【この記事のポイント】
・甘・辛・酸・旨が高濃度で絡み合う「ガパオライス」の底知れぬ魅力
・ヤオコー系列「生鮮市場TOP」と「OKストア」のハイレベルなガパオ弁当を比較
密かなマイブーム、ガパオライス
最近、密かにマイブームになりつつあるのがガパオライス。
外食ではなかなかお店がないものの、スーパーのお弁当だと発見できる確率が高いというのがその理由なんだろうと思います。
美味しさの理由を改めて整理してみると…
「甘・辛・酸・旨」の完璧なカルテット
ナンプラー(魚醤)の旨味と塩気、黒醤油のコクと甘みそしてオイスターソース、ここに唐辛子の刺激的な辛さと、仕上げにキュッと絞るライムなどの酸味。
五味(甘・酸・塩・苦・旨)のうち、実に4つの要素が超高濃度で絡み合っているのがいいですね。
「粗挽き肉」のジューシーな食感
塊肉を包丁で叩いたような「粗挽き(あるいは細切れ)」。
噛むたびに肉汁がジュワッと溢れ、ガツンとした食べ応えが満足感を極限まで高めてくれる。
炭水化物(ライス)との最強の親和性
肉の旨味とハーブの香りが染み込んだ濃厚なタレが、お米の甘みとマッチ。
日本人が大好きな「味の濃いおかずで白飯を掻き込む」というDNAにも完全に突き刺さる。
ん?そういえば。
私の大好物、同じ「挽き肉をご飯に乗せて掻き込む」麻婆豆腐丼とどこか似ている気も。
麻婆豆腐は、豆板醤のコクと山椒のピリッとした痺れにずっしり重厚な旨さ。
対するガパオは、ナンプラーのコクに唐辛子のストレートな辛さ、そしてハーブの爽やかさが加わります。
痺れで食べさせる麻婆に対し、清涼感と酸味で白飯を滑り込ませるガパオ。
どちらも強力な「ご飯泥棒」であることは間違いないですね。
そしてスーパーのお弁当って凄いなと改めて思うのは、ホーリーバジルを使っているものが多いことです。
ガパオ(ホーリーバジル)は、イタリアンで使われるスイートバジルとは別物のハーブ。
スイートバジルは甘く華やかな香りですが、加熱すると香りが飛びやすいのが弱点なんだとか。
一方のホーリーバジルはスパイシーで力強い香りがあり、加熱しても香りが崩れず。
ただ、日本国内では手に入りにくく、スイートバジルの数倍から十倍近いお値段なんだそう。
そんな高級ハーブをワンコイン以下のお弁当に惜しげもなく使っているのだから、スーパーの企業努力には頭が下がります。
生鮮市場TOP「ホーリーバジル香る!ガパオライス」
これまでのところ、最も美味だと感じたのが『生鮮市場TOP』の「ホーリーバジル香る!ガパオライス」399円。
魚醬は別袋入り、レモンもついているというのが特徴です。
ここのお肉は鶏の大きめな粗挽きで、しっかりと肉感が残っていて食感がいいんですよ。
辛さもしっかりとあって、ナンプラーの独特な風味と唐辛子の本格的な辛さが、想像以上に容赦なく攻めてきます。
そこにフレッシュなレモンの酸味が加わると、味が一気に引き締まってアジアンリゾートの風が吹く。
ご飯がどんどん進む濃いめの味付けです。
チープさは微塵もなく、エスニック専門店のランチと言われても信じてしまうレベル。
そして素晴らしいのが玉子の仕上がり。
なんと、お弁当なのにしっかりと半熟なんです。
レンジで温め始めてすぐ… ん?
「これは半熟っぽいぞ、そのまま加熱したら大爆発するんじゃ…」と気づいて大慌て。
レンジを止め、卵だけを一旦避難させてから別々に温め直すことで、惨劇を間一髪で回避できました。
過去、この手の失敗は何度やってきたんだろう。
卵を食べられない悲しさは言うまでもなく、これでもかと飛び散った卵を丁寧に拭かねばならず。
「これは「たまにはレンジ掃除をしなさい」という神様のメッセージだな。」
なんて自分に言い聞かせて、空きっ腹をかかえながらいそいそと掃除をするあの辛さに繋がらなくてよかった。
まぁそれはともかく、この卵のコクが加わることで更に美味しくなる一品。
399円でこのクオリティを出されたら、ちょっと他の追随を許さない圧倒的な満足感でした。
OKストア「本格ガパオライス」
手に入れやすくてよく食べるのは、『OKストア』の「本格ガパオライス」398円。
こちらもホーリーバジルを使っており、パンチのある辛さが魅力なんです。
卵が半熟ではないのは残念な点、でもズッキーニやパプリカなどの野菜がしっかりと添えられているのが嬉しいですね。
OKストアのものは、唐辛子のパンチが効いたガツンとくる味わい。
ホーリーバジルの香りはもちろん、一口目から刺激的な辛さがしっかり口の中に広がります。
TOPに比べると少し汁気が少なめで、お肉のドライな食感と旨味がぎゅっと凝縮されている印象。
付け合わせのパプリカやズッキーニの彩りも良く、スプーンが止まらなくなる中毒性があります。
辛党の私も大満足のピリ辛仕様で、この価格帯としてはトップクラスの完成度といえるでしょう。
自炊コストと手間の天秤
ところで、ガパオライスを自分で作るといくらかかるのか、Geminiに聞いてみました。
こだわり自炊: 約250円〜400円前後(1人前あたり)
内訳:基本材料費(約200円〜300円) + ホーリーバジル代
…ってことは、スーパーのお弁当とほぼ同じということか…
ん、いや、ちょっと待て。
この味に仕上げるまでに、一体何回失敗するんだろうか。
更には、味見をしていると、それだけでお腹いっぱいになってしまうはずですね。
楽をして、一発でバシッとキマった味を食べられる幸せ。
やっぱり自分で作ってみようなんて思ってはいけない一品なんでしょう。
【おまけのワンポイント】
タイ料理のために買ったナンプラー、使いきれずに冷蔵庫の肥やしになりがちですよね。そんな時は、鶏の唐揚げの下味(醤油の代わり)に使うのがおすすめらしい。
鶏もも肉にナンプラーとすりおろしニンニク、少しの砂糖を揉み込んで片栗粉をまぶして揚げる。ナンプラー特有のクセは熱で消え、アミノ酸の強力な旨味と香ばしさが残って、驚くほどジューシーで本格的な唐揚げに仕上がるんだそうです。


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