モーションウィジット

2024年4月29日月曜日

【散歩】青色申告制度のはじまり、目黒の洋品店経営者のおかげだった

【この記事のポイント】
・中目黒駅からの帰り道は祐天寺経由、青色申告制度が確立したのはGHQ支配下の目黒がきっかけと学ぶことができたのはラッキーだったなと



さて、再びウォーキングに戻ってと。

まずはガード下の目黒川、ここは川幅が狭くなっているんですよね。

外国人観光客が続々と写真を撮っているアングルで一枚、でもこの風景のどこが面白いんだろう。
改めて見返しても、私にゃさっぱりわからず。

中目黒駅すぐ近くに建つこの高層マンション、アトラスタワーという名前だそうで、築年月は2009年10月ってことは… もう15年も経過しているのか。
このエリアに来ることがほとんどない、たまに来たとしても空を見上げることがないということを再認識です。

ネットで調べてみると、7Fの1LDK49.17㎡が22万円/月。
決して安くはないけど、突拍子もなく高くはないんだなと。


アトラスタワーを背に暫く住宅街を歩いて祐天寺駅に、ここで南東方面に歩けば武蔵小山に着くはず。
Googleマップを片手に知らない街を歩く楽しみ、当にここにあり。

途中で遭遇した記念碑、「「青色申告」端緒の地」とな。

以下、書いてあることの要約です。
・今日の申告納税制度は、GHQの民主化政策によって日本に導入された
・目黒の洋品店経営者であった喜多村実氏は、正直に申告すれば高税率で経営が成り立たないという矛盾に疑問を抱く
・そこで「ガラス張り公開経営」実験店舗を学芸大学前に開業、経営の内容を新聞紙上に全て公開することで、この矛盾の存在を明らかにしようとした
・税務行政の混乱を収束させるために1949年に来日したシャウプ博士が「ガラス張り公開経営」に注目、「シャウプ勧告」で税制の立て直しが推進され、1950年の青色申告制度誕生につながった

なるほど。
改善の第一歩は可視化、今日のビジネスでもよく言われることですけど、当にこれを実践したということですね。

この記念碑は、目黒青色申告会館という建物の前にあります。

当然ながら建物も青い、でもなんで申告が青色なんだろう。
先ほどの記念碑によると…
「青色申告」の「青色」は、「青空」を想像させ、また、日本人の好む色でもあり、「青色申告」と命名 したという話が伝わっています。

う〜ん、イマイチ納得感がないような。
ガラス張り経営を色で表すなら、「透明」が自然ですよね。

どうやら青色の根拠はよくわからないということのようですけど、今日ではすっかり定着しているもの。
違和感を覚える人はいないんでしょうから、まぁ気にしないことにしましょう。


街を歩くと、いろんなものに意図せず遭遇できるのが楽しいですね。




【おまけのワンポイント】
・記念碑の説明には記載されておらずでしたけど、シャウプ勧告では法人税率が一律35%となったとのこと。これで喜多村 実氏が感じた経営が成り立たないという矛盾も取り除かれた、ということなんだろうと思います。

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