・かの有名な高松塚古墳を見学、壁画はいくつも描かれていたことを知れたものの、小ぢんまりとした外見は盗掘についていくつもの疑問を抱かせるなと
高松塚古墳、教科書にも載っているくらい有名な古墳ですね。
奈良への旅行に誘われた際、真っ先に頭に浮かんだのが高松塚古墳で、どんなところにあるのか実際に見てみたかったんです。
高松塚古墳が注目されるようにあったのは1972年。
古墳そのものの発見は1962年と10年も前のことで、1970年に古墳近くに遊歩道を設置するために調査が必要となって発掘調査を依頼。
調査の過程で極彩色の壁画が発見され、考古学史上稀にみる大発見として発掘作業は国家プロジェクトに。
翌1973年に古墳は特別史跡に、1974年に壁画が国宝に指定されるといった超スピード出世。
意外性と希少性は、この事実から確認できると思います。
高松塚壁画館の入場料は300円/大人1人。
壁画の実物を見るなんて畏れ多いことは期待せず、この地に来て模写を見ることができるだけでも十分。
入館すると、おぉ、これこれ。
絵としての出来の良さは言うまでもなく、西暦700年前後に描かれた彩が残っているというのが凄い。
有名な絵は女子群像ですけど、これは西壁にあったもの。
同じく西壁には男子群像に白虎と月、東壁にも男女の群像に青龍と太陽、北壁には玄武天井には星座が描かれているとのこと。
この古墳にこれほど多くの絵が描かれているというのは、ここで初めて知りました。
南壁には朱雀が描かれていたそうですけど、盗掘で破壊されて残っていないんだとか。
なんとも残念なことです。
古墳の実物は外観を見ることはできて、とりあえずグルっと一巡り。
ここで感じたのが、盗掘は本当にあったのかという疑問。
盗掘は鎌倉時代にあったとのことですけど、古墳が造られた時代からだと500年は経過していますよね。
それだけの月日、誰も手入れをしていなければ、どこにでもある小山のような風体になっていたはず。
鎌倉時代の盗掘者は、なぜここに古墳があると認識できたのか。
重機もない時代、手間暇かけてでも掘る価値のあるものが埋もれていると考えたのか。
もしかすると、誰かが手入れをして古墳の体を保っていたのかもしれないものの、それが誰なのか、動機は何なのかなどなど。
な〜んか、盗掘ってピラミッドでもあるよね。
明確な反論も出ないだろうから、大昔の鎌倉時代あたりににあったことにしておけばいっか〜的なノリを覚えてしまうんですよね。
まぁ想像でしかないので、今日はこのあたりで駄文を終わらせることにしておきましょう。
高松塚壁画館
奈良県高市郡明日香村平田439
0744-54-3340
営業時間 9:00〜16:30
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