってみたいんですよね。
青森県にある日本最大規模の縄文集落跡で、約5500年前から1500年間も存続した奇跡の遺跡。
シンボルである巨大な『大型掘立柱建物』など、高度な建築技術を証明する遺構が目白押しなんだとか。
さらに、栗の熱心な栽培や漆器の製造、遠隔地(ヒスイや黒曜石)との交易の痕跡などが出土しているんだそうです。
従来の『原始的な狩猟生活』というイメージを覆す、豊かで平和な定住社会の存在を伝えてくれるのが魅力。
世界文化遺産にも登録された、縄文ロマンの聖地なんですよね。
縄文人の平均寿命と、科学の進歩が明かした長寿のリアル
縄文人の一生… あれ、60歳まで生きられたのか。
30代前半と聞いていましたけど、これは1967年の研究で「15歳まで育った人の死亡年齢が31歳」というもの。
一方、2010年以降に骨年齢推定法を用いた研究では、15歳まで育った人の平均寿命は47歳、65歳以上の高齢者が3割ほどいたということがわかったんだそうです。
不安定な銅鐸と、時間差で訪れる『カ〜ン』の驚き
この銅鐸、鳴らしてもいいもの。
親子がトライしていたんですけど、銅鐸を揺らした直後は全く音がせず。
立ち去ろうとすると、いきなりカ〜ンと鳴り出して親子揃って大驚き。
「まさか、このタイミングで?」の一言にクスッとしてしまったんですけど、内側にぶら下がった舌が不安定で、揺れるうちに内側に衝突した、ということなんでしょうね。
弥生時代の環濠集落。米の流入がもたらした防衛システム
これは弥生時代の環濠集落。
縄文の環状集落と名前は似てますけど、周囲に掘をめぐらし、土塁や木柵まで設けた簡易な「城」です。
お米の功罪と、時空を超えた先祖たちの自虐独白
周囲には乱杭や逆木まであったそうで、農耕の始まりで財産(=米)や土地・水の奪い合いが発生したため。
平和だった縄文時代と比べると殺伐とした雰囲気、米なんて日本に入ってこなければよかったのでは?なんて思いますよね。
縄文時代の日本全国のピーク人口は26万人、晩期には8万人にまで減っていたところ、弥生時代に人口は回復。
西暦200年頃には60万人になっていたそうで、国全体の力を考えると「お米は偉大」ということになりそうです。
私の先祖は、縄文時代や弥生時代にもいたんでしょうね。
一体どんな人だったんだろう。
「今日は栗を特盛で食べよう。なぜなら〜(云々)」とか。
「仕事が終わった後の一杯目の口噛み酒、たまらないですねぇ」なんて言っていたのかな。
【おまけのワンポイント】
国立歴史民俗博物館(歴博)は、1981年に学術研究機関として開館した、日本の歴史と民俗について総合的に研究・展示する日本最大級の歴史博物館です。
千葉県佐倉市の佐倉城址公園隣に位置し、展示総面積は約9,000平方メートル、展示資料は数千点に及びます。複製品(レプリカ)の精巧さでも有名で、本物と見紛うばかりの展示を通して歴史を視覚的・体感的に理解させてくれます。
