寒い休日、辛いもの食べに行って暖まるか。
市川大野にある「梨花 麻婆豆腐店」、汁なし坦々麺が美味いと聞いたお店です。
お店に着いたのは11:25、少し早いけどまぁ待とう。
……
…
11:30になってもオープンする気配すらなし。
店内を覗き込んでみると、あれ、電気もついていないぞ。
んっ、もしや休業か?
わざわざお店まで来て、休業と知る時の悲しさ。
11:32、その予感たっぷりという状況のなか、店内から男性が出てきて、何事もないかのように扉を開けます。
「あの~、今日休みですか?」
「いや、普通にやってますよ。どうぞ。」
準備でバタバタすることもないほど、店の運営に慣れているんでしょうね。
今回オーダーしたのは、たんたん麺セット1,674円。
汁なし坦々麺と、辛い四川風麻婆豆腐を同時に食べるにはこのセットしかなく。
麻婆豆腐が普通でよければ、1,080円の「麺類のランチ」がお得でしょう。
まず運ばれてきたのは汁なし坦々麺、「成都たんたん麺」というのがこのお店の正式名称です。
「よく混ぜてくださいね。」という指示に従い、混ぜ混ぜ、混ぜ混ぜ、混ぜ混ぜ。
お、何だろうこの香り。
オリエンタルな空気がふんわりと漂ってくる、これが花椒本来の香りなのか、別の何かが入っているのか。
そろそろいいかな。
混ざっていないと、辛さが固まりでドカンとくるんだろうか。
まぁ耐性は高いので大丈夫だろう。
よし、頂きま~す。
ズズッ、ズズッ。
…
おぉ、不思議な味だな。
決して辛い訳ではなく、品のいい酸味が心地いい。
少し遅れて、舌の微かな痺れ、先ほどのオリエンタルな香りも。
過去に食べた記憶がない美味しさ。
細い麺は頼りないものの、調味料が絡みやすいように考えてあるんでしょうね。
食べ進めるほどに、美味しさを認識できるような。
汁なし坦々麺を食べ終えるかどうかというところで、麻婆豆腐が運ばれてきます。
こっちも美味しそうだなぁ、でも量がちょっと少ないか。
セットで食べるには丁度いいですけどね。
四川風と聞くと、もっと辛そうな外見かなと思いますけど意外に普通。
でも見た目じゃわからないもの、恐る恐る少量を食べてみると…
全然辛くないや。
味が奥深いというか、複雑に様々な調味料が香って、後半からピリッと痺れ感。
ご飯に乗せて一緒にパクッと、う~ん、こりゃ美味い。
ご飯の旨味が加わると、厚みが更に増してくるのは言うまでもなし。
塩味が適度に調整されていて、ご飯への馴染みも抜群です。
あっという間に食べ尽くし。
この麻婆豆腐、もっと食べたいなと思わせる逸品でした。
ピリッと痺れる口内に、デザートの杏仁豆腐も心地よい。
甘過ぎない仕上がり、これもお店で作っているんでしょうね。
一点、問題があるとしたら店内の雰囲気。
照明は薄暗く、厨房の換気扇の音にラティーナな音楽がかき消される。
清潔感が好きな人には向いていないでしょうけど、これも本場っぽくていいものじゃないかなと。
いや~、満足、満足。
ご馳走さまでした。
梨花
047-339-6013
市川市南大野3-23-10
営業時間 11:30~14:00、17:30~21:00
定休日
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