・対馬の郷土料理ろくべえ、原材料のさつま芋の風味はわからずながらも身体が温まる一杯
「ろくべえ」という名の食べ物、ご存知でしょうか。
長崎県の郷土料理で、さつまいもの粉を捏ねてうどんのように加工、汁に入れるというもの。
今日まで伝承されているのは島原と対馬、後者のふるさと納税返礼品にこの「ろくべえ」があったので、試しに食べてみようと取り寄せてみました。
パッケージ記載の文章を要約すると...
・対馬には平地が少ないので、米や麦がそれほど採れない
・1715年に原田三郎右衛門という郷士がさつま芋を持ち込んで栽培、全島に広がり食糧難を救った
・このことから、対馬ではさつま芋のことを孝行芋と呼ぶ
ん? ろくべえとは直接関係ない解説だな。
ろくべえとは何か、ネットで調べてみました。
・1792年に発生した雲仙の火山性地震、俗に言われる「島原大変、肥後迷惑」で一帯の農地が荒れたため、やせた土地でも育つさつま芋で上をしのいだ
・南島原の深江村にいた六兵衛、さつま芋の粉末とつなぎの山芋をあわせてうどん状にした料理を考案
・対馬では、ろくべえの原料としてさつま芋を発行させて造る保存食「せん」を用いる
なるほど、芋そのままよりも、主食としては応用がきくという訳ですね。
密封パックを湯煎して、ネギをのせるというだけの簡単なもの。
よし、それでは頂いてみましょう。
うどん状とはいえ、温めるとプツプツと切れてしまうんですよね。
なので小粒な「すいとん」のような形状、スプーンで掬って一口。
ん、味がよくわからんな。
食感はしっかりあるんですけど、汁の味が目立ってろくべえ本来の味がみえず。
醤油ベースの汁は美味、ネギの刺激やキノコの旨味もあっていい味に仕上がっているので、まぁ木にせずに食べ続ければいいか。
身体はあたたまるし、そこそこ満腹にもなる一杯、結局最後までろくべえの味がよくわからないままの完食でした。
対馬郷土料理の珍しいランチ、ご馳走さまでした。
【おまけのワンポイント】
・長崎県内では、学校給食の定番メニューにもなっているそう。小さいうちから郷土料理に親しみ、味を残していくのは重要ですね。
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