現代では大宝八幡宮として知られており、下妻の北にあります。
真壁からは少々離れていて、筑波山を眺めながら暫しドライブ。
この車も乗り始めてもう15年、車検までに手放そうかと思っているので、今回が最後のロングドライブになるんでしょう。
乗り慣れているので少々寂しいものの、物には寿命というものがあるので仕方ない。
大宝八幡宮に到着、関東最古の八幡宮で、701年(大宝元年)に創建されたという由緒ある神社です。
大宝といえば大宝律令、律令社会が始まったのは正にこの時期。
城は神社を囲んで平安時代に築かれ、室町時代には関東の南朝方の拠点に。
1343年に北朝方の猛攻を受け、食糧不足と城内不和のため落城、下妻政泰は討ち死にしたとのこと。
手水は亀と龍の合体、口から配管が出ているというのはなかなかシュール。
このご時世になってからの急ごしらえの造作っぽい。
傘のディスプレイが鮮やかだなぁ。
そしてチリン、チリンという風鈴の涼やかな音色。
こんな絵があるのも夏ならでは。
参拝者が少しでも涼を感じるように、そんな風流があるのも、歴史ある神社ならではなのだなと。
もう一つ面白かったのが狛犬が多数いること、この写真だけでも6重になっていますね。
それだけガードが固いということなのか、そうか、落城したという歴史にも関係しているのかな。
討死した下妻政泰の碑。
大宝城は三方を沼に囲まれた舌状台地、攻めるのは難しくても囲むのは容易。
援軍が来ないと、兵糧攻めにあうという宿命だったんでしょう。
本殿は、1577年に下妻城主多賀谷氏によって再建されたもの。
質素ながらもどっしりとした造りで、歴史の重みを感じる建造物でした。
今回、筑波山周辺の城跡巡りをしてみようと思い、存在を初めて知ったこの神社。
近いところにも、歴史を感じる場所って意外にあるものですね。
大宝八幡宮
0296-44-3756
茨城県下妻市大宝667
参拝時間 8:30〜17:00
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