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2024年12月1日日曜日

【観光】時が止まった瞬間そのまま、野島断層の生々しさに圧倒される

【この記事のポイント】
・阪神・淡路大震災の爪痕をそのまま保存した北淡震災記念公園 、こんなに激しい地層のズレがあったというのは衝撃的。



阪神・淡路大震災が発生したのは1995年1月17日、もうすぐ30年も経つんですね。

あの日、私は何も知らず当時は新宿にあったオフィスに出社。
朝から周囲は電話のやり取りで騒々しかったんですけど、神戸支社には重篤な被害はないとわかった段階で普段の仕事に戻っていました。

当時は常時接続のインターネットもなく、仕事中はほぼ被害情報には接することはなし。
家に帰ってテレビを観て、尋常ならざる大被害があったと知って驚いたのを覚えています。

名称を改めて見ると、「淡路」の二文字も入っているこの震災。
大被害は神戸や西宮という印象が強く、最初に『北淡震災記念公園 』という文字をGoogleマップ上で見た時も全く結びつかずでした。

ネットで調べてみると、大震災を引き起こしたのは兵庫県南部地震。
この地震で出現した野島断層の実物一部をそのまま保存しているとのこと。
他では見ることができない希少なものなので、これは是非見学していかないと。

入口近くにあった展示、転倒した高速道路は衝撃的だった。
高速道路に乗ったままだった車の方は、生きた心地がしなかったでしょう。

この地図では、震災によって大きな被害があった地域が赤く塗られています。

死者6,434名、全半壊家屋24万棟以上。
震源地は… え、明石海峡大橋のすぐ横。淡路SAからも至近だったとは。

別棟の野島断層保存館に移動してと、いきなり道路がぐにゃっと曲がっている展示。
これが断層のズレなんですけど、よりわかりやすいのが白い側溝です。

蛇腹状になっているこの側溝、元々は真っ直ぐだったんだとか。
これだけのズレがわずか数十秒の間に起きたというのは衝撃的。

写真の中段左にある赤いマーク、その右側の青いマークも、元々は隣り合っていたということを示しています。
これだけのズレが一気に生じるというのは、当に天変地異。

野島断層保存館が凄いのは、リアルな断層のズレを140mにわたって保存、見学できるようにしていること。
最大で上下に50cm、左右に150cmズレた地層そのものを見ることができるなんて、他にはない展示じゃないでしょうか。

上からだけでなく、一部は断面を見ることもできるんです。

右のグレーの土・左の黄土色の土は元々繋がっていたのが、一瞬にして分断。
こんな変動が起こるなんて、想像もできないパワー、いやぁ凄い。

外に出ると、「神戸の壁」という展示があります。

神戸市長田区にあった公設市場の延焼防止壁、これを移設したもの。
1927年頃に建設され、神戸大空襲でも阪神・淡路大震災でも崩れなかった壁だそう。

6,434名もがお亡くなりになっている震災、二度と思い出したくないという方も多いことでしょう。
でもこういった施設は貴重なもの、震災の教訓を来訪者や未来に向けて伝えていく役割を担っていってほしいものです。




北淡震災記念公園
兵庫県淡路市小倉177
0799-82-3020
営業時間9:00〜17:00
入館料 大人700円

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