・佐久島の東側は、海水浴場がありアート作品も点在、西側とはまた別の楽しみ方があったなと
昨日の続き、佐久島の散策について。
島の中心部に来ると、『佐久島クラインガルテン』なる看板。
ドイツ語っぽいけど、意味は全く想像がつかないですね。
ネットで調べてみると、直訳は「小さな庭」。
意味としては「宿泊滞在型農業体験施設」なんだそうで、これも島おこしの一貫なんだとか。
人口が200人にも満たないというのは前の記事に書きましたけど、昭和20年代は1,600人程度が住んでいたそう。
過疎化によって増えた遊休農地を活用、都市住民が利用していずれ定住に結びつくことも狙っているんだとか。
この島に定住、悪くはないよなぁ。
島に複数ある地蔵、これもアートなんですよね。
穏やか表情、静かな立ち姿に心安らぎます。
掌にはお賽銭が乗せられていて、そんなアート作品は他ではまず見ないよなと。
東港近くに来ると、大浦海水浴場に。
こんな静かな海辺でのんびり、夏の午後をビールを呑みながら過ごす。
なんて素敵な時間の使い方なんだろう。
なんて妄想していると、気温はぐんぐん下がってきて風も吹いてきた。
なになに、「佐久島出身 船頭重吉 世界最長の漂流 484日」とな。
遠州灘で遭難したのは1813年というから江戸時代、舵を破損した船は太平洋を漂流してアメリカのサンタバーバラ付近で救助されたんだとか。
乗組員13人のうち生存者は3名のみ、積荷の大豆をきな粉にしたり、魚を釣って生き延びたらしいんですよね。
海上での長期漂流は、絶望による自殺が多い。
海上保安庁の方が書いた本でそんな記述を読んだことがありますけど、重吉さんは強靭な精神力の持ち主だったんでしょうね。
島内唯一の学校、「しおさい学校」という名前で小中学校が一体となっているようです。
島外からも生徒を受け入れているとのことで、こんな豊かな自然のなかで教育を受けさせたい、という親の気持ちもよくわかります。
アート作品「カモメの駐車場」。
解説に「この作品は風を見るための装置です」とあるので、要は風見鶏ということなのか。
そういえば、先程から吹き始めた風がどんどん強くなってきているのに改めて気づいて。
ランチについては次の記事に書くとして、食後に見に行った「イーストハウス」、東港の近くにある東屋なのでこのネーミングらしい。
それはともかく、何だ、この強風は...
ビュービューと吹き荒れる風、アートを鑑賞するような状況ではなくなっていたんです。
帰りの船は12:30発、風だけでなく雨も降ってきたし、乗船はまだかと待つ人の行列。
天気が下り坂なのは元々覚悟していたんですけどね。
島を歩いている大半の時間は降っていなかったので。まぁ良かったといえば良かったかな。
暖かい季節、晴れた日に散策するのがベストだよなと当たり前のことを思いつつ、いいところなのでまた来てみたい。
記憶にはそう刻んでおくことにしました。
【おまけのワンポイント】
・佐久島への渡船は1日7往復。無駄に待つことがないように、予め戻りの船を決めておいてから行動したほうがいいでしょう。
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