今回巡った臼井城周辺のなかで、最も駅から離れたポイントは師戸城跡。
3kmほど離れていて、印旛沼を渡ったところ。
この漢字の読みは「もろと」、知らなかったなぁ。
県立印旛沼公園として解放されていて、近隣の方の憩いの場。
戦国末期の小田原征伐の際には落城しているので、実は鎧武者の亡霊が出てもおかしくないような場所なんですけどね。
まず、城址全体を俯瞰してみましょう。
左側が北で、先程登ってきた入り口は道場台。
広大な三之丸、印旛沼を背にした二之丸と本丸があります。
この写真は、三之丸手前の空堀。
公園になって妙な造成がされているのかと思いきや、ご覧のように見事な保存状態です。
三之丸は想像以上に広く、野球のグラウンドになっています。
土塁の向こうは急斜面、ファールボールを取りに行くのは大変だろうなぁ。
本丸はそれほど広くはないものの、梅園になっています。
平和なこの時代、長閑な梅園をのんびり歩く幸せ。
天気が良くて、気持ちいい。
本丸からの眺め、足元は印旛沼で、遠くタワーマンションが見える方向が洲崎砦跡。
臼井城との間には渡し船もあったとのこと、師戸城は兵糧確保のための城だったという見解もあり、なるほど、沼を使った水運ネットワークを感じることができる城です。
再び城内へ。
空堀の道がクネクネしているのは、ここを歩行する速度を緩めるため。
上から矢を射かけ易くするため、こんな形状なんだそうです。
大勢の兵がここに入ると、袋のネズミなんだろうな。
二之丸には、師戸城址の碑。
この城の歴史が刻んでありますけど、上杉軍は退けたものの、豊臣の大軍に落城した悲しい歴史に胸が痛みます。
栄枯盛衰、千葉にもこんなドラマがあったんだな。
よし、次はいよいよ臼井城に、というところで、続きはまた明日。
県立印旛沼公園(師戸城跡)
印西市師戸733-1
043-279-8005(指定管理者)
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