モーションウィジット

2024年11月13日水曜日

【旅行】奈良『古梅園』のにぎり墨体験!掌にあるのは400年の伝統技術の結晶

【この記事のポイント】
・古梅園でのにぎり墨体験は、単に墨を握るだけでなく、日本の伝統文化に触れる貴重な機会。
・今回の体験を通して、墨一滴に込められた職人さんの思いや、日本の歴史を感じることができた。



古梅園でのにぎり墨体験、昨日は煤と膠を混ぜ合わせるところまで書きました。
墨造りの工程はこの後に型に入れることになるので、にぎり墨を体験するのはこのタイミング。

墨を練っている職人さんから手渡された墨の原料をギュッと握る、これがにぎり墨。

熱いんじゃないかという心配は御無用、常温で少々重みがある延べ棒を人差し指以降の4本でギュッと握り、最後に親指で掌に押し込んでお終い。

あっけないほど短時間で終わってしまうものの、こんな体験をできる機会はなかなかないですよね。

握った墨は、乾燥工程を経て家に送ってくれるとのこと。
楽しみに待つとしましょう。

乾燥工程といっても、そんなに単純なものじゃない。

- まずは灰乾燥という工程があって、水分が多い灰から少ない灰に日々移しながら乾燥させていく。大きい墨だと1ヶ月以上かけて、小さいものでも1週間ほどかけて、毎日隣の箱の段へと移していくという作業を行っている。
- 一箱には200本(だったと思います)の墨が入っていて、新聞紙・灰・墨・灰・新聞紙・灰・墨…と階層化されているが、これを毎日隣の箱に移す作業は芸術的な速さ。
- 必要な新聞紙の量も半端ではないが、これは販売店に取り置いてもらっている。原紙を使っても問題はないのだが、実は印刷された後の方がコストが安いというのは、廃棄するしか後の用途がないから。

いきなり自然乾燥させると、水分が急に抜けるので墨が割れてしまうそう。
なのでこんなに手間のかかることが必要なんだそうですけど、いや〜、凄いな。

灰乾燥が終わると水分の7割が取り除かれ、ようやく自然乾燥の工程に。

- 墨に跡が残らないよう藁は支える程度にしか結ばれておらず、微妙なバランスで吊るされている。
- この状態で1ヶ月〜半年かけて自然乾燥させるが、近付いてうっかり落としてしまおうものなら、職人さんにこっぴどく怒られる。

古梅園の製法は昔と変わらないのだそうですけど、こんなに長期間をかけて作られているものとは驚き。

最後に、原材料について解説してくれるコーナーがここ。
膠の匂いを嗅がせてくれたり、型に触らせてくれたりなんですけど、型についての話がまた凄い。

- 墨が型から綺麗に離れてくれる木材は梨の原種だが、木がほとんどないのでなかなか手に入らない。ある時、XX(地名を失念)で大量に採れたという連絡を受けて、数百年分を入手してストックしている。

こういう意思決定があるのは、室町時代末期から続く古梅園だからこそなんでしょう。

古梅園の見学、無茶苦茶面白かった。
にぎり墨体験はごく一部、古梅園の歴史や理念に触れるというのがこの体験のいいところ。

まだ今回の旅行は始まったばかりで、いきなりこんなに興味深いものに出会えるとは思わなかったです。




【おまけのワンポイント】
・ガイドの方が仰ってましたけど、日本の教育では書道はただ墨と筆で文字を書くことを教えるのみ。文化や歴史についてもしっかりと教えるべき、というご意見は、今回の経験を通じてよく理解できました。

2024年11月12日火曜日

【旅行】奈良の老舗『古梅園』でにぎり墨体験!墨造りの奥深さを学ぶ

【この記事のポイント】
・古都奈良の老舗『古梅園』、墨作りの工程を学ぶ
・普段は全く縁のない墨ではあるものの、日本の伝統美に触れる貴重な機会だったなと



今回の奈良、メインの一つが『古梅園』でのにぎり墨体験。

小学生の時から墨を見てすらいない私、旅行先でも写真を撮るばかりで体験モノはやらないのが常。
にぎり墨は書を学んでいる義妹からの提案で、せっかくの機会なので乗ってみたというわけです。

