【この記事のポイント】
・麻婆豆腐には白ご飯という固定観念を揺るがす、セブン-イレブンの「麻婆豆腐&チャーハン」を検証
・個性がぶつかり合い、単体で食べるとどっちつかずな味わいに潜む「&」の冷めた距離感
在宅勤務の日のランチ、この日はセブン-イレブンの弁当にしてみようかなと。
麻婆豆腐における「白米至上主義」のジレンマ
店頭で目を引いたのがこれ、「麻婆豆腐チャーハン」598円です。
私は町中華好きなんですけど、最近はご無沙汰状態が続いているんです。
ところで麻婆豆腐といえば、白いご飯だと思いません?
味の濃い麻婆豆腐をのせた丼にしてしまうと、お互いの味を消しかねないですよね。
なのでお店でこれを見かけた際も、一度はスルーしようと思ったんです。
ところが改めて商品名をよく見てみると…
ん? 半角で「&」の一文字。
お〜そうか、これは「麻婆豆腐」と「チャーハン」なんだ。
つまり両者は独立、別の料理を一つのパッケージに盛ったということなのか。
これで妙に納得、購入したという次第でした。
パッケージの「&」が表現する冷めた距離感
パッケージをオープン。
お、しっかりと透明シートで二分されていて、「&」の一文字が体現されているのを実感です。
よし、それでは頂くとしましょう。
まずは麻婆豆腐を一口… うん。
麻婆豆腐はしっかりと豆板醤がきいていて、ほどよくピリッとした辛みがあっていい感じです。
チャーハンはどうかというと…
米粒が綺麗にパラパラとしており、味付けも決して悪くはない。
ただ、チャーハン単体で味わってみると、何か今一歩物足りないような微妙な印象を受けます。
ん? チャーハンはオーストラリア米を使っているとのことだけど…
オーストラリア産のお米は、一般的に日本のコシヒカリなどに比べて粘り気が少なく、少しパサッとした食感が特徴。
かつては「安いけれども味が少し…」というイメージもありましたけど、近年は品種改良が進み、急速に日本国内での流通を拡大しているんだそう。
水分を吸いにくく粒がしっかりしているため、チャーハンやパエリアなどの「米を炒める・炊き込む料理」には最適。
セブン-イレブンのチャーハンでも、その「パラパラ感」を演出する主役として採用されているわけです。
とはいえ、う〜ん。
「&」で仕切られた両者は、どうにもお互いにそっぽを向いているような、冷めた距離感を感じてしまうんですよね。
ポリシーをあっさり撤回して至る、渾然一体の美味さ
よし。
当初の「麻婆豆腐とチャーハンは混ぜるべきではない」というポリシーをあっさりと撤回。
試しに両者をスプーンで軽く混ぜ合わせて口に運んでみると、これが驚くほど美味いんです。
オーストラリア米のパサつき加減が、麻婆豆腐の粘度の高い餡を程よく吸い込み、完璧なバランスの「麻婆炒飯」へと昇華される。
別々に食べるよりも、強引に「&」を取り払って渾然一体にすることこそが、この弁当の真の実力を引き出す最大の秘訣だったのか。
新たな気付きを与えてくれた麻婆豆腐&チャーハンに感謝。
と同時に、私のポリシーなんて、あの透明シートよりも薄っぺらかったことを自覚しながら、ご馳走さまでした。
【おまけのワンポイント】
麻婆豆腐は19世紀の清代、中国の四川省成都で陳さんという顔にあばた(麻子)のある女性が作ったのが始まりとされているんだとか。元々は羊肉と豆腐を豆板醤や花椒で煮込んだ、労働者向けの安価でスタミナのつく料理でした。
日本に紹介したのは「四川料理の父」と呼ばれる陳建民氏で、日本人の口に合うよう八丁味噌などを使ってマイルドに仕上げたのが、今の日本の麻婆豆腐のルーツだそうです。



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