モーションウィジット

2025年5月22日木曜日

【山歩き】三舟山山頂で戦国時代へタイムスリップ!? &郡ダムでは新たな湖面利用の象徴に遭遇

【この記事のポイント】
・三舟山山頂では、平らな地形の謎や戦国時代の陣跡に触れ、まるでタイムスリップしたかのよう。下山後に訪れた郡ダムでは、美しい景色に加え、水上スキー用のジャンプ台という意外な湖面利用にも遭遇。



昨日の記事続き。
三舟山の山頂展望台からの眺めを堪能した後、山頂付近を散策しましょう。

標高138メートルという低山ながらも、この三舟山には興味深い歴史と美しい自然が広がっています。


平らな山頂の謎と、歴史の証人・三角点




三舟山の特徴は、その山頂部が驚くほどフラットであること。
まるでテーブルのように平らなこの地形、一体どうやって形成されたんだろう。

Gemini先生に尋ねてみると、二つの可能性が示唆されました。

- 一つは、戦国時代にこの地に陣(城)が築かれた際、防御や兵の駐留のために人為的に平らに整地されたという説。
- そしてもう一つは、地殻変動によってこの地域だけが隆起し、侵食されずに平らな山頂部が残ったという地質学的な説。

う〜ん。

陣を築くために山頂をこれほど大規模に平らにするというのは、当時の土木技術を考えると現実的ではないような。
むしろもともと平らな地形だったからこそ、戦略的に重要な拠点として陣が置かれた、というのが自然な流れなのではないかなと。


せっかく山頂まで登ったので、三角点も見ておきましょう。

木立の中にひっそりと佇む「三角点」の文字。
正確な標高は、138.7メートルと記されています。

興味深いのは、山の名前「三舟山」よりも、「三角点」という文字の方が大きく刻まれていること。
測量における基準点としての重要性が、こんなところにも表れているのかもしれませんね。


房総の覇権を巡る戦いの舞台 – 三舟山陣跡




この平らな山頂部こそが、かつて歴史の舞台となった「三舟山陣跡」。

以下、君津市公式サイトの三舟山陣跡の記載を要約引用します。

- この三舟山周辺において、戦国時代の永禄10年(1567年)8月に、西上総の支配をもくろむ北条氏が里見氏と合戦を行った。
- 北条軍は北条氏政が指揮をとり、武蔵国岩付城(埼玉県岩槻市)の城主太田源五郎氏資らを引き連れて三舟山に陣取り、一方の里見軍は、三舟山と対峙する富津市側に陣を構え合戦に臨んだ。
- 合戦の結果は里見軍が大勝し、北条軍は太田源五郎氏資のほか多くの武将が戦死した。

この穏やかな山頂が、かつて血で血を洗う戦いの舞台だったとは…
今となっては想像もつかないものの、歴史のロマンを感じずにはいられませんね。


下山、そして郡ダムへ




さて、歴史の痕跡に思いを馳せた後は下山。
登りとは反対側の、小糸(こいと)地区の十一面観音堂方面へ下るルートです。

こちらの道は、登りで使ったソメイヨシノの小径などに比べるとより自然に近い、野趣あふれる雰囲気。
とはいえ、標高138メートルの山を下るだけなので、特に危険もなく楽なものです。


ほどなくして、麓の山里へ到着。

ここから道を左に進めば「三舟の里案内所」へ戻れますけど、私は右へ。
次の目的地、「郡(こおり)ダム」を目指すことにします。


緑に囲まれた人造湖と、意外な活用法




しばらく歩くと視界が開け、美しいダム湖が見えてきました。
郡ダム、周囲を緑豊かな山々に囲まれ、静かで落ち着いた雰囲気。


説明板によると、この郡ダムは昭和47年(1972年)に完成した工業用水専用のダム。

富津市の湊川(みなとがわ)取水場から約10kmの導水路を経て水が送られ、一旦ここで貯水。
その後、渇水期に放流され、郡川、江川を経由して小糸川に合流し、人見(ひとみ)浄水場で浄水された後、工業用水として利用されているそう。

地元の生活や産業を支える、重要な役割を担っているんですね。


ダムの周囲には遊歩道も整備されていて、野鳥のさえずりを聞きながら森林浴を楽しめる散策コースになっているよう。

「自然の成せる環境音楽と森林の爽やかな香りの中、安らかで心を和ませる時間を楽しむことができる事でしょう」
なんとも魅力的なキャッチコピー。

今日は時間の都合で遊歩道までは足を延ばせませんが、また機会があればゆっくり歩いてみたいものです。


ん? ダム湖のほとりに、何やら見慣れないものが…
あれは、ジャンプ台?

なぜこんなところにと不思議に思って後で調べてみたところ、なんとこの郡ダム、湖面を活用して水上スキー競技が行われているんだとか。

2016年から実証実験が始まり、2020年から2023年にかけては大会や体験教室も開催された実績があるそう。
ただ水を貯めるだけでなく、こうしてレクリエーションやスポーツの場として活用するというのは、非常に面白い取り組み。
ダムの新たな可能性を感じさせます。


次なる目的地へ – 汗を流しに




さて、三舟山登山と郡ダム散策で心地よい汗をかいたなと。
ここからは再びアスファルトの道をひたすら歩き、次の目的地、『君津の湯』という日帰り温泉施設を目指します。

温泉で汗を流し、そして美味しいランチ。
その様子は、また次回の記事にて。




【おまけのワンポイント】
・郡ダムの遊歩道は3.4kmほどあるんだそう。ちょうどいい散歩道になりそうですね。

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