・会社のランチ、本格四川の麻婆豆腐が名物の『神田 天府』へ。初めての同僚が「辛い!」と絶句… からの「旨い!」と完食するまでをレポート。
とある出社日のランチタイム。
この日は会社の仲間5人で、「さて、何を食べようか?」という話に。
このメンバーで集まると、なぜか高確率で中華料理になるんですよね。
そこで白羽の矢が立ったのが、本格的な四川の辛さを楽しめる人気店『神田 天府』。
このお店、私にとっては馴染み深いのですが、同行したうち3人は初めてとのこと。
「辛い料理は結構パンチあるけど…大丈夫かな?」
一抹の不安を抱えつつも、期待を胸にお店へ向かいました。
初体験の同僚と、定番の麻婆豆腐定食
お店に到着し、メニューを眺めてと。
私は久しぶりの訪問、やはりこの店の看板メニュー「麻婆豆腐定食」にしよう。
すると初めて来た同僚のうち2人も、「じゃあ、せっかくだから同じので。」と乗ってきました。
(残る一人は、無難に酢豚定食をチョイス、賢明な判断かもしれないな…)
待つことしばし、おぉ、きたきた。
このお店の良いところの一つは、料理の提供が非常にスピーディーなことなんですよね。
忙しいビジネスパーソンのランチタイムには、この迅速さは本当にありがたい。
12時を過ぎるとあっという間に満席になり、店の外には待ち行列ができるほどの人気ぶりも頷けます。
さて、運ばれてきた麻婆豆腐定食。
ご飯、スープ、ザーサイ、そしてメインの麻婆豆腐と見るからにボリューム満点。
そして、その麻婆豆腐の、いかにも辛そうなビジュアル。
私は見慣れた光景ですが、初めて目の当たりにした同僚2人は、しばし絶句。
「…こ、これは… か、辛そうですねぇ…」
うん、だから言ったじゃないか。
惜しげもなく振りかけられた花椒(ホワジャオ)の粉末。
そりゃあ初めて見たら、ビビるのが普通ってもんでしょう。
痺れの向こうに旨味あり! 四川麻婆豆腐との格闘(?)
さぁて久々の麻婆豆腐、頂きましょう。
レンゲで麻婆豆腐をすくい、まずは一口。
…うん、この刺激だ。
このお店の麻婆豆腐、確かに辛いには辛いんです。
唐辛子のヒリヒリするような「辣(ラー)」の辛さよりも、舌がジンジンと痺れる花椒の「麻(マー)」の刺激が前面に出ている、いわゆる「痺れ系」。
なので最初の数口は強烈なインパクトがあるものの、そのピークを過ぎてしまえば、だんだんと舌の感覚が麻痺してくる。
そうなればもうこっちのもの。
あとはこの刺激的な麻婆豆腐と白飯との、最高のハーモニーを心ゆくまで楽しむだけなんです。
私の場合、だいたい1/3ほど食べ進めたあたりで、この「麻痺モード」に突入。
痺れの中に隠れていた豆腐の優しい甘み、豆豉(トウチ)や豆板醤(トウバンジャン)の深いコク、そして挽肉の旨味が、より鮮明に感じられるようになってきます。
一方、初めてこの麻婆豆腐に挑む同僚2人はというと…
やはり、最初は恐る恐る、本当に少しずつ麻婆豆腐を口に運んでいます。
「大丈夫かな…?」と若干心配になったその時。
おぉ?、なんだか食べるペースが上がってきたのは、どうやらこの痺れとの付き合い方を掴んだらしい。
「最初は辛かったけど、慣れてくるとこの痺れがクセになりますね!」
「辛いけど、旨味がしっかりあって美味しいです!」
なんて言いながら、最終的には二人とも見事に完食。
いやはや頼もしい。
そしてこの麻婆豆腐の魅力を分かち合えたことに、なんだかホッと一安心。
〆の杏仁豆腐と、刺激的なランチの余韻
食後には、セットの杏仁豆腐。
痺れた口の中、このココナッツミルク入りの優しい甘さの杏仁豆腐がすーっと癒してくれます。
まさに、激しい戦いの後の休息、といった感じ。
初めての同僚たちも、本格四川の洗礼を無事に乗り越え、満足してくれたようで何より。
いやぁ美味しかった、 ご馳走さまでした。