・昭和レトロな団地から虚無僧、二十世紀梨まで!?松戸市立博物館は、古代から現代までの松戸の歴史を310円で楽しめるお得なスポット。懐かしい昭和の風景に触れたり、歴史の奥深さを感じたり、老若男女問わず楽しめる博物館。
昨日に引き続き、松戸市立博物館のご紹介。
今日はこの博物館の目玉、常盤平団地の再現展示についてご紹介します。
常盤平団地再現展示:懐かしの昭和へ
常盤平団地は松戸市立博物館の東側に位置する団地、総戸数は5,000戸弱。1960年から1962年にかけて建設され、日本住宅公団(現在のUR都市機構)が建設した初期の代表的な団地の一つだそう。この博物館の展示は、当時の人々の暮らしを垣間見ることができる貴重な資料となっています。
いかにもという雰囲気の建物に入ると、そこには懐かしい昭和の風景が広がっているんですよね。
キッチンのシンクはステンレス張り、三角コーナーを見ると子供の頃の台所を思い出します。
炊飯器もミキサーも昔懐かしいデザインで、食器の数も少なくテーブルも椅子も小さくて窮屈そう。
でも別の見方をすると、家族の距離が近いということなのかもしれませんね。
畳張りの狭い居間。
カーペットを敷いてソファーを置いていますが、座椅子にコタツの方がしっくりくるような気がします。
手前にある冷蔵庫は、さすがに私も使ったことはない旧式モデル。
浴室に入ると、なんと木製の浴槽が。
ガスで沸かすタイプのようですが、冬は寒かったことでしょうね。
トイレは意外にも洋式。
ウォシュレットに慣れた現代人には使いにくいかもしれませんが、便器も手洗いの水道も、なかなかお洒落なデザイン。
子供用ベッドが置いてあるので、寝室は少し狭く感じます。
奥にあるのはミシン、おぉ懐かしい。
母も持っていて、よく使っていたのを思い出します。
ストーブも掃除機も古風、でも円柱形というのは優しい印象を与えるんだなと。
懐かしい展示の数々、昭和生まれの方なら、ここだけを観るために来館する価値はあるりそうです。
虚無僧との遭遇:時代劇の世界へ
常盤平団地の展示を後にしてと。出口近くにある展示室小部屋に入ると、虚無僧が突然現れます。
この風体、警戒感を覚えるのは、子供の頃に観た時代劇のせいなんだろうか。
****そもそも虚無僧とは何なのか。
展示によると、江戸時代に存在した普化宗(ふけしゅう)という禅宗の一派の修行僧とのこと。
武士身分の者が虚無僧になることが多く、中には罪を犯した者が身を隠すために虚無僧になるケースもあったそうです。
なるほど、虚無僧の怖いイメージの正体見たり。
梨の展示:松戸生まれの二十世紀梨
最後に、梨に関する展示室へ。市川・松戸・船橋エリアでは幸水や豊水がメジャーですが、二十世紀梨も元々は松戸生まれ。
原樹は天然記念物に指定されていたものの、第二次世界大戦の空襲で焼けて枯れてしまったというのは残念だなと。
まとめ:310円で古代から現代まで!
以上、古代から現代まで、わずか310円で楽しめた松戸市立博物館。市川市考古・歴史博物館も面白かったですが、それ以上に充実した展示内容で、非常に見応えがありました。
【おまけのワンポイント】
・二十世紀梨は雨が少ないところに向いているそうで、今日では鳥取県・長野県がメジャーな産地。幸水・豊水も二十世紀梨を交配した子孫なんだそうです。
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