同行者がそんな連絡を地元のお知り合いから貰っていて、いいじゃないか、だったら明朝早起きしようか。
早起きしようと思うと、目覚ましがなくても目が覚めてしまうのがこの歳だからか。
釣りで早起きする時もそうだったので、30歳台から始まることなのかもしれないですけどね。
夜明けとともに起床、富士山を観察すると、赤く染まって綺麗だなと。
風もほぼなく、河口湖には波は立っていなさそうな様子、よしこれならばと実際に行ってみることにしました。
湖畔に到着、まだ10月だというのに気温は0℃前後。
寒いなと思いながら進むと、そんなことを忘れてしまうような圧巻の景色が目の前に。
いやぁ、綺麗だなぁ。
風がなければ湖面の漣がなく、遠景が反射して見えるというのは誰でもわかる理屈。
遠景が富士山だと別格ですよね。
何か神掛かったものに遭遇したようで、思わず絶句の数分間。
朝マズメのこの時間、釣り人はいるもの。
こんな優雅な景色を見ながらの釣りっていいですね。
ん? 前方の低い雲は何だろう。
クローズアップしてみると湖面から立ち上る水蒸気、これは気嵐(けあらし)という現象ですかね。
放射冷却で水温と気温の差が激しく、風が弱い日に見られるもの。
そういえば車の温度計は-1℃だったので、きっとそうなんだろうな。
確かに今朝は寒い。
そんな寒さのなかでも逆さ富士を見に来ている方は多数、条件が揃う日ってなかなかないんだろうな。
河口湖で逆さ富士を観察できる日を調べた方がいて、これによると2015年は年間74日、2016年は102日だったとのこと。
10月に限定すると2015、2016年それぞれ4日、3日と下がるので、週に1回あるかないかという希少さなんだなと。
https://www.fujigoko.tv/mtfuji/vol10/MirrorFuji.pdf
気嵐漂う幻想的な湖面、カヤックを漕ぐのは気持ちいいだろうな。
そうか、落ちたら地獄の寒さか。
風向きの関係か、気嵐の発生源はこちら岸。
足元から蒸気が湧いて、スッと湖面を滑っていくのを眺めていると、時間が経つのを忘れるよう。
逆さ富士に加え、こんなものも見ることができたのは貴重な体験。
さて、お腹が空いたので、コンビニで軽く何か買って帰ることにするかな。
【今日のワンポイント】
・富嶽三十六景にも逆さ富士は描かれており、そのうちの一つはこの後に行った河口湖北岸の大石の視点なんだそう。本体は夏の富士山、湖面には雪を被った冬の富士山と、季節も逆転させるという遊びがあるそうです。
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