・諏訪湖畔に佇む高島城の歴史探訪。日根野高吉が築いた城の壮大な歴史と、そこにまつわる物語をご紹介。
諏訪2日め、この日は午前中に上諏訪を観光して、お昼頃の電車で帰ろうということに。
年末なので家に帰ればそれなりにやることはあるし、遊びすぎて体調崩すことにならないようにしなければですからね。
ホテルをチェックアウトして、まずは諏訪湖畔をウォーキング。
お、スワン船。
諏訪だからスワン… なんてくだらないダジャレを言うと息子に叩かれるのは間違いなし。
喉まで出掛かったとこで、グッと堪えてと。
湖に立っているのは… 和服の女性?
調べてみると八重垣姫というそうで、上杉謙信の娘、江戸時代の浄瑠璃の演目、歌舞伎にもなっている「本朝二十四孝」のヒロイン。
婚約者である武田勝頼の兜を手にとって、御神渡の走る諏訪湖の空を渡って二人は結ばれた、というお話なんだそうです。
建御名方神と八坂刀売神の江戸時代版、御神渡をモチーフにした作品、ということですね。
湖畔から15分ほど、高島城に到着です。
このお城、かつては湖畔に建っていたんだそうですけど、湖が後退して今日ではすっかり住宅地になっていました。
さて、城内を見学…
あれ!休館日じゃないですか。
年末年始の連休で稼ぎ時のはずなんだけど… まぁ年末に高島城を観に来る観光客なんていないのか。
城は明治まで建っていたそうで、図面が残されていました。
築城は日根野高吉、といっても私も知らない武将。
美濃出身の豊臣秀吉の家来で、小田原征伐で山中城を落とした軍功で諏訪に移封に。
関ケ原では東軍についたものの病没、息子の吉明の代に下野国壬生に移封となり、その後は諏訪氏の城となってして明治に至ったというのがこの城の歴史です。
諏訪は27,000石だったとのことなので、城の規模もさほどに大きくはないはず。
それでも現在残っているのは本丸のみで、連郭式の二の丸や三の丸まであった当時はさぞ美しい城っだったんだろうと思います。
水をかけると願いがかなうという亀石。
廃城時に場外に移されたものが132年ぶりに戻ってきた、というだけでも縁起良い石ですけど、バケツの水は空っぽだったのは… 私の願いは叶えられないということか。
城の外から堀越しに1枚。
わかりにくいですけど、堀は凍っているんですよ。
諏訪にこんな立派な城があったとは知らず、いい勉強になったなというところで、次の観光地を目指すことにしましょう。
【おまけのワンポイント】
・諏訪藩は、配流となった松平忠輝や吉良義周(赤穂浪士討ち入りで討たれた吉良上野介の跡取り)の身柄預かりを務めたそう。建御名方命に倣ってのことなんでしょうかね。
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