『古梅園』というのはその筋では有名なお店のようで、創業はなんと1577年。

織田信長が天下布武を掲げて奮闘していた時代、奈良では織田信長に謀反した松永久秀が信貴山城で自爆死するなんていう事件もあった年。
そんな古くから墨を製造・販売しているお店が残っているというのが凄い。

店内には墨が数多く並んでいるものの、全く知識のない私が気になるとすれば値段くらい。
数万円はザラ、中には10万円を超えるものもあったりするんです。

にぎり墨体験を待つ間、お店のスタッフが丁寧に解説をしてくれたのが好印象でした。

さて、いよいよ体験の始まり。

ガイド頂いたのは女性スタッフでしたけど、早口で効率よく、素人にもわかりやすく解説して頂けたのはありがたかったなと。
冒頭で、まずはお礼を申し上げておきます。

以下、お聞きしたお話を記憶している範囲でご紹介しますけど、メモをとっていたわけでは無いので一部怪しいかも。

- 建物の奥行きがかなりあるのは、かつての間口の広さで税が決まっていたという時代の名残。
- 廊下の線路は小型のトロッコ。重量物を運ぶために設置されているもので、今日でも稼働できる。

そもそも墨って何でできているのか、私はそんなことすら知らずでした。

- 植物性油を土器に入れ、藺草の芯に火をともして覆いに煤をつける。この煤を採取したものが墨の原料の一つ。
- 土器は200個、これを一人の職人さんがみている。煤の付き方が偏らないように土器を回す必要があり、火加減や油の量にも気を使う細やかな作業。

なるほど、幻想的で美しいけど、ここを仕事場としている職人さんは大変。
夏の暑さは堪えるでしょうね。

- 暗くて見えないけど煤は部屋の中を飛んでいるので、白い服だと付着して目立つので要注意。ただ、外に出て拂えばすぐに落ちる。

今日は黒い服を着ていたので、私は全く心配なし。



- 見えないけど煤は浮遊しているので、地面も黒くなる。ただ植物にはいいものののようで、庭木の生育がいい。

確かに、木が大きいのは見て取れます。

- 職人さんの健康にもいいようで、皆さん肌がすべすべして長生き。

石炭は肺を傷めるので、同じスミでも大きな違いがあるのに驚きです。

膠(にかわ)ってご存知でしょうかね。
動物の骨・皮・腱などを水で煮溶かして凝固させたもの。
要はコラーゲンで、これで煤を固めたものが墨になるというわけです。

70℃の湯煎でゆっくりと溶かした膠、これに煤を混ぜ合わせる。
膠の動物臭を消すために香料を入れているので、墨独特のあの匂いになるんだとそうです。

長くなってきたので、今日の記事はここで一旦お終いにしてと。
明日はにぎり墨体験の続きを書きますので、どうぞお楽しみに。




【おまけのワンポイント】
・墨のオリジンは中国、日本に入ってきたのは610年のことで、高句麗の僧が伝えたといわれているんだそう。当初は朝廷や寺院でつくられていたものが徐々に民間に流れ、戦国時代に創業されたのが古梅園だったとのことです。

2024年11月11日月曜日

【グルメ】奈良駅直結!野菜バイキングが魅力の「奈良のうまいものプラザ 古都華」でランチ

【この記事のポイント】
・奈良駅周辺でランチをお探しなら、「奈良のうまいものプラザ」内の「古都華」がおすすめ。
・奈良産の新鮮野菜が食べ放題の野菜バイキング付きの定食は、食べログでも高評価!
・サーモンフライなどのメイン料理も美味しく、奈良観光のスタートにぴったりのお店。



