・信州の聖地、諏訪大社上社本宮にて、独特な社殿配置や回廊に圧倒されながら、神々しい空気に包まれた神秘的な時間を過ごした。
特急あずさに揺られること2時間半弱、上諏訪駅に到着。
随分と寂れた駅だな… いや。
諏訪といえば古から栄えている街、そんなところに高層ビルがニョキニョキあったり、整然と緑道が整備されているとむしろ違和感がありますね。
旅は日常から離れるもの、なのでこういう風景がいいんだなと納得。
駅前で車を借りて、まず向かったのは諏訪大社上社本宮です。
「この風景、どっかに似てない?」と息子。
「弥彦神社の…」「新潟の…」と言葉が重なったのは、イメージしていたものが同じだったから。
規模は弥彦神社に全く及ばないものの、参道の土産物屋の雰囲気はどことなく似ているかな。
コの字型にお店が並ぶ一角、中央に熊の像と… 焚き木?
「あの熊を燃やすんだろうな」なんて冗談を言いながら通り過ぎましたけど、諏訪大社って動物の生贄神事があったんじゃなかったっけ。
近くで見ると無茶苦茶デカい鳥居、一礼して境内に入ってすぐ。
ん?目の前の風景に何か違和感をおぼえるな…
あ、階段と門の位置関係だ。
一般的な構造は、シンメトリーとなるよう階段の中央に門がありますよね。
ここのはかなり左に寄っている、そんな様子がお分かり頂けると思います。
しかもこの門は通せんぼ、玉垣内に入るには一旦右手に向かっい、別の門をくぐることになります。
立派な拝殿、でも裏には本殿はなし。
守屋山が御神体だからとのこと、大神神社と三輪山と同じということか。
お詣りを済ませて再び階段まで戻ったところで、「あれ、こっちは何だろう」と息子のつぶやき。
先ほど階段を昇って右に曲がったところの逆側、つまり階段から左に曲がった方向には、規模の大きい回廊があります。
拝殿の裏手に向かって延びる回廊、儀式とかで使うものなんじゃないだろうか。
「これって一般人は入っちゃいけないんじゃないか?」
「でも何も書いてないし、柵もないよね」と息子。
よし、ちょっと入ってみるか。
回廊の途中にあった大国主社。
諏訪大社上社本宮の主祭神である建御名方命は、大国主命の次男にあたります。
大国主命の国譲りに反対、建御雷神と戦って負けた建御名方命が封じ込められたのが諏訪大社なので、大国主社がいいポジションにあるのに不思議はなし。
回廊の端まで来てわかったんですけど、ここから入るのが正規の参拝ルート。
ってことは、拝殿の裏手から境内に入り、脇目に見ながら参道を進む。
そして180°転回してお詣りをするという導線、かなり個性的な神社なんだな。
なんてことを学んだ後、次の上社前宮を目指そうというところで、続きはまた明日。
【おまけのワンポイント】
・諏訪大社は4つの神社から構成されており、湖南にある上社には本宮と前宮、北側にある下社には秋宮と春宮があります。これら全てで諏訪大社と呼ばれている、というのもかなり個性的ですね。
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