・特別展「はにわ」は今週末まで、東京国立博物館に足を運んで実物を観る価値は十分にあり。
・先週土曜日は朝イチが比較的空いていたので、今週末も同じ傾向じゃないかと想像。
奈良・神戸旅行の記事連載中ですけど、今日は一休み。
特別展「はにわ」、ネットでも話題になっていますよね。
私は先週土曜日に行ってきたんですけど、開催は12/8(日)まで、つまり今週末で終わってしまうので、先にご紹介しておきます。
この日は朝からスカッと快晴。
上野に到着すると、真っ黄色に染まった銀杏との対比が美しくてテンションが上がります。
妻のチケットを購入すべく、駅公園口近くのパークス上野に立ち寄り。
オープンの9:00を狙って行ったので、ここでの混雑は一切なし。
東京国立博物館に到着したのは9:15、開館15分前だというのにつづら折りの行列ができています。
それでも博物館側は慣れたもの、列を区切って敷地内に入れているので、意外に混乱はなし。
平成館に向かう途中、巨大なキティちゃんが出迎えてくれるのは、「Hello Kitty展」もやっているから。
はにわとキティに分かれて進む入場者、それぞれ半々って感じだったかなと。
平成館に到着、ここでも行列ができています。
ゆっくりながらも列は進み、私が入場できたのはちょうど開館の9:30くらい。
ここまで順調に進めたのは、やはり朝早く来たおかげですね。
入館すると、いきなり展示の目玉の一つ、「踊る人々」があります。
大人気のこの埴輪、近寄るのにも一苦労ではあるものの、この後時間が経てば経つほどお客さんは増えてくるので、辛抱強く待って観ておくのが正解。
ところでこの埴輪達、実は踊っているんじゃなくて馬の手綱を曳いているんじゃないか、なんて説もあるそう。
高さは65cm弱、小学校低学年の子供くらいもあるというのは想像していたよりかなりデカい。
次の展示室に入ると、誰もが圧倒されるのが円形埴輪。
奈良県桜井市のメスリ山古墳から出土したもので、高さはなんと2.5mもあるんです。
こんなにデカいにもかかわらず、厚さは2cm弱しかないとのこと。
埴輪は紐状にした粘土を積み重ねて作るもので、この大きさと薄さを焼いて仕上げることができたというのは驚き。
4世紀初頭にも、相当の技術があったということになるんでしょうね。
円筒埴輪に加えて、4世紀になると住まいや倉庫、船などの形象埴輪も造られるようになったんだそう。
船は亡き王の魂を運ぶ象徴、なるほどねぇ。
動物の始まりは鶏だったとのことで、その後5世紀に入ると犬や馬が登場したんだとか。
親しみのある人物埴輪が登場するのは、その後のことなんだそうです。
この家、かなり立派じゃないですか。
中央の家は竪穴建築で周囲が高床建築、子持家形埴輪というそうで、この形は他に類例がないんだそうです。
これは… 椅子か。
実物大で座りやすそうだったものの、強度的にまず無理なはず。
埴輪は実物を模したもの、古墳時代に立派な家やこんな洒落た椅子があったなんてことを初めて知りました。
当時の生活様式を知ることができるという意味でも、埴輪は貴重なものなんですね。
長くなってきたので、今日の記事はここまで。
明日は人物埴輪をご紹介していきますので、どうぞお楽しみに。
【おまけのワンポイント】
・埴輪が造られたのは古墳時代、3世紀半ばから6世紀末までのこと。仏教伝来によって古墳が造られなくなり、埴輪もすたれていくことになったんだそうです。
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