モーションウィジット

2025年6月14日土曜日

【観光】モダン建築、精巧模型、そして高所恐怖症…東京国際クルーズターミナルを見学

【この記事のポイント】
・護衛艦「あがの」見学後、初めて訪れた東京国際クルーズターミナルへ。モダンな建築の内部や、精巧な船の模型展示、デッキからの眺めなどをレポート。高所恐怖症ながら送迎デッキからの景色を堪能し、歴史ある船の模型や解体中の船の科学館に思いを馳せた見学となりました。



護衛艦あがのを間近で観ることができて、すっかり満足。
とはいえ東京国際クルーズターミナルに来たのも初めて、せっかくなので見学していきましょう。


東京国際クルーズターミナルの全貌




ターミナルビルは、遠目にもその規模感が伝わるモダンな建築。
国内外の大型クルーズ船を受け入れることを目的に、2020年に開業した建物。
まさに、東京の新たな海の玄関口と言えるでしょう。

巨大な客船が横付けされる様は壮観でしょうし、ここから世界へ旅立つ多くの人々を迎える機能が凝縮されている施設。
建物そのものも、機能性とデザイン性を両立させた現代建築の粋を感じさせます。


洗練された内部空間と展示




建物の2F、開放的な吹き抜け空間に目を奪われます。

天井が高く、自然光がたっぷりと降り注ぐ設計。
訪れる人々にゆったりとした時間を提供する、洗練された空間ですね。

この日は、可愛らしい金魚の吊るし飾り。
硬質な現代建築の中に遊び心や和のテイストが加わることで、温かい雰囲気が生まれているのが印象的です。


ターミナル4階には、展示スペースも。
クルーズ船や海に関連する絵画、様々な客船のエンブレムらしきものが展示されています。

このコーナーはクルーズ旅行の魅力を伝えたり、歴史や文化を紹介したりする目的があるんでしょう。
単なる乗降施設に留まらず、クルーズ文化の発信拠点としての役割も担っているようです。

じっくり見ると、それぞれのエンブレムに船会社の個性や歴史が込められているのが分かり、興味を引かれます。


船を間近に感じる送迎デッキ





4階には、広々とした送迎デッキ。
ターミナルに停泊する船や、東京港を行き交う様々な船舶を間近に見ることができます。


開放的な空間、潮風を感じながら船を眺めることができるまさに船好きにはたまらないスポット。
デッキの設計もゆったりとしていて、多くの人が同時に景色を楽しめるよう配慮されている印象です。

…けど、高所恐怖症の私には少々、いやいや、かなり怖い造り。
柵は縦格子ではなく、外が見えないようにしっかりと覆ってもらいたい。


精巧な船の模型たち



デッキからターミナル内に戻ると、素晴らしい船の模型が展示されている一角がありました。
これは「商船模型同好会」の方々が製作されたものとのこと。
趣味の領域を超えた、驚くほど精巧な模型の数々です。



中でも目を引いたのは、日本の代表的な豪華客船「飛鳥Ⅱ」の模型。
細部まで精巧に再現されており、まるで本物が目の前にあるかのよう。

趣味とはいえ、これほどまでの完成度に至るには、膨大な時間と技術、そして何より船への深い愛情が必要不可欠ですね。
子供の頃に夢中になった模型熱にも再び火が…灯らないように気をつけよう。


さらに驚いたのは、紙で製作されたという客船「エンブレス・オブ・ブリテン」の模型。

紙とは思えない質感と立体感で、その技術力にただただ感嘆。
紙というハンディキャップがある素材、これほどまでに複雑な船体をしかも細部まで作り込むことができるのか。
根気と創造性の賜物といえるでしょうね。


商船だけでなく、軍艦の模型も。

これは旧日本海軍の軽巡洋艦「大淀」。
偵察巡洋艦として設計され、後には連合艦隊旗艦を務めた艦です。

歴史的な背景を知っていると、模型とはいえその存在感に引き込まれます。
歴史好きとしては、こうした過去の艦船の姿を目にできるのも、興味深い瞬間です。

お台場遠景と船の科学館への思い




送迎デッキからの眺めは、東京港を行き交う船だけでなく、お台場の風景も一望できます。

レインボーブリッジや高層ビル群が織りなす近代的な景観。
その中に、少し感傷的な気持ちにさせられる光景もありました。

かつて船と科学を学ぶ場所として親しまれた「船の科学館」、その本館が解体されている姿です。
子供の頃に訪れた記憶、遠足で賑わっていた頃の情景が脳裏をよぎります。

時代の流れと共に、その役割を終えつつある建物の姿。
開発が進むお台場の風景との対比は、どこか時の流れの無常を感じさせますね。


最後に



初めて訪れた東京国際クルーズターミナル。
護衛艦「あがの」の艦内見学が叶わなかったのは残念だったものの、この施設自体が持つ魅力、そこで展示されていた船の模型の数々、そしてデッキからの眺めなど多くの発見と収穫がありました。

特に趣味の粋を超えた精巧な模型からは、人の情熱が形になることの素晴らしさを改めて実感。

ウォーキングで街を歩くと、そこには出会う様々な光景や人々の営みがある。
それは対象が船になっても同じなのかも。
予期せぬ発見や過去への思いが交錯する、そんな見学となったなと。




東京国際クルーズターミナル
東京都江東区青海2
03-5962-4391
営業時間 9:00~17:00

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