奈良に到着したのは11:30、さて、まずは早めのランチから。

駅1Fにある『奈良のうまいものプラザ』、基本はお土産屋さんながら奥の方は『古都華』というレストランになっているんです。

食べログ評価3.44という人気店ではあるものの、この時間であれば席は空いているかな…
お、一組だけ並んではいたものの、3分ほどの待ちで入れたのはラッキー。

このお店の特徴は、野菜バイキングがあること。
定食だとお皿に1回、好きなものを盛れるだけ取って、奈良産の野菜を十二分に味わうことができるんです。

盛れるだけとは言っても、そうそう沢山は食べられるものじゃなし。
常識的な量に止めておいて、よし、それでは頂きましょう。

うん、どの野菜も新鮮、味付けも薄めで素材が活きています。
ナスの柔らかさ、こんにゃくのピリ辛さが特にいい感じですね。

私はサーモンフライ かご農膳990円をチョイス。
サーモンが奈良産かどうかはよくわからずながら、新幹線内で弁当を食べていたので少し控えめにと思ったんですけど… 控えめというほどではなかったか。

まぁ細かいことは気にせず、まずはカボチャの天ぷらをカプリと。
うん、アツアツのホクホク、野菜が美味いと健康な食事という感があっていいものです。

程よいボリュームのご飯、温かい味噌汁。

ランチなら、野菜バイキングとこれだけでも十分満足できるじゃないか。
そう思わせてくれる味の良さに感謝。

メインのサーモンフライは特段のものでもなく、ごく普通に美味しい。

あ、そうだ、これは家でご飯を食べているような感覚。
旅先に来て、こういう食事で寛げるというのはこのお店の最もいいところなんだろうと思います。

奈良に来て最初の食事でいきなり大満足。
いやぁ美味しかった、ご馳走さまでした。






関連ランキング:レストラン | 奈良駅近鉄奈良駅新大宮駅


2024年11月10日日曜日

【グルメ】深川めしの新発見!アナゴが奏でるハーモニーに感動しながら奈良を目指す

【この記事のポイント】
・40年ぶりの奈良旅行、新幹線で食べた深川めしのアナゴの風味が印象的
・超久しぶりの奈良旅行、どんな思い出ができるのか楽しみ



今日から4日間は久々の旅行、まずは奈良に行って1泊、その後は神戸で2泊。
奈良は息子と義理の妹夫妻の計4名、神戸では妻・娘、妻の両親、義兄の家族も加わって計13名という大所帯になるんです。

元々は神戸のみの予定だったんですけど、義理の妹夫妻から奈良に誘われて、息子を巻き込んで前泊するという予定を追加。
このお誘いがあった時、「あれ、ところで奈良っていつ行ったっけ?」と。

修学旅行で行ったような気がするけど、そうであってももう40年以上前。
いやいや、行った気がしているだけで、もしかして行ったことはないのかもしれないと。


奈良に行くには、まずは新幹線で京都まで。
新幹線といえば欠かせないのは駅弁、家での朝食をスープ1杯だけにして、万全の態勢で東京駅に到着。

どうせ『駅弁屋 まつり』は混んでいるだろう。
だったらと新幹線構内のお弁当屋さんを狙ったら、まぁまぁの空き具合ですかね。

購入したのは深川めし。

深川めしといえば具はアサリのみと思い込んでましたけど、この深川めしは違うんです。
値段は1,200円と決して安くはないものの、物価高のこのご時世では標準的と言えるでしょう。

蓋を開けると、ほら、アナゴまで。
アサリ、アナゴの他に鰹節と海苔の佃煮、具の種類が多いのは嬉しいものです。

お腹も空いたし、よし、それでは頂きましょう。


まずは付け合わせの大根から…お、べったら漬け。
油揚げも甘めの味付け、関西の揚げみたいでいい味です。

ってことはご飯と具は塩っぱめかなと、まずはアナゴ蒲焼を一つ…

うん、程よい味、そしてアナゴの風味が濃い。
最近食べたアナゴの中では最もアナゴらしい風味があるのは、下処理や味付けにコツがあるんでしょうね。

アサリはさっぱりと甘辛なのは普通だとして、意外に美味しかったのが海苔の佃煮。
味濃いめの海苔の佃煮は、アサリの出汁がでたご飯によく合っています。

風味のいいアナゴ、さっぱりとした旨味のアサリ、しっかりと味のある海苔の佃煮があって、最後にシンプルな旨味の鰹節で箸休め。
時には油揚げや大根を挟むというローテ、完璧というほどにハマっています。

