【この記事のポイント】
・伊能忠敬記念館の対岸にある国指定史跡「伊能忠敬旧宅」へ初入場
・傾いた伊能家を立て直した豪商の手腕と、50歳から天文学を学んで全国測量に挑んだ執念
・忠敬の足跡を現代で再現する無理ゲー度をGeminiと検証、定年後の知的好奇心とAIの活用へ
伊能忠敬記念館近く、小野川を渡った対岸にあるのが伊能忠敬旧宅。
ここには初めて入るような気がします。
傾いた名門を託された17歳の婿養子。伊能忠敬の生い立ち
1745年、現在の九十九里町に生まれ、幼少期に母を亡くすなど不遇な少年時代を過ごした忠敬。
幼い頃から計算や読書に長け、その聡明さを見込まれて17歳で佐原の名家・伊能家に婿養子として迎えられたんだとか。
当時の伊能家は名門ながらも家運が傾きかけており、若き忠敬にその再建が託されることに。
ここから、彼の稀代の「実業家」としての快進撃が幕を開けるわけですね。
徹底したデータ経営と危機管理。財産を3倍にした豪商の手腕
忠敬がまず着手したのは、主力の酒造業と米穀取引の徹底した合理化とデータ管理。
帳簿のつけ方を見直して収支を透明化し、無駄な経費を削ぎ落としながら事業の多角化を進めたんだそう。
利根川の水運をフルに活用して江戸への米や薪炭の出荷ルートを拡大、金融業にも進出。
さらに天明の大飢饉(1783年)では、私財を投じて米を買い集め、佐原の町民に施しを行って一人の餓死者も出さなかった。
この危機対応で地域からの絶大な信用を勝ち取り、商売はますます繁盛。
傾きかけていた伊能家の財産をなんと3倍以上に増やし、押しも押されもせぬ豪商へと押し上げた剛腕ぶりだったそうです。
50歳で家督を譲り江戸へ。19歳年下に弟子入りした学びの情熱
そして50歳の時、家督を長男に譲ってあっさりと隠居。
多くの商人が余生を茶や俳諧で優雅に過ごす中、忠敬が向かったのは江戸深川での「天文学・暦学」の本格的な学びでした。
幕府の天文方で自分より19歳も若い高橋至時に入門し、若者に混じって昼夜を問わず猛勉強。
「地球の大きさを知りたい」という知的好奇心から、55歳にして私費を投じた第1次測量(蝦夷地)へ旅立ちます。
そこから亡くなる73歳まで、なんと17年間にわたり全国を歩き続けた不屈のエネルギー。
この古い土蔵や書院を眺めていると、そのバイタリティの凄まじさに改めて圧倒されます。
お、こんなところに伊能忠敬。
商家に裃姿って、ちょっとふさわしくないような…
庭の柿の木と「木登り注意」。登っても良いってこと?
庭に出ると、柿の木が。
柿は外国でもKakiと呼ぶと書いてあるけど、Persimmonというのも柿だよね。
いや、日本の柿とは種類が別で、日本の柿みたいに大きくないし甘くもないみたいだよ。
なんて他愛ない会話をしながら… あれ?
「枝はもろいので、木登りするときは注意しましょう」と書いてある。
この木、登っても良いっていうことなんですかね。
いやいや、ここで私が登って枝が折れたりしたら大変。
「50代会社員、佐原の史跡で庭の木を損壊して逮捕」なんていう情けない記事になってしまうでしょう。
定年後の地図作りをGeminiと妄想。AI時代の新しい学びへ
柿はまぁともかく、伊能忠敬の人生は変化に富んでますねぇ。
特に、50歳を過ぎてから新しいことを学び始めるというのが凄い。
私も定年退職したら… 日本地図でも作ってみようか。
伊能忠敬は17年で4万kmを歩いたそうで、1日平均は6.5km弱、ってことは、1日1万歩の私と変わらないじゃないですか。
Geminiに聞いてみると、伊能忠敬と同じ道具と手法で日本地図を作ることは理論的には可能とのこと。
ただ、以下の3つの大きな壁があるんだとか。
・高い建物で見通しがきかない、車等の交通があるので道路をまっすぐ歩けない
・道路に測定器具を立てるには道路占用許可が必要だが、許可が下りないだろう
・現代は夜の照明が明るすぎるので、観測に必要な星を捉えることができない
そりゃそうだよな。
代わりにドローンを飛ばして、GPSで測定して… いや、Googleマップがある時代、私がやっても何の価値もないでしょう。
地図を作るのは諦めて… そうだ。
ここ最近、AIをフルに活用しているというのも、私にとっては新しいことの学び。
AIを糧にして、新しい世界を切り開いていくとしましょうかね。
【おまけのワンポイント】
伊能忠敬旧宅のすぐ目の前、小野川に架かる「樋橋(とよはし)」は、通称「ジャージャー橋」として親しまれています。
もともとは江戸時代前期、小野川の上流から対岸の水田へ農業用水を送るために作られた大きな木樋(とい)でした。その樋から余分な水が川面へジャージャーと流れ落ちる様子が名物となり、現在も観光用に30分間隔で水が落とされ、環境省の「日本の音風景100選」にも選定されている歴史ある音の風景なんですね。






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