【この記事のポイント】
・御船祭の後に始まった3kmの行軍。両親を連れて鹿島神宮前の蕎麦処『如月』へ滑り込み
・ワンオペ調理で天ざるが1時間出てこない罠。店外の行列を間引いた大人の全体調和
・母からの蕎麦、妹からの海老天。家族のパスを受け止め食品ロスを回避した胃袋の結末
御船祭でしんみりした後は、地獄の行軍に。
鹿島神宮を目指して3km弱を歩くわけですけど、途中でランチのお店もみつけなければ。
私にとって3kmは大した距離じゃない、でも年老いた両親のことを考えると、一切の無駄はできないというわけです。
御船祭から鹿島神宮へ。年老いた両親を連れた3kmの行軍
途中、「本日貸し切り」なんていうお店もあったり。
両親も無事に鹿島神宮近くまで歩いてきて…
ん? このお店。
暖簾が下りているのでやっているんでしょうけど、妙に静かだな。
カラカラと引き戸を開いて、「すみません、6人入れます?」
「お座敷ですけど、大丈夫ですよ」
お〜、これはラッキー。
滑り込みセーフの座敷席。ワンオペに配慮した「全員天ざる」の選択
メニューにはいろいろ載っていますけど…
調理はお一人のようなので、皆で同じものを頼んだ方がいいでしょう。
後になって振り返れば、ここで「天ざる」を選んでしまったのが間違いだったか…
待てど暮らせど出てこない。外の行列を間引いた大人の全体調和
この後、とにかく、とにかく待つ。
30分経過しても料理は出てこず、ようやく天ぷらを揚げ始めたんじゃないかな。
詳細はわかりませんけど、「天ぷら、時間かかりますからね」と2回ほど言っていたのは、こういうことだったんだ。
一旦外に出て、タバコでも吸ってくるか。
お店を出て驚いたのは、並んでいるお客さんが10人以上もいること。
「このお店、時間かかりますよ。天ざるを頼んだら、もう40分くらい待っています。」
この一言で、行列は一気に半分ほどに。
お店の方もプレッシャーから開放されるだろうし、全体調和としてはこの方がいいんでしょう。
入店から1時間。ようやく目の前に現れた待ちわびた天ざる
ようやく出てきた天ざる、お店に入ってから1時間ほど経過しただろうなと。
これだけ待てばお腹もペコペコ、よし、それでは頂きましょう。
職人のこだわりが宿る海老天。1時間の待ち時間を許すサクサク感
まずは天ぷら、海老天2本となかなか豪華です。
蕎麦つゆに浸して一口… お、こりゃいいじゃないですか。
衣がサクサク、海老への火の通り具合も丁度よし。
この揚げ加減へのこだわり、時間がかかったのはこういうことだったのかと少しだけ納得です。
母からの蕎麦と妹からの海老天。食品ロスを救う胃袋の結末
蕎麦はどうか…
う〜ん、普通に美味しい感じかな。
個人的にはもう少し角がある方が好み… あ。
「時間かかり過ぎ」のフィルタが舌を曇らせたのかもしれないですね。
同じテーブルにいた母、そばを食べきれないと私に。
海老天を息子にあげてたのは、私の健康を考えてくれてのことなんでしょうね。
ありがたいなと思っていたところで、隣のテーブルにいた妹が一言。
「お兄ちゃん、海老天食べてくれない?」
…
息子は3本いっているので、もう食べないだろうな。
私が食べなければ、残ってしまい食品ロスになるのは必定。
結局、そば+海老天の私が息子よりたっぷり食べるという結果になったというわけか。
お腹いっぱいになったことは間違いなし、ご馳走さまでした。
【おまけのワンポイント】
「店主が一人なら同じものを頼んだ方が早いだろう」という気遣いは飲食店あるあるですが、実は「天ざる」は、ワンオペの厨房にとって最も難易度の高い注文形態なんだそう。
天ぷらは具材ごとに油の温度管理や揚げ時間が必要な上、揚げたての熱々に合わせて「茹で時間わずか1分前後の蕎麦」を冷水で締めて盛り付けるという、秒単位の完璧な同期(シンクロ)が求められるのだとか。特に6人前など大量の天ぷらを一度に入れると油の温度が急激に下がってしまうため、必然的に何回にも分けて揚げることになり、提供時間が大幅に延びてしまうとのこと。気遣いのつもりが厨房を最大級の修羅場に追い込んでいたと知ると、大人のソロバン勘定もなかなか一筋縄ではいかないものだなと。






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