最後に甘めの卵焼きで締め、いやぁ美味しかった、ご馳走さまでした。

車内で会った義弟… といっても私よりも歳上なのでMさんとしておきましょう。
彼も私と同じ深川めしを食べていて、こんなところまで気が合うのかと驚き。


京都駅に到着、JR奈良線に乗り換えてというところで、続きは次の記事に。
はてさて、今回はどんな旅行になるのか、どうぞご期待ください。

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冷凍駅弁 深川めし
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【おまけのワンポイント】
・この駅弁は1987年に生まれたものとのこと、35年以上のロングセラーというのに驚き。アサリとゴボウの深川めしもいいですけど、少し豪華なこの深川めしもいいものですね。

2024年11月9日土曜日

【グルメ】下総中山駅のTOKYO豚骨BASE、味噌豚骨×細麺ラーメンの濃厚な魅力

【この記事のポイント】
・駅で手軽に食べられる味噌豚骨ラーメン、香辛料の名前を思い出せなかったのは心残りながらも、濃厚なスープとかための麺はリピしたい美味しさ



午後から出社というとある日、下総中山駅でランチを食べていこうかなと。
今日はラーメンという気分だけど、11:00ちょっと過ぎという時間でお店は空いていたっけかな… あ、そうだ。

駅構内にオープンした『TOKYO豚骨BASE』、11:00オープンなのはありがたいですね。

一度入ったことがあるにも関わらず、お隣の冷凍餃子用の入口を開けそうになった私。
もしかして少々疲れているのかな。

前回はノーマルな豚骨、今回は味を買えて味噌豚骨950円にしてみよう。

味噌豚骨の売り文句は「コクと香り」だそうで、今日の気分にはぴったり。
麺の固さを変えられるとのこと、今回は「かため」をチョイスして待つこと5分弱。

おぉ、きたきた。
見るからにコクがありそうなスープ、ドロっと注がれているのは味噌でしょう。
これは美味しそうだ、よし、頂きます。

まずはスープを一口、うん、ガツンと濃いぞ、これ。
味噌の味が際立っていますけど、味わうと豚骨の風味とにんにくの香り。

そしてほんのり香ってくるのは… あ、これ何だっけ。
中華料理に使う香辛料、だよな。

あ〜、何だっけかな〜
もやしの上にパラッとかかっている粉だと思うんですけど、これが何だったか思い出せない…

悔しくはあるものの、せっかくのラーメンを香辛料の記憶呼び起こしで終わらせたくはないので努力はここでストップ。
ラーメン全体を味わうことに集中、集中。

茹でキャベツ、もやしにネギという具材は味噌に見事にハマっている、なんて味わいながら細麺を一口。
うん、固めの食感、プチプチと弾けるような歯ざわりが心地よい。

素麺もそうですけど、細麺はこの食感が命。
スープの絡まりがよく麺も濃厚、このスープはチャーシューの薄味にもよく合っていました。

濃い味付けがお好きな方であれば、一度は食べてみても良いのではないかなと。
美味しかった、ご馳走さまでした。






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2024年11月8日金曜日

【グルメ】宮崎『鰻楽』の鰻は絶品!ふるさと納税であなたも

【この記事のポイント】
・宮崎県日向市の『鰻楽』の鰻は、ふるさと納税の返礼品として自宅で味わえる贅沢な一品
・香ばしい焼き加減と、上品なタレがご飯との相性抜群で、幸せなひとときを過ごせた



今日の夕食は久々の鰻 ♪♪

最近はふるさと納税返礼品でしか食べることがなくなったのは、値段があまりにも高過ぎるから。

稚魚の減少、円安、燃料費高騰と幾つもの要因が重なっての鰻の価格高騰なんでしょうけどね。
庶民が気軽に食べられる代物じゃなくなっているのが現状、まぁ無きゃ困るものでもなし。

