・諏訪大社上社前宮には、ミシャグジや大祝など未だ謎に包まれた要素がたくさん、歴史ロマンあふれるこの地に足を運び、想像力を掻き立てられた体験をするものまたよし。
諏訪大社 上社前宮に到着。
諏訪大社の発祥地とされていているので前宮。
本宮からの距離は2kmほどと近いので、歩いてでも巡れる距離感です。
本宮とはうってかわり、自然を活かしたままの佇まい。
ここで毎年4/15に開催されるのが御頭祭。
鹿の首75頭、その他イノシシの首や串刺しの兎などを生贄として備えるという壮絶なものですけど、さすがに今日では剥製を使っているとのこと。
古から行われてきた狩猟文化の名残り、ということですね。
加えて、ここは諏訪大社神職の最高位にいた大祝が住んでいた場所。
大祝というのは現人神で、明治維新で神官の世襲制度が廃止されるまで続いていたというのに驚きます。
更には、この地に建御名方命が祀られる前から信仰されていた「ミシャグジ」、これもこの近辺に祀られているとのこと。
ミシャグジは今日でも正体は解明されていないんだそうです。
石神であるとか精霊の総称であるとか、凄いのになるとプラズマ生命体であるとかいう説もあるので、興味のある方はYoutube動画で検索してみると良いでしょう。
そんなこんなの驚きが多い上社前宮ですけど、説明板等はほぼなし。
想像を巡らせながら現地を歩くのみ、なんていうのも乙なものですね。
お詣りを早々と終え、息子とともに向かったのが裏手にある古墳と城趾。
樋沢古墳は近辺では最大規模の円墳、大祝に関連するものなのではないかと言われています。
裏手に廻ると石室がむき出しになっていて、中を覗き込むことができるんですよね。
近づき過ぎると、得体の知れないものに引き込まれるんじゃないだろうか。
なんて不気味さを感じるのも、上社前宮の近辺にあるせいなんでしょう。
城の方は干沢城址、同じ「ひざわ」でも字が違うのか。
こちらも大祝家の居城だったとのこと、武田信玄もこの城を攻めて諏訪を掌握したんだそうです。
城と言っても歩道は整備されておらず。
私も最近は山道には慣れているものの、トレッキングポールがないと怖気づいてしまう。
躊躇う私を置き去りにして、息子はスタスタと登っていきます。
「先に降りて、車で待っているから〜」「はい、わかった」
駐車場に戻る途中、ふと見ると四角に「小町屋の辻」なる説明板。
ここ、かつては城下町だったんだなという雰囲気を感じるのが精一杯でした。
ということころで、午前の観光はこれでおしまい。
そろそろランチにしようというところで、続きはまた明日。
諏訪大社 上社前宮
長野県茅野市宮川2030
0266-72-1606
参拝時間 9:00〜16:30
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