温泉旅館の夕食って、独特の魅力がありますよね。
品数豊富、量もたっぷり。
食べる前はウキウキワクワク、途中から苦しくなってきて、食べ終えると微かな後悔の念。
でも、次に食べる時は過去をすっかり忘れていて、再びウキウキワクワク。
今回の「ホテルおもと」の夕食も、正にそんな魅力がありました。
会場に行くと、既に前菜と陶板焼きがセット済み、気分が盛り上がりますね~
よし、頂きま~す。
まずは前菜、7品もあります。
味の良さは言うまでもなく、紅葉をあしらった季節感はさすがの技。
ビールを飲みながら、一品一品の味と季節を味わって。
いやぁ、幸せ、幸せ。
お吸い物は真鯛に湯葉か、おぉ、松茸もいい香り。
この記事をアップする頃は季節遅れでしょうけど、初秋の風味が喉を潤してくれる嬉しさ。
お造りはノーマルなネタけど、奥にある海草を寒天のようなもので固めたものは、「えごねり」っぽいのが長野らしさか。
サーモンが一際美味しいのも、山国のプライドここにありということでしょう。
炊き合わせ、これが美味かった。
程よく味付けられた新鮮な野菜、鶏肉の旨味とのコラボが素晴らしい。
こういう野菜、毎日でも食べたいものです。
味噌ポーク、陶板でじっくりと焼き上げてと。
柔らかい肉に、甘味がついた味噌の優しさ。
う~ん、シンプルながらも、素材の良さが出るんでしょうね。
そろそろお腹いっぱいというタイミングで、ドドんと天ぷら。
これも仕上がりよくサクサク食べられるんですけど、特に百合根が珍しくて美味。
おぉ、更に茶碗蒸しか。
彩の紅葉麩の底にある、エビや鶏肉がこれまた美味いんです。
お腹いっぱいでも食べられるということは、空腹だったらどんだけ美味いんだろう。
ご飯はさすがに食べられず、最後の蕎麦は嬉しいもの。
旅館の蕎麦としてはかなりレベルが高いのは、作り置かずに直前に調理しているからでしょうね。
デザートはあっさり系、この食事にはぴったり。
いや~、それにしても全て美味しかったなぁ。
さすがは伝統の温泉旅館、その実力を存分に知る品々でした。
【今日のワンポイント】
・ホテルおもとの前身、おもとの湯は1919年創業。もうすぐ100年という老舗なんだなと。
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