・妻の厄払いで訪れた市川大野「本光寺」。CMでも話題になったことがあるこのお寺、五行パワースポット巡りも楽しめます。驚いたのは縁切り祈願のキャッシュレス決済やオンライン参拝。お寺の進化とニューノーマルを実感。
とある休日のこと。
妻が「厄払いに行きたい」と言うので、今回は市川市界隈ではちょっと名が通った(?)お寺、「本光寺(ほんこうじ)」へ行くことにしました。
この本光寺、2010年頃に「はひふへ本光寺~♪」という、一度聞いたら忘れられないインパクトのあるCMソングで話題になったことがあるらしい。
私はCMを見たことがないんですけど、果たしてどんなお寺なんだろうか。
CMだけじゃない! 本光寺の歴史と、五行パワースポット
こちらが本光寺の本堂。
落ち着いた佇まい、歴史は意外と古くて室町時代の応永年間(1394年~1428年)に日蓮宗の僧侶・日親上人によって開かれたんだそう。
当初は別の場所にあって江戸時代初期に現在の地に移転、以来、地域の人々の信仰を集めてきたお寺。
江戸時代には徳川家康の側室であったお万の方(養珠院)の帰依を受け、寺運も隆盛したそうです。
この本光寺、「五行(ごぎょう)のパワースポット」も売りにしているらしい。
五行思想とは、古代中国発祥の自然哲学で、万物は「木・火・土・金・水(もっかどごんすい)」の5つの要素から成り立ち、互いに影響し合っているという考え方。
本光寺では、この五行に対応した5つのスポットが境内に点在し、それらを巡ることで様々なご利益が期待できるのだとか。
- 木(もく): 自己の成長(蘇りの御神木)
- 火(か): 活気(不動明王)
- 土(ど): 穏やかさ(慈愛之塔)
- 金(こん): 答えを見つける助け(金大古久天)
- 水(すい): 新しい環境への適応力(きずな之湧水)
五行の力を辿る – 境内のパワースポット
まずは「木」のパワースポット、「蘇りの御神木」へ。
駐車場の入口脇に立つこの楠(くすのき)、もともと御神木として大切にされていたもの。
やむを得ない事情で伐採されることになり、その切り株から新たな芽が吹き出し見事に再生。
さらに伐採された幹の部分は、本光寺の仏像彫刻の師匠の手によって「お釈迦様」の像として生まれ変わり、現在はパワースポットとして多くの人々に親しまれているんだとか。
まさに「蘇り」の力を感じさせるエピソードだなと。
こちらは「水」のパワースポット、駐車場内にある井戸「きずな之湧水(ゆうすい)」。
手押しポンプが設置されていて、実際に水を汲み上げることができます。
この水は飲用可能とのことですけど… 鉄さびがすごくてちょっと飲む気にはなれず。
手を清めるくらいにしておくのが無難でしょう。
続いて境内の稲荷堂に祀られている「大野天満宮」に。
御祭神は、学問の神様として知られる菅原道真公(天満大自在天神)です。
この本光寺の近くにある「天満天神宮」には、先日お参りしました。
その時の記事に書いた「菅原道真公の像を描いた掛軸」というのがこのお寺にあるんだそうです。
こちらは「土」のパワースポット、「慈愛之塔」。
山門を進んで左手に建立されたこの塔は、未来に向けて助け合いの精神を伝承するためのシンボルなんだそうです。
その名の通り「慈愛」に満ちた雰囲気、寺院全体を優しく包み込んでいるよう。
縁切りと、お寺の進化
そしてこの本光寺、実は「縁切り寺」としても有名なんです。
家の娘も以前こちらにお参りをしており、仕事先の苦手な上司だったかとの縁が(良い意味で)切れた、という実績(?)があるとか。
「かわらけ割り」や「縁切り破魔矢」、そしてお百度参り用のグッズなどが用意されていて、その本気度がうかがえます。
驚いたのは、これらの授与品や祈祷料の支払いにPayPayや楽天ペイといったキャッシュレス決済が使えること。
お寺も時代に合わせて進化、商売上手というべきでしょう。
さらに驚いたのが「テレ詣(もうで)」なるものの案内。
なんと、オンラインでの参拝も可能になっているんだとか。
コロナ禍を経て、様々な分野でオンライン化が進展、でもまさかお寺の参拝までとは。
これもまた、お寺が新しい時代に対応していくための一つのカタチ。
その柔軟な姿勢には、ただただ感心するばかり。
おわりに
実際に訪れてみると、古い歴史と五行パワースポット巡りというユニークな試み、そして縁切り祈願やオンライン参拝といった現代的な側面まで併せ持つ非常に興味深いお寺でした。
妻の厄払いも無事に済み、私も様々な発見ができて、有意義な時間を過ごすことができたなと。
市川市にお越しの際は、この「はひふへ本光寺」、訪れてみてはいかがでしょう。
光胤山 大野本光寺
千葉県市川市大野町3-1695-1
047-337-8324
出入り自由(受付は9:00〜11:30、12:30〜16:00)
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