前回は2年前と比較的最近、あの時は「先史・古代」が改装中だったんですよね。
一体どんなものが完成しているんだろうかと、気になってはいたんです。
コロナ禍で遠出はできず、歴博ならば同じ県内だし、どうせ空いているだろう。
密を避けるという意味では、かえっていいんじゃないかなと考えた次第。
しかもこの日は冷たい雨が降っていて、そんな日に来る人はまずいないはず。
と思っていたところが、着いた時に3人の方が入っていくのを見かけて、こんな日でも私のような人がいるもんなんだと妙な親近感。
館内は広いので、中に入ったらほとんど人はおらずでしたけどね。
「先史・古代」の第1展示室に入っていくと、おぉ、かなり精巧なマネキンがあるじゃないですか。
これは日本に初めて人類がやってきた頃、旧石器時代(紀元前35,000~同14,000年頃)の家族で、皮を鞣したり狩猟のための石器を作ったりしている様子。
今にも動き出しそうなリアルさで、さすがつい最近の技術で作ったものの迫力は違うなと。
ふと上をみると、おぉ、危ない。
落とし穴にかかった獲物を仕留める姿だそうですけど、リアルなだけに結構ビビりますね。
日本列島最古の土偶、と書いてありますね。
女性の身体を表しているもので、三重や滋賀で出土したものなんだそう。
当然レプリカですけど、こんなものは初めて見たなと。
日本全国の縄文土器をこうやって見比べると、地域によって特色があるというのがよくわかるんです。
そして縄文が意外にお洒落な装飾、結構手の込んだものを作っていたんだと感心します。
へぇ、こんなにデカい家も建てていたとは。
近年は古代の遺跡発掘が進んでいるので、いろいろ新しい発見があるんですね。
おぉ、容器に土偶の顔がついている、これも初めて見たな。
かなり個性の強い容器、庭のある家に住んでいたら、こんなの一つ置いておきたい。
縄文人と弥生人、並べているので顔の特徴の違いがわかるなと。
これを見ていたご婦人、「あたしゃどっちかというと縄文の顔だね」と言っていましたけど、確かにその通り。
縄文時代と弥生時代はスパッと切り替わった訳ではなく、両時代が混在した期間が長くあった、という近年の定説通りの展示。
子供の頃に習ったのとは異なる歴史を知るのにも、この第1展示室はいい教材。
一度観てみる価値は十分にありでしたよ。
【今日のワンポイント】
・弥生時代の特徴である稲作は、北海道と沖縄には広まらなかったとのこと。この両地方は海の資源が豊富なので、稲作の必要がなかったんだそうです。
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