・11:00の開店直後に地元駅の町中華『大上海』でランチ。「麻婆春雨」は中華料理なのかと調べて、その誕生の歴史を知って驚く。
午後からの出社に向かう途中mランチは地元駅の下総中山駅近くにある『大上海』で。
11:00という早い時間から灯る暖簾は、早めの行動を旨とする私にとって強力な味方なんですよね。
「口開け」の静寂と、大将との温度感
店に入ると、ちょうど開店作業を終えたばかりの大将の姿。
いわゆる「口開けの客」としての入店でした。
「今日は寒いっすねぇ」
そんな何気ない一言と共に差し出された、熱いお茶の温もり。
冷えた身体が解きほぐされる、冬の日のランチの醍醐味ですね。
暫く来ないうちに、ランチメニューは900円へと改定。
それでもこの物価高騰の折、1,000円を切る価格で提供し続けるのはお客さん想いだなと。
さて、今日は何にしようかな。
「麻婆豆腐はこのお店でよく食べているし、麻婆なすは一昨日食べたばかりだしなぁ……」
私の網膜には「麻婆」の二文字を優先的に認識する機能がが実装されているようです。
結局、目に留まったのは「麻婆春雨」。
このお店に入る前に少し悩んでいたのは、ラーメンにしようかという迷いがあったからなんですよね。
春雨もまた「麺」の亜種であるという強引な論理で納得、迷いは消え麻婆春雨をチョイスです。
手際の美学と、春雨に潜む豆腐の妙
手慣れた大将の調理で、中華鍋の快音を聴くこと数分。
目の前に現れたのは、視覚から食欲を刺激する麻婆春雨定食でした。
まずは安定の卵スープで胃を温め、いざメインへ。
一口食べてみると、うん。
餡に頼らず、春雨そのものに旨味を吸わせた大上海のスタイル。
ニンニクの香りが、湯気と共に力強く立ち上ります。
プルンとした心地よい食感と、噛むたびに溢れるピリ辛の旨味。
とろみがない分、春雨の輪郭が際立ち、適度に砕かれた豆腐が絶妙なアクセントに。
食事中、ふと「麻婆春雨の歴史」に興味が湧き、食後の移動中に調べてみました。
麻婆春雨の歴史:
・1981年、永谷園によって考案された、まさに「日本発の中華」という意外な出自。
・麻婆豆腐の味付けをベースに、乾燥春雨をそのまま調理できる機能性を付与した、家庭料理のイノベーション。
・本場中国の「螞蟻上樹(マーイーシャンシュ)」とはまた異なる、独自の進化を遂げた日式中華の傑作。
へぇ、永谷園が考案した料理だとは知らなかった。
確かに子供の頃、「永谷園の麻婆春雨!」っていうCMを観た覚えがありますけど、あれが原点だったとはねぇ。
さて、食事に戻りましょう。
味濃いめの麻婆春雨は、白米ともよく合うんです。
春雨に凝縮されたエキスが米の甘みを引き立て、 喉越しと食べ応えを両立。
これぞ、日本人が愛する「おかず」としての真骨頂と言えるでしょうね。
締めは、潔いほどシンプルな杏仁豆腐。
余計な装飾を削ぎ落としたさっぱりとした甘みが、麻婆の余韻を優しくクリーンアップしてくれました。
よし、エネルギー充填完了、午後のデスクワークに向けた気合も十分。
美味しい活力を提供してくれた大将に感謝、ご馳走さまでした。
【おまけのワンポイント】
・螞蟻上樹という料理の名前は、「木に登る蟻」という意味。春雨に絡まったひき肉を枝に上る蟻に見立てたものだそうで、風流といえば風流なネーミングだなと。
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