・「寝るだけ」のつもりが嬉しい誤算、『パークイン高崎』で感じた価格以上の快適なホスピタリティ。ガジェットの多い私も納得の充電環境と、独り占めの大浴場で癒す旅の疲れ。
高崎城址の幻想的なライトアップを後にし、今夜の宿へと足を向けます。
知らない街の夜道を歩くのは、ウォーキング好きには「未知のデータ」を収集するような愉悦があるんですよね。
レトロの静寂と、自動販売機の衝撃
ホテルへのルート上で、昭和の映画セットに迷い込んだような一角に出会います。
高崎の「中央銀座商店街」、かつて街の華やぎを一身に背負ったであろうアーケード。
現在は多くの店がシャッターを下ろしており、駅前の喧騒から切り離されたこのエリアには、どこか物悲しくも愛おしい「静けさ」が漂っています。
そんなノスタルジーに浸っていると、酒屋さんの店頭で異彩を放つ物体に遭遇。
なんと「昆虫食」の自動販売機です。
息子は「最近流行っているみたいだよ」と平然としていますけど、私には「誰が、どのタイミングで昆虫を食べるのか?」という疑問符の嵐。
地球の未来を救うタンパク源とは言われているものの、その最先端が高崎のレトロな街角にあるというギャップがシュールです。
「唯一の空室」という幸運:パークイン高崎の実力
今夜の宿、『パークイン高崎』に到着。
楽天トラベルで最後に残っていた2室は素泊まり1万円ちょっと。
「基本は寝られればよし」というポリシーに従って選らんだホテルだったものの、これが良い意味での計算違いでした。
18㎡というコンパクトな客室は、ちょっと狭めではあります。
とはいえ、ベッドは世界に名だたるシモンズ社製。
宿は夜の数時間を過ごすのみの「ネグラ」、要は良質な睡眠がとれればいい。
そこそこのベッドさえあれば、明日に向けたリカバリーは約束されたも同然ですね。
テレビも部屋のスケールに見合ったサイズ。
ユニークだったのは、画面上で「大浴場の混雑状況」をリアルタイムで確認できるシステムです。
「空き」を確認して向かった大浴場は、最近リニューアルされたばかりで驚くほど清潔。
温泉ではないものの、広々とした湯船を贅沢に独り占め、旅の汚れをリセットすることができました。
デジタル派も頷く、窓辺の夕景と通信環境
南東向きの窓からは、暮れゆく高崎の街並みが一望できます。
遠くに霞むのは、方位から察するに甲武信ヶ岳あたりかな。
高層ビルの間から覗く茜色の空を眺めていると、急遽決まったこの旅の不思議な縁を改めて感じます。
最後に、ガジェット好きとして見逃せなかったのがインフラ周りの充実です。
ベッドサイドにはUSB-A、microUSB、そしてUSB-Cを網羅した3連充電器が2セット完備。
さらに、Wi-Fiアクセスポイントが部屋ごとに独立して設置されている点も素晴らしい。
共有Wi-Fiによるセキュリティ上の懸念—盗聴やパケットの傍受リスク—を回避する思想には、ホテルの誠実な姿勢が透けて見えました。
予期せぬ寄り道と、意外なほど快適な宿。
高崎の夜は、穏やかに、そして確実に更けていきます。
さて、それじゃ外に夕食を食べにいこうかなというところで、続きはまた明日。
【おまけのワンポイント】
・窓から見えた山々の向こうには、古くから信州へと続く険しい峠道が続いています。かつての旅人も、高崎の宿で明日の峠越えに備えて草鞋を脱いだんでしょう。時代は変われど、旅の休息の重要性は不変ですね。