春の訪れ、いや先駆けである梅の花、まだ寒い時期に梅を観ると、元気が湧いてくるものですね。
とある休日、この日は家の近所でのウォーキングに。
さてどこに行こう、そうだ、そろそろ梅が咲き出したかな。
であれば、小さな梅園のある里見公園、あそこまでなら6kmほどあって、1万歩の距離としても十分。
京成線の線路沿いを歩いていく道筋には大して面白いものもないので、いきなり里見公園入り口の写真。
そういえば、この公園に「里見」という名前がついている由縁、過去に書いたことあったかどうか。
里見は安房国の戦国大名である里見家のことで、ここ国府台で小田原の北条家と2度にわたり合戦があったんですよね。
2度めは里見家が大敗北、筆頭重臣である正木信茂が戦死してしまったほど。
ところで、勝った北条ではなく里見の名がついているのはなぜなのか。
大正末期から昭和初期にこの地にあった遊園地「里見八景園」に由来するもののようですけど、里見八景園がなぜ里見なのか、これははわからずでした。
肝心の梅はどうかなと…おぉ、咲いていますね。
通路に最も近いところの紅白それぞれ1本ずつ、まだ咲き始めかな。
近付くと、紅梅は結構咲いています。
この華やいだ色合い、正にもうすぐ春という風景。
白梅は、紅梅に比べるとまだまだという感じ。
ネットで調べてみると、開花の進み具合が異なるのは品種が違うからで、紅白に差がある訳ではなさそう。
まぁこの時期に咲いている2本、他の全く咲いていない木とは異なる同品種なんでしょう。
里見公園のお隣は總寧寺。
この地に門を構えたのは江戸時代で、歴史を辿ると滋賀県米原市、埼玉県幸手市、千葉県野田市(関宿)と移転しているんだそう。
これほど長距離を移りながらも残っているお寺、珍しいんじゃないでしょうか。
ついでなので、近くにあるじゅん菜池緑地にも足を伸ばしてみました。
かつてこの近辺にあった沼が田圃に、沼を復元してほしいという地元の声を汲んで整備したのがじゅん菜池だそう。
遊歩道も整備されていて周囲を歩きやすく、近辺の方の憩いの場、そういえば子供が小さい頃にここに遊びに来たことあったな。
梅はあるのか…お、枝垂れ梅が公園の真ん中に。
背景が日光溢れるじゅん菜池、これはこれでいい景色だなと。
池に餌を撒く親子連れ、その先には…
おぉ、鴨と鯉の餌奪い合いバトルか。
鯉は水面下からまずは鴨を襲う。
そうすりゃ鴨はパニックになって逃げて、あとは餌をゆっくり食べられる。
鴨は陸に上がれば、鯉と争うことなくゆっくり餌を貰える。
それぞれほんの一工夫あればいいんですけど、目の前の餌に夢中になって群がるのが可愛らしい。
目の前の餌しか見えない、か。
もしかして、私も知らずしらずに似たようなことをやっているのかも。
こんな風景にも、意外な深さを感じ ながら緑地を後にした日でした。
【今日のワンポイント】
・市川市は全体的になだらか、標高の最高地点は30mほど。この最高地点は里見公園内なんだそうです。
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