・郷愁感をそそる店構えの『ちとせや』、かき氷も懐かしい味で涼やかに子供の頃の思い出に浸る
法要が終わった後、さて、この後は真っ直ぐ帰るか、それとも結城でどこかに寄っていくか。
といっても暑いしなぁ... あれ?
母が妙にスタスタと歩き出し、その方向は... あ。
4年前、同じ盆の法要で両親と結城に来た時のこと。
街中のお店でマンゴーのかき氷を食べたんですけど、これが美味しかったと言っていたんです。
向かっているのは当にその方向、かき氷を食べる気満々なんですね。
方向感覚は弱いはずの母ですけど、それなりに正しい方向に進んでいくのに少々驚き。
食は人間の感覚を研ぎ澄ます、ということなんでしょう。
結局は父の足の調子が思わしくないことも考慮して、前回とは異なるこちらのお店に。
名前は『ちとせや』、かなり年季の入ったお店で懐かしい佇まい。
メニューを見ても懐かしく、焼きそば500円、中華そば600円は激安じゃないですか。
興味津々ながらも、お腹は張っているので今回は断念。
宇治氷450円にしておくかな。
店内もなんだか懐かしい風景。
斜め後ろのテーブルでは子供が甘味を食べていて、なんだかタイムスリップをしてしまったような不思議な感覚。
子供の頃、お店で氷食べる機会なんて滅多になくて、妙に嬉しかったのを思い出しますね。
お、宇治氷が来たぞ。
氷がサクサク、これは急いで食べないとあっという間に溶けるやつ。
よし、それでは頂きます。
この手の氷は、まずは深く掘ってシロップを掬うように食べるのが定石。
徐々に宇治茶の味が濃くなっていき、この懐かしい味は...あぁ、 子供の頃に缶に入っていたやつだな。
名前は全く覚えておらず、そもそも何で家にあったのかもよく分からず。
夏休みになると家にあって、少量のお湯で溶かした後に氷と水を入れて冷やしてよく飲んだあの味。
あられが入っていたような気もするし、少し甘かったような記憶もあったり。
この氷を食べて、ふとそんなことを思い出したのは、お店の雰囲気にも影響を受けたのかもしれません。
数十年前の夏休みの味を思い出させてくれた、そんな宇治氷に感謝。
美味しかった、ご馳走さまでした。
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