かつては会社に来るのがごく普通で、ランチも神田方面のお店を日々開拓していたんですよね。
そんななか、会社から片道10分ほど歩くにも関わらず定期的に行っていたあのお店はどうなっているか。
ランチの蕎麦が美味いとはいえ、基本は居酒屋さん。
このご時世で閉店したりしていないよなぁ、若干心配だったのでお邪魔してみることにしました。
名前は『むら治屋』、神田駅の真北、細かい路地が密集するなかの一際細い路地にあるお店です。
おぉ、元気に営業しているじゃないか。
よかった、よかった。
店内はさほど込んでおらずでしたけど、ポツポツと常連さんっぽい方が来店するという様子。
このお店は上にも書いたよう居酒屋、変わり種の日本酒が多いらしく、壁に貼ってあるメニューも酒に合いそうなものばかり。
なるほど、夜の常連さんもいるんだろうなぁ。
このお店で一度、じっくりと飲んでみたいなと。
そうだ、そんなことよりもまずは今何を食べるかだ。
「えぇと、天盛りせいろ920円をお願いします。」
5分ちょっとで運ばれてきたのがこれ。
ご飯がつくのがデフォルトで、「普通盛りでいいですか?」と聞かれたので「いや、小盛りにしてください」と。
店構えは昭和ですけど、大食いの若い人もそれなりに来るのかな。
蕎麦も結構な量なので、小盛りにしておいて正解でした。
よし、それでは頂きます。
まずはそのご飯から。
ゆかりが塗してあって、ふっくらとした炊き加減がいい塩梅です。
天ぷらはイカ、ししとう、さつまいも、海老にナス。
もう一品の塊は、食べてみてわかった舞茸。
どれもカラッと揚がっていて、特に美味かったのはイカ... いや舞茸...いやいやししとう、かな。
イカはプリッとした食感、風味がフワッと浮き出てくるんですよね。
舞茸は衣の中に旨味が凝縮されていて、ししとうはカリッとした食感がたまらない。
どの天ぷらも、甲乙つけがたい味わいだったかなと。
本命の蕎麦は最後のお楽しみ。
少量を箸でつまんで、汁をくぐらせてズズッと。
うん、これこれ。
このお店の蕎麦、角がある固めの蕎麦がいいんですよ。
このお店での自家製とのことで、この喉越しのいい蕎麦を食べたくなって、何ヶ月か毎に来ていたお店なんです。
出汁がフワッと香り、噛むと蕎麦の風味もしっかりと香る。
後味の甘味は蕎麦からくるのか、それとも汁なのか。
以前と変わらず美味。
少量ずつ、ズズッと空気を含みながら、香りと後味を楽しみながらの完食。
いやぁ、美味しかった。
ご馳走さまでした。
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