今回の鰻、宮崎県日向市からのふるさと納税返礼品。
『鰻楽』は「まんらく」と読むとのこと、宮崎では有名なお店のようです。

この鰻、なんと息子が取り寄せたものなんです。
彼曰く、家で食べてたときの鰻はいつも半分ずつ家族で分けていたので、長焼きを丸々全部食べてみたいと思ったんだとか。

振り返ってみると私も実家にいた時は定期的に鰻を食べていましたけど、今の家じゃ年に1回か2回だけ。
思いっきり食べてみたい、なんて気持ちもわからないではない。

独り占めするのではなく、家に2パックも持ってきてくれたというのは彼の偉いところ。
私も少しは見倣わなきゃいけないですね。

2尾を妻・娘と3人で食べることになっていたんですけど、息子の話を聞いた瞬間、娘が「私も1尾丸々食べてみたい」と。
たまには我儘も聞いてあげようか、妻とはそんな話をしていたんです。

食べる直前になって、娘の頭から邪悪な憑き物が去ったらしく皆で三等分にしようとのこと。
この言葉、嬉しいような、可哀想なような複雑な心境… いや。
考えてみれば全員が2/3尾を食べるわけで、娘も普段よりは多いのでまぁいいか。

よし、それでは頂きましょう。

まずは身厚の鰻をガブリと一口。
うん、この表面はよく焼けて香ばしく、中はふっくら。
タレは甘めでしつこさはなく、全体的に上品でバランスのいい美味しさに仕上がっています。

そしてタレのかかったご飯、これがまた美味い。
鰻と食べるよりも濃さを感じて、ご飯の旨味を引き上げてくれるような味わい。

これまで食べた鰻のなかでも間違いなくトップクラスの美味しさ、これならば今年からは自分でも取り寄せようかと思うくらいでした。

頷きながら、黙々と。
鰻とご飯の交互食いが終わってしまうのが少々残念、そんな美味しさに感謝です。

いやぁ久々の鰻、ご馳走さまでした。




【おまけのワンポイント】
・『鰻楽』の食べログ評価は3.66と高ポイント。鰻重は2,600円からと、このご時世でも値段はまだ控えめなのも人気の理由なんでしょうね。
・皆様、美味しいうなぎを食べたくなったのではないでしょうか? ふるさと納税を活用して、あなたも特別なうなぎを味わってみてはいかがでしょうか。

2024年11月7日木曜日

【グルメ】京都の焼きポンに感動!三方六も絶品!いも・くり・かぼちゃふぇすに想定外の魅力

【この記事のポイント】
・え〜、芋・栗・カボチャなんてと思いながらの船橋東武でしたけど、そんな固定観念は捨てるべきだという新たな美味しさに出会うことができた



東武百貨店船橋店のイベントプラザ、今回の催しは…

いも・くり・かぼちゃふぇす。

正直言って、私にゃ全く響かないこのイベントですけど、妻にはピピッときたらしい。
いも=戦時中の代用食、くり=縄文人の食べ物、かぼちゃ=サラダの彩りくらいだろうに…
な〜んて言ったら、いもくりかぼちゃ好きの数多くの女性に怒られるか。

「今日のウォーキング、船橋に行ってこない?」と珍しく押され、こりゃ何か買ってくるしかないかなと。

まずは京都錦市場の焼きポン、要は焼き栗ですね。

カード決済は別の場所まで移動しなければならず、お店の方は大忙し。
購入に3分ほど待っただけでしたけど、「お待たせしちゃってごめんなさい。ちょっとおまけしておきますね」と、量を少し増してくれたのはありがたかった。



焼き栗といえば天津甘栗、栗のサイズは3倍ほどデカいんです。
カパッと貝のように割れているのは、焼く工程でこうなるのか… いや、食べやすいようにカットしているんでしょう。

どれどれ、焼きポンってどんな味なんだろうと。
切れ目があるので剥きやすく、姿を表した半分を食べたところで… ん、甘い!

