・大手町・経団連ビルの町中華『永楽』。ボリューム満点の「麻婆豆腐丼」が、午後の仕事に向けた活力に。過去の記憶と現在が交差する、どこか懐かしくも鮮烈なスパイシーさ。
とある出社日、会社の仲間3人と連れ立ってのランチ。
外は少し肌寒いのに、皆さん揃って薄着で席を立ちます。
これは「地下通路で繋がったお店に行こう」という、無言の合図のようなものなのか。
それではと経団連ビルに足を踏み入れ、「お店選びはお任せ」と丸投げしたところ、サクッと決まったのが中華料理の『永楽』でした。
私はまだ数回目ですけど、どうやら同僚たちにはお馴染みのお店のよう。
美味しい町中華に惹かれるのは、誰しも共通の心理と言えるでしょうね。
豪快さと繊細さが同居する、麻婆豆腐の山
今回、私が選んだのは「麻婆豆腐丼」。
1,100円という価格設定はこの界隈では標準的ですが、運ばれてきた器の存在感は圧倒的です。
大ぶりにカットされた豆腐が溢れんばかりに詰め込まれ、それを受け止める白米もかなりの重量感。
午後のデスクワークに向けて、これ以上ないほどのエネルギーチャージが約束されたようなものだなと。
よし、それでは頂きましょう。
スプーンを差し込み、たっぷりと餡の絡んだ一口。
おぉ、これは美味い。
口の中に広がるのは、想像以上にパンチの効いたスパイシーな刺激。
ほどよい辛さの奥に、ほんのりとケチャップを思わせる酸味が顔を出し、それが重厚な旨味を軽やかに引き立てています。
とろみの加減も絶妙で、熱々の豆腐を噛み締めるたびに、白米との幸せな一体感が加速していく。
レンゲを動かす手が止まらなくなるような、後を引く魔力がこの一皿に宿っているんですよ。
時を越えて同期する、味覚の不思議
食べている最中、ふと不思議な感覚に捉われました。
「この独特の風味、どこかで出会ったことがあるような……」
どこか懐かしく、それでいて新鮮なこの感触に首を傾げながらの完食でした。
お店を出る頃には、通路に何人も並んでいる盛況ぶり。
大手町の中心でこれだけ支持される理由は、やはり裏切らない味にあるんでしょう。
ここを訪れるなら、ピークを外した12時前の入店が賢明な判断と言えそうです。
後で自分の過去のブログを紐解いてみて、あぁなるほどねと。
実は2年ちょっと前、初めてこの店を訪れた際、私は「麻婆麺」を食していたんです。
具体的な味の構成を記憶していたわけではないものの、特徴的な美味しさは舌の細胞がしっかりと記憶していた。
鮮明ではなくても、身体の奥底でかつての体験が現在と繋がる。
こうした偶然の再会も小さな贅沢なのかもしれないですね。
美味しい一皿に感謝、ご馳走さまでした。
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