店名は正確には『焼蛤本舗さつまや』、焼きはまぐり、焼きあさりの専門店。
創業は昭和初期とのこと、そろそろ100年になろうかという老舗です。
100年前、当然ながら東西線は走っておらず、大規模な埋立もまだまだ後のこと。
これらはほぼ同時期で、1960年代に入ってからなのでまだ50年なんですね。
当時の浦安はどんな様子だったのか。
べか船などの昔の風景に囲まれた、静かな漁村だったんじゃないかな。
その後の発展を間近に見てきた『さつまや』、でもその焼きはまぐりの味は変わらず、ということでしょう。
外装や店内が綺麗になった気もしますけど、建て替えたのかな。
貝を焼くのにこんな横長コンロを使っているとは、きっと特注品なんでしょう。
一つ一つ並べて、頃合いをみて裏返すのは人の手、結構手間がかかっているなぁ。
今回買ってきたのは焼きあさり。
あさりは1本50円、はまぐりは150円と3倍もするんですよね。
当然はまぐりの方が大きいんですけど、味は甲乙つけがたいんです。
コスパ重視で、あさりを10本。
発泡酒を呑みながら、どれどれと一つ。
口に入れた瞬間は、固いなと思うだけ。
馴染んでくると、香ばしさに続いて徐々に旨味が広がっていきます。
噛むほどに旨味は広がり、そしてどんどんと勢いを増していく。
たった一粒のあさり、こんなに美味かったっけか。
そこに発泡酒をくピッと。
ん? 少々苦味が勝るので、軽めの日本酒か白ワインの方が合うかな。
なんて思いながらも、手が止まらず次の串へ。
変化のない味に慣れてしまうと感動は薄れていくので、一度に食べるのは3本くらいがいいでしょうね。
浦安を代表する昭和な漁村の味、美味しかった。
ご馳走さまでした。
さつまや 本店
047-351-2806
浦安市猫実4-16-24
営業時間 8:30~19:00
定休日 月・第3火
0 件のコメント:
コメントを投稿