砂糖を加えた甘味じゃなく、栗そのものの旨味を上手に引き出している甘味。
身体に優しそうな甘さに加えての香ばしさ、栗がこんなに奥深い味だと知ったのは初めて。

もう一品は三方六、北海道のバームクーヘン。
妻はよく知っているようでしたけど、私は初めて食べるんじゃないかな。

彼女に拠ると、この商品ではかぼちゃのバームクーヘンが有名とのこと。
そういえばこれを売っていた横で「売り切れ」みたいな表示があった、あれはかぼちゃのことだったようです。

生地はしっとり、薄く塗られたチョコレートの甘さとの相性は抜群。
適度な厚さにカットしてあって食べやすく、オヤツにはぴったり。

こんなに美味しいバームクーヘンなのに、今まで全く知らなかった。
次に見かけたときにも、また買って帰ろうと思える美味しさでした。

感心がなかったはずのいも・くり・かぼちゃふぇす、こんなに美味しい品が揃っていたことは食に対する固定観念を見直すきっかけに。
皆さんもぜひ一度、地元のイベントやお店で、旬の食材を味わってみてください。
きっと、新しい発見があるはず。




【おまけのワンポイント】

・三方六のチョコは白樺模様とのことですけど、それっぽく見せるにはかなりの技がいるんじゃないかなと。職人さんの手によるもの、ということなんでしょうね。

2024年11月6日水曜日

【グルメ】パン好きの方に!『マルキンベーカリー』の絶品ガーリックバターが超オススメ

【この記事のポイント】
・創業60年の老舗パン屋さん『マルキンベーカリー』、素材の味を生かしたシンプルな味付けと具のボリュームが特徴的
・交通のアクセスは決して良くはないが、わざわざ足を運ぶ価値があるお店



とある休日、今日のランチはパンにしようかなと。

よし、今日は『マルキンベーカリー』だな。
JR西船橋駅と船橋駅の間にあるお店、ウォーキングで前は通るものの入ったことは一度もないお店です。

2駅のちょうど中間地点という立地、はっきり言ってアクセスは悪いんです。
それでも食べログ3.28というのは決して低くないのは、創業60年という歴史、つまりはお客さんに愛される味の良さによるものなんじゃないかと期待。

今回私が食べたのは卵のコッペパンとサンドイッチ。
購入後に船橋駅までウォーキングしたので、少し潰れてしまっていますね。

まぁそんな細かいことは気にしない、よし、頂きます。

まずは卵のコッペパン。
一口ガブリと食べて感じるのは、具がぎっしりと詰まっているということ。
そして味付けもまろやか、素材の味を存分に引き出しているんです。
うん、これは美味い。

サンドイッチも具材がたっぷり、ポテトサラダの味付けは少し甘めでパンの旨味にぴったり。
マヨネーズが自家製なのか、ハム・レタスによく合っていてこれもまたいい味です。

本当はちょっと興味があったものの、妻と娘に譲ったガーリックバターのパン。
1/3を私に譲ってくれたのは、ガーリックの風味が凄いから是非食べてみろという主旨。

ありがたく頂くと、お〜、確かに。
バターメインのガーリック風味ではなく、ガーリックの裏側にバターがほんのり、という感じですね。

風味が強すぎると感じる方もいるかもしれず、でも惣菜パンでここまでガーリックの刺激を残せているものは初。
ワインにもよく合いそうな一品、これは一気に大のお気に入り。

ガーリックバターの代わりにということなのか、1/3弱を切り取られた明太フランス。
こちらも明太子のボリュームがあり、おまけ程度にチョチョッと塗っただけのものとは大違いなんです。

明太子の量がしっかりあるだけに、ピリッと辛いのが特徴。
このパンももう一度食べたい、そう思わせる味わいでした。

なるほど、具材の多さとパンとの相性のよさがこのお店の特徴、人気の秘訣だということがよくわかりました。
いやぁ美味しかった、ご馳走さまでした。






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