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2024年11月23日土曜日

【観光】古墳マニア必見!キトラ古墳で宇宙を感じたひととき

【この記事のポイント】
・高松塚古墳は女官の壁画、キトラ古墳は天文図と、近接するそれぞれの古墳にも個性があって面白いものだなと


高松塚古墳の後に訪れたのは、同時代の古墳であるキトラ古墳。
車だったら5分弱、歩いても20分ほどの距離しか慣れていないというのは現地を訪れて知ったこと。

こちらにも『キトラ古墳壁体験艦 四神の館』という展示施設があるんですけど、高松塚壁画館よりも大規模で立派なもの。
2016年に開館しているので比較的新しい一方、高松塚古墳と比べると国の動きが遅いのが目立つんです。

1983年 石室内の彩色壁画に玄武が発見される
1998年 青龍・白虎・天文図を確認
2001年 朱雀と十二支像を確認
2018年 壁画と出土品を国の重要文化財指定
2019年 壁画を国宝指定

発見から国宝指定まで36年。
高松塚古墳よりも身分の低い人が埋葬されている、そんな解釈が影響しているのかもしれず。
高松塚の飛鳥美人のような綺羅びやかさがないから、ということなんですかね。

まずは古墳を見にいくと、高松塚に比べるとぱっと見は小さい。
こうやって周囲の木々を刈り込んで、丸い頭部が出ていないと古墳と認識できないでしょうね。

模型でみるとよりわかりやすく、まるで天体望遠鏡。
この規模の小ささが影響していたのかな。

『キトラ古墳壁体験艦 四神の館』、こちらは無料で入ることができます。

館内に入ったところで、高校生らしき女の子達が座るカウンターが目の前に。
「古墳の見学、ご予約の方ですか?」と。

え!? 壁画を公開しているの?
たまたま訪れたこの日、どうやら予約をしていなくても壁画を実際に見ることもできるらしい。

「いや、あの、何も知らずに来てしまったんですけど…」
(クスクスと笑う女の子達)

彼女達の立場だと、父親以上の歳のおっさんがボケているので笑うしかないのは当然。

「3人ですと、14:00だったら入れますよ。」
しっかりものの女子高生が案内してくれたんですけど、う〜ん。

神戸に向かう電車が近鉄奈良駅15:06発。
その前にMさんと合流して、ランチを食べなきゃいけないんだよな。

「すみません。時間が合わないので、また来ることにしますね。」
心残りではあったものの、今日は仕方ないよな…

先ほど書いた天体望遠鏡に繋がるような展示、現存するもので東アジア最古の天文図。
天文図といっても完全じゃないらしいものの、高松塚とは異なる見どころはこれなんじゃないかなと。

体験艦には石室の模型あって、中に入ってみようかと思っていたところで…
あ、Mさんが三輪山登拝から降りてきたという連絡、こりゃのんびりと展示物を観ている場合じゃない。

玄武・青龍・朱雀・白虎の壁画の模写。
朱雀が残っているのが高松塚との違いで、白虎の口内の赤が鮮やかなのも印象的ではあるものの、壁画としての価値はやはり天文図かな。

艦内には当時の住居の模型も、でも見学はほどほどにしてと。
さて、Mさんと合流のため、再び大神神社に向かおうというところで、続きはまた明日。




キトラ古墳壁画体験館 四神の館
奈良県高市郡明日香村阿部山67-67
0744-54-5105
営業時間 9:30〜17:00

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