そんなところに息子が「船橋の『やまみ』に天ぷら食べに行かない?」と誘ってきて、船橋と天ぷらと聞いて、あ、そうだ。
「そういえばさ、船橋から船橋市場に行く途中、気になっている安い天ぷら屋さんがあるんだよ。そっちにしないか。」
「あぁ、いいよ。」
そんな会話があって、雨は降ったりやんだりするなか二人で船橋まで50分ほどウォーキング。
到着したのが『天ぷら 松島』。
この外観、さぞや昔からあるお店なんだろうなと。
そして「天丼弁当500円」という垂れ幕が気になっていて、機会があれば食べてみたいと思っていたんです。
この時節柄、もしかして弁当のみなのかな...
中に入って聞いてみると、店内でもOKとのこと。
座席は2テーブル4名、カウンター3名に絞り込んで対策しているんですね。
写真にあるよう、店の入り口すぐ左にカウンターがあって、ここで注文するというスタイル。
イートインは我々だけでしたけど、次から次へとお客さんがやってきて、天ぷらを3〜5枚、弁当と注文して、受け取って出ていくんです。
そうか、このお店は元々テイクアウトが基本なんだな。
さて、何を食べようか。
店員さんが説明に来てくれ、セットは上記の2つ、天ぷらの追加・変更は差額精算とのこと。
この天ぷら具材の組み合わせは弁当と同じ、店内でも、味噌汁と香物がない丼のみだと500円でした。
それにしても、海老・鱚・烏賊かき揚げにピーマンという組み合わせで丼500円って、安いですよね。
ちなみにそれぞれの単価を確認してみました。
海老(小)100円
鱚 80円
烏賊かき揚げ 60円
ピーマン 50円
え? これって、今時では驚くほどの安さですよね。
確認はしていませんけど、昔から値段を変えず提供しているんじゃないかな。
他の具材も基本100円未満、こんなに安いのは驚異的といえるでしょう。
今日はノーマルに天丼セット670円、息子は盛り合わせにさつまいもを追加というチョイス。
待つこと5分ほど、おぉ、これが天丼セットね。
具材の値段をみて、ショボショボのなんだろうと思っていた方もいるんでしょうけど、全然そんなことないんですよね。
よし、それでは頂きます。
まずは味噌汁、豆腐とワカメ。
一口飲むと、おぉ、腹に沁み渡る出汁がきいている。
ここに来るまで50分歩いているからか?
いや違うでしょう、この味噌汁はレベルが高い味なんだろうなと。
天ぷらを広げてみて、さて、まず鱚から食べてみようか。
一口...サクっという食感の後、鱚の旨味がフワッと香ります。
美味い!
高級天ぷら店の具材中心の味とは異なり、衣の風味もしっかりあるんです。
でもそれが具材の味を邪魔しないというか、むしろ助長しているんじゃないかな。
空いたスペースからご飯を一口、おぉ、これも程よい味加減のタレ。
続けてピーマンを食べてみると、肉厚でジューシー。
そしてメインの海老、これがまた美味いんです。
旨味がギュッと凝縮された海老の身、100円とは思えない太さがあって、尻尾まで食べられるほど完璧に揚がっているんですよね。
ラストは烏賊かきあげ、これも海老と甲乙つけがたい美味さ。
噛むと烏賊の細切れがホロッと溢れてくるほど、烏賊の身を活かした揚げ方なんだなと。
ご飯もそれなりにボリューミー、でも天ぷらが旨過ぎて、むしろ足りないくらいなんですよね。
670円で感じられるこの幸せは素晴らしい。
美味しかった、ご馳走さまでした。
息子もこのお店の味も雰囲気も気に入った様子、テイクアウトした弁当を食べた妻と娘も美味い美味いと言っていたので、性別年齢を問わず受け入れられる味なんでしょう。
リピートしたいお店がまた1軒増えました。
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