旅行2日目の夕食は宿提供の民宿料理、島の民宿なので魚がメイン。
まず、何をさて置いてもビールからだな。
今日も1日よく動いた、お疲れさま、乾杯!
一息ついての1杯、いつ飲んでも最高の味ですね。
テーブルには3皿、天ぷらに小鉢に刺身です。
天ぷらは冷めていますけど、野菜の旨味がいいんですよね。
ビールのツマミには好適な一品。
そして小鉢はと、ごく普通の家庭料理です。
これが安心できる味、宿の女将さんも近くに座り、世間話で盛り上がりながら、ビールを飲みながらのまったりとしたひと時。
こういう雰囲気、いいものですねぇ。
刺身の食感はコリッコリ、いかにも新鮮という主張を感じます。
特に、鯛の刺身は無茶苦茶旨く、さすが瀬戸内の鯛は一味違うなと。
その鯛ですけど、40cmはあろうかというサイズがドドンと、塩焼きで出てくるんです。
新鮮な魚は、実は塩焼きが一番美味いと思うんですよね。
この味ならいくらでも食べることができそうだな。
サザエの苦味もビールによく合うし、えい、ビールもう1本いっちゃえ。
既に普段の夕食を超える量ですけど、魚はもう一品、カサゴの煮付けです。
こちらも鯛に負けず劣らずの美味しさ、薄味なので魚の身の旨味がダイレクトに伝わってきます。
「カサゴは瀬戸内でもよく漁れるんですか?」と私。
「最近は減ってきてるんですって。」
「ですか。東京湾でもメバルは釣れるんだけど、カサゴは小さいのばかりになってしまいましたね。」
なんて会話を楽しみながら、やっぱりカサゴは美味いな。
でもなんでカサゴは減っているんだろうな。
締めは鯛めしに鯛のアラ入りお澄まし。
どちらも鯛の旨味が強く、脂もあっていい味に仕上がってます。
「お澄ましで鯛めしをお茶漬けにしても美味しいよ。」
そうかなるほど、食べてみよう。
女将さんの言う通りで、この鯛めし茶漬けが何ともいえない味わい。
ビールそっちのけで食べ進めてしまい、最後にビールだけをグイグイと飲むことになったのはちょっとした失敗でしたけど、それだけ食事と会話が楽しかったという証拠でしょうね。
「息子が高校生で今治までバスで通っているんだけど、バスの定期は月2万円もするのよ。学割でこの値段って、高いよね。」
確かに、そりゃバカにならない負担だな。
「橋がかかる前は、今治への移動は船。霧が出ると定期船は欠航で、それでもどうしても行かなきゃいけない時は水上タクシーを使ったんですよ。霧の中で船同士でぶつかりそうなこともあった。」
霧のなか、激しい潮流の海に船を出すなんて、さすがは村上水軍の里だな。
「愛媛のお土産なら、タルトもいいけど「柚っこ」や「志ぐれ」もいいわよ。私は茶道を教えているんだけど、お茶にはぴったり。」
なるほど、そりゃ買って行こう。
いやぁ、面白い話に新鮮な魚にとお腹いっぱい。
ご馳走さまでした。
【今日のワンポイント】
・瀬戸内は全国有数の鯛の漁場、養殖も盛んで、愛媛県の鯛生産量は全国の半分を占めるほどなんだそうです。
【緊急事態宣言で不要不急の外出を控えるようにという要請が出ていますが、この記事は宣言前の旅について書いたものです】
0 件のコメント:
コメントを投稿