【この記事のポイント】
・桃とネクタリンのハイブリッド、長野の希少フルーツ『ワッサー』の魅力と特徴
・緻密でサクサクとした独自の歯ごたえと、皮ごと食べるからこそ際立つ濃厚な旨味
ワッサーという果物をご存知かどうか。
毎年親戚から送って頂いているワッサー、これがまた美味しいんですよ。
桃とネクタリンの出会い。長野生まれの黄金色フルーツ
ワッサーとは、長野県須坂市で桃とネクタリンの自然交配によって誕生した果物です。
見た目は小ぶりの桃のようですけど、産毛は少なめでツルッとしており、果肉は鮮やかな黄金色。
桃のような豊かな甘みと香りを持ちながら、ネクタリン譲りの心地よい酸味があるのが大きな特徴なんですよね。
果肉は非常に緻密で硬く、桃のように果汁がダラダラと垂れることもなし。
サクサク、あるいはカリカリとした、まるでリンゴに近いしっかりとした歯ごたえが楽しめます。
追熟しても柔らかくならず、長持ちするのも合理的なポイント。
長野県外ではあまり流通しない希少なフルーツで、まさに夏だけの隠れた名作なんです。
それにしても、ワッサーってネーミングは何なんだろう。
実はこの名前、品種を生み出した長野県須坂市の農園主、中村渡(わたる)氏の幼少期のニックネーム『わっさん』に由来するんだそう。
『わっさん』がいつの間にか変化し、この果物の名として定着したとのこと。
祭りの威勢のいい掛け声ではなく、生みの親の愛らしいあだ名だったというわけです。
皮ごと楽しむサクサク食感と、濃厚な甘酸っぱさ
それでは早速、カットされた黄金色の果肉を頂きましょう。
一口齧ると、まずはネクタリン由来のきりっとした甘酸っぱさが広がり、噛むほどに桃の優しい甘み。
そして何より素晴らしいのが、このサクサクとした小気味よい食感。
薄い皮は渋みがほとんどなく、果肉と一緒に噛みしめると食感の最高のアクセントになります。
皮の近くにこそ果物特有の香りと旨味が凝縮されており、丸ごと美味しく食べるのがこの果物の真骨頂。
暑い夏の日に冷やして食べれば、その爽やかな酸味が体中に染み渡るような美味しさですね。
娘の包丁捌きと、リビングに配備された大型生ゴミ処理機
まだ大量にあるワッサーを娘が捌いている時のこと。
「あれ、ワッサーって皮まで食べられるんだよ」と私。
「あ〜、知っているんだけど、私はどうも皮の食感が苦手なんだよね。」
「一番美味しいところなんだけどな。」
なんて言いながら、娘が剥いた皮をバリバリと食べる私に向かって娘が一言。
「生ゴミ処理してくれる微生物みたいだね。」
(……)
「全然「微」じゃないけどな。」
そう返すのが精一杯、一撃必殺の一言にヤラれるという風景がここにもありました。
【おまけのワンポイント】
果物の皮には、紫外線や外敵から身を守るために「ポリフェノール(抗酸化物質)」や食物繊維が豊富に含まれています。ワッサーの皮も同様で、特に桃やネクタリンの皮付近にはカテキン類やペクチンなどの栄養素が凝縮。皮ごと食べることは、果物の栄養システムを100%丸ごと摂取する観点からも非常に合理的な食べ方なんですよね。


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