・赤神神社五社堂は他に類をみない神秘的な空間、男鹿半島に行ったら参拝すべきところ
ナマハゲ伝説は何が起源なのか。
諸説あるなかで、武帝五鬼説というものがあるんです。
・漢の武帝が5匹の鬼を従えて男鹿に渡ってきた。鬼は年に一度、山から里村におりて悪事をはたらいていた。
・困った村人たちは、「一晩で五社堂まで1,000段の石段を築けたら毎年一人ずつ娘を差し出す。できなければ二度と里に降りてこないように。」と賭けを提案。
・鬼が999段まで石を積み上げた時、天邪鬼が鶏の鳴き声を真似て夜明けを告げ、鬼は山に引き上げていった。
・鬼を騙した村人は祟りが気がかりで、それをなだめるために年に一度、若者が扮した鬼にご馳走をするようになった。
この『五社堂』というのが赤神神社で、鬼が積んだとされる999段の石段があるんだとか。
どんなものなのか、見ないで帰る訳にはいかないですよね。
赤神神社の駐車場は2ヶ所あり、Googleマップには「門前駐車場」と「五社堂駐車場」と記載されています。
門前駐車場からだと999段の石段を全て体験できるようですけど、我々は時間がないのでショートカットできる「五社堂駐車場」に。
ここからであれば、15分程度で五社堂まで行けるとのことです。
これがその石段。
階段と言えるほどは整備されておらず、土で足元を汚さないために石が並べられているという様相です。
登りの角度もそこそこキツいし、雨で滑るところもあるという日。
息子はスタスタと登っていくものの、私は息を切らせながらゆっくりと。
両親は大丈夫なのかなと振り返ると、更にゆっくりながらも着実に登ってきています。
さすがは激動の昭和をくぐり抜けて来た世代、ちょっとやそっとのことじゃへこたれたりしないものだなと。
ふぅ、ようやく五社堂の入り口に到着。
ここまで15分では済んでいないのは間違いなし。
体力に自信のない方、運動用の靴を履いてこなかった方には、ここまで来るのはオススメしません。
とはいえ、苦労して登ってくると、ここにはこんな神秘的な風景が待っているんです。
この日は霧が深く、近づくとスッと五社堂が姿を見せるという変化に感動。
これらが建立されたのは江戸時代の1710年とされていて、大修理が行われたのは平成だそう。
大修理があったとは感じさせない荘厳さ、我々の他には誰も参拝者がいないという静けさ。
神社はあちこち参拝しているものの、これほどまでに異形な感のあるところは初めて、ありがたい経験でした。
この雰囲気、鬼やナマハゲが出てきてもおかしくない。
もし出会うことができたなら、なぜここにいるのか、食事はどうしているのかなど聞いてみたい。
なんて思ってはいましたけど、当然ながら鬼もナマハゲも現れずでした。
「食事はどうしているの?」と聞いたら、「そりゃ時々やってくる参拝者、お前たちじゃな。ハッハッハ。」なんて返されるんでしょうね。
行きはよいよい帰りは怖い。
そう、濡れた石段を下りろうとすると、滑るのは間違いなし。
私が先行して石段の左右にある土の道を歩き、危なそうなところは振り返ってどちらがいいかを父に伝達。
まぁ山歩きに慣れた父、言われなくても最適な道を探すんでしょうけどね。
息子も母に寄り添って、全員が怪我をせずに石段を下ることができました。
写真でもおわかり頂けたと思いますけど、この神社は他にはない神秘感あり。
石段を歩くのは大変ではあるものの、せっかく男鹿に行ったのなら参拝して損はないと思います。
ただ、足元の装備には、十分にご留意ください。
なまはげ 鬼面 赤鬼 青鬼 仮装 変身 なりきり もじゃ ウィッグ 出刃包丁 コスチューム 価格:3,980円 |
赤神神社
0185-24-9103
秋田県男鹿市船川港門前
参拝自由
0 件のコメント:
コメントを投稿