・銀座の『まるごと高知』にて、定番「ガス火」と香ばしい「藁焼き」の鰹たたき2種を購入。それぞれの味や香りの違い、シンプルに塩で味わう美味しさをレポートします。
高知県のアンテナショップ『まるごと高知』に立ち寄った際、やはり素通りできなかったのが「鰹(かつお)のたたき」コーナー。
さすが土佐の国、様々な種類のたたきが並んでいましたが、今回は2種類のたたきを購入してみました。
一つはオーソドックスなガス火で炙ったもの(だろうなと)。
そしてもう一つは、香ばしいさがたまらない「藁(わら)焼き」。
藁焼きの方は、翌週末の来客時のお楽しみとして冷凍庫へ。
そして、ガス火炙りの方は、さっそくその日の夕食の一品としていただくことにしました。
「たたき」と「藁焼き」– 香りの違いを楽しむ
ここで少し、「鰹のたたき」について。
一般的に「たたき」というと、鰹の表面を炙り、香味野菜やタレと共にいただく高知の郷土料理を指しますよね。
この「炙る」という工程がポイントで、ガス火で炙るのが一般的、より本格的なものとして藁で豪快に焼き上げる「藁焼き」があります。
ガス火のたたきは比較的均一に火が通り、鰹本来の風味をシンプルに楽しめるのが特徴。
一方、藁焼きのたたきは、高温の藁の炎で一気に表面を焼き上げるため独特の燻したような香ばしい香りが加わり、皮目はパリッと、中はレアな状態に仕上がります。
この香りの違いが両者の大きな魅力の違い。
どちらが良いというわけではなく、それぞれの美味しさがあります。
シンプルに塩で味わう、初鰹の醍醐味
さて、まずはたたきから。
薬味として、近所のスーパーで調達した「柚子なます」を添えてみました。
高知といえば柚子も名産、この組み合わせは間違いないはず。
そして味付けはシンプルに「塩」のみ。
新鮮な鰹のたたきは、まず塩でいただくのがそのものの味を一番よく感じられると私は思っています。
(もちろん、ポン酢やニンニクスライス、ミョウガなども最高です)
一切れつまんで口へ運ぶと…
うん、やっぱり美味い。
皮目の焼き加減、中心部のねっとりとした赤身の食感のコントラストがたまらない。
噛むほどに鰹特有のしっかりとした鉄分を感じる旨味と、ほんのりとした酸味が口の中に広がります。
臭みは一切なく、非常にフレッシュ。
そして添えた柚子なますの爽やかな酸味と香り、これが鰹の風味をさらに引き立ててくれます。
塩だけでいただくことで、鰹本来の持つ力強い味わいを、よりダイレクトに感じることができした。
もちろんこの塩たたき、温かいご飯との相性も抜群です。
ご飯の甘み、鰹の旨味、そして塩味が三位一体、これはもう何杯でもいけてしまいそう。
シンプルながらも、素材の良さが際立つ、最高の食べ方の一つですね。
後日のお楽しみ – 藁焼き鰹のたたきをサラダで
そして後日、冷凍しておいた「藁焼き」もついに解禁。
こちらは少し趣向を変えて、たっぷりの野菜と一緒に「鰹のたたきサラダ」としていただくことにしました。
藁焼きはやはりその燻された香りが格別
袋を開けた瞬間から、食欲をそそる香ばしい香りが漂います。
ガス火のたたきとは明らかに違う、この力強いスモーキーな風味、鰹の味わいにさらなる深みと複雑さを与えてくれるんですよね。
藁焼きの味付けも塩のみ。
ドレッシングは食べる人のお好みで(私は「リケンのノンオイル くせになるうま塩」でした)、フレッシュな野菜とのコラボはもう最高。
藁焼きの香ばしさと鰹の旨味、そして野菜の爽やかさが一体となって、まさに土佐の風を感じるような味わい。
日本酒だけでなく、キリッと冷えた白ワインなどにも合いそうでした。
おわりに
高知県のアンテナショップで見つけた、2種類の鰹のたたき。
それぞれに個性があり、どちらも甲乙つけがたい美味しさでした。
塩でシンプルにいただくたたきの奥深さと、藁焼きならではの芳醇な香りに、改めて鰹という魚の魅力を再認識でした。
美味しい土佐の味覚に感謝、ご馳走さまでした。
まるごと高知
東京都中央区銀座1-3-13 オーブ プレミア
03-3538-4365
営業時間:10:30〜19:00
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