・鎌倉時代の仏師・運慶がわずか69日で作り上げた高さ8メートルを超える仁王像、その圧倒的な迫力に息をのむ。
・東大寺南大門は、雨の日でも無料で鑑賞できる貴重な文化財。
正倉院展を観た後、まだホテルに向かうには時間が早いかな。
とはいえ、東大寺を観るにも春日大社に行くにも中途半端な時間。
奈良国立博物館からはどっちの方が近い? と息子に尋ねると、どっちも大して変わりはないけど、まだ東大寺の方が多少近いかもと。
実はこの選択が良かったのには後で気付くことになるわけで、老いては子に従え、というのはやはり正しいようです。
雨が降っても、鹿は餌を求めて観光客にすり寄ってくる。
立ち止まって写真を撮っていて、ふと横を見ると鹿の顔がにゅっと出てきたりするのに驚きはしたものの、円らな瞳の鹿は可愛いらしいものです。
いや〜、東大寺も広いなぁ。
南大門までも距離があり、大仏殿は更に奥、こりゃそこまで観る時間はない。
そういえば1567年に東大寺大仏殿の戦いというのがあって、松永久秀と三好三人衆が交戦。
松永勢の夜襲で大仏殿は焼失、三好三人衆の軍勢は総崩れになったんだったなと。
この時、南大門は焼けたんだっけ?
南大門で雨宿りして、古さを確認しようとふと見上げたところ…
おぉっ、凄い迫力の仁王像!
あ、運慶の作、ってことは鎌倉時代のものなのでここは焼けていないのか。
高さ8.4mほどもあるという仁王像、半端ない迫力ですね。
南大門にこれがあるということをすっかり忘れていたので、出会った時の感動は一入。
ネットで調べてみると、こんなにデカいものをわずか69日で彫ったとのことですけど、当時の技術でそんなに早く彫れたということにまた驚き。
いやぁ、東大寺を選んでよかったと、息子には大感謝。
南大門の柱には銃痕のようなものもあり、おそらく東大寺大仏殿の戦いによるもの。
戦国時代の息吹を感じることができたことにも感動でした。
大仏様は遠くから拝むだけにしてと。
さて、雨の中、ここからまたJR奈良駅まで歩くのは無理じゃないけど、義妹にはちょっと難儀だよな…
「奈良駅までのバスがあって、東大寺の駐車場にも停まるみたいだよ。」と再び息子。
え、それはいいと駐車場に向かうと…
「どちらまで? あぁJR奈良駅。だったらあのバスです。すぐに出発するので急いでください。」と係員さん。
待ち時間もなく、しかも100円で奈良駅まで行けるなんて超ラッキー。
これも息子のファインプレーだったなと、改めて感謝です。
東大寺
奈良県奈良市雑司町406-1
0742-22-5511
7:30〜17:30
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