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2024年12月16日月曜日

【美術館】「ハニワと土偶の近代」は残すところ1週間!美術×考古学の世界の探求

【この記事のポイント】
・美術にはあんまり興味はないけど、「ハニワと土偶の近代」は考古学と美術の接点を知ることができるいい機会だった。



前売りでチケットを購入していた「特別展 はにわ」と「ハニワと土偶の近代」。
「特別展 はにわ」については、先に記事をアップしていますけど、本日は東京国立近代美術館の「ハニワと土偶の近代」について。

東京国立近代美術館、来るのは一体何年ぶりだろう。

というか、もしかすると前を通り過ぎるだけで、一度も入ったことはないかもしれない。
なにせ美術とは無縁な人生を過ごしてきましたからね。

土偶や埴輪が美術と関係あるのか、美術展として成立するものなのか。
いくら「特別展 はにわ」と同じ期間に開催されているとはいえ、それほど人は集まらないんじゃないか。

なんていうのは余計な心配。
チケット売り場は空いてはいたものの、外国人観光客らしき集団もいたりと、様々な層が興味をもつものらしく館内は活況でした。

ところで、土偶や埴輪はいつの時代から収集されるようになったのか。

解説を要約してみましょう。
・「好古」、つまり古のものを好むというのは江戸時代にもあった。
・明治になって西洋から考古学がもたらされ、美術にも取り入られるように。
・日本が近代国家を目指すにつれ、ハニワは「万世一系」 の歴史の象徴に。
・ 日清・日露戦争後の国内開発に伴って古墳の破壊と発掘は 急増、各地で出土した遺物が皇室財産として上野の帝室博物館に選抜収集されるようになる。

なるほど、そういうことだったか。


「玉」という作品、1944年の作。
物資不足で金属がなく、石膏でつくられているというのも時代の流れ。


・戦後の歴史教科書の冒頭には、古代の神々の物語に代わって石器や土偶、 ハニワといった出土遺物の写真が登場。1947年5月に帝室博物館は国立博物館 と改称、皇室の美の殿堂から国民の財産として再出発する。
・戦後の復興で国土開発が進み、都市では土は懐かしいものになっていく。地方でも道路建設が進むなど、ハニワや土器への愛着は、失われていく土への複雑な郷愁でもあった。

これ、わかる。
山に行くと感じる懐かしさと安心感、あれは土と緑へへの回顧なんですよね。

京都国立博物館所蔵の「帽子をかぶった男」という埴輪、イサム・ノグチの作品のモチーフになっているのではないかとのこと。
後ろ姿がより似ているという解説で、展示をどちら向きにするか、悩ましかったでしょうね。

岡本太郎の「犬の植木鉢」、これがハニワ風なんだそうですけど… あ、言われてみれば、穴だけで表現されている目と口がそういうことなのか。


・1970年代から 80年代にかけてSF・オカルトブーム と合流し、特撮やマンガなどのジャンルで先史時代の遺物に着想を得たキャラクターが量産されることに。
・こうした状況は、学問的な知識以前に、縄文時代や古墳時代の文化が 「日本人」のオリジンに位置づけられるという自覚を無意識のうちに植え付けられているということでもある。

「大魔神」を初めて見たのは小学生の時。
再放送されていたのか、スイミングスクールのロビーに設置されていたテレビで観て、面白くてなかなか帰れなくなったのを今でも覚えています。

はに丸が放送されていたのは1983年から1989年、幼児向け番組を観る歳じゃなかったから記憶はないんですけどね。
大魔神と同じく挂甲武人をモデルとしているものの、随分と可愛らしいキャラに仕上がっているものだなと。

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【おまけのワンポイント】
・「ハニワと土偶の近代」は、いよいよ来週12/22(日)まで。まだご覧になっていない方、まだ1週間チャンスはありますよ。

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