【この記事のポイント】
・同じものばかり食べる中高年の行動は、脳の「認知リソース節約」という極めて合理的な生存戦略
・大上海の麻婆豆腐に感じた、暑い夏に汗をかかせまいとする大将の優しさ
・大盛りご飯にタレをワンバウンド、ピリッとした山椒と濃厚な豆腐が織りなす至福の無限スプーン
とある休日、この日のランチは久々に地元での外食です。
何が頭に浮かんでくるかというと…
あれですよ、あれ。
そう、麻婆豆腐です。
地元のオアシス「大上海」と、変わらぬ麻婆豆腐
これまで何回もお邪魔している『大上海』、ここの麻婆豆腐が美味しいんです。
ご飯とともに食べることを前提とした濃い味付け。
私の舌は、あの麻婆豆腐を求めていたんですよね。
同じものを食べ続ける、中高年の脳内合理性
「麻婆豆腐ばかり食べているけど、飽きないの?」
なんて言われそうですけど、これが不思議と問題なし。
なぜ、歳をとると人間は同じものばかり食べるようになるのか?
不思議に思ってGeminiに尋ねてみたところ、返ってきたのは実にもっともらしい生物学的分析です。
・脳の省エネ:『何を食べるか』の選択にかかる認知リソースを節約し、脳の負担を減らすため。
・リスクの回避:限られた食事の機会で、胃もたれや期待外れといった失敗を避ける心理。
・味覚の劣化:味蕾の減少に伴い、脳の記憶と結びついた『馴染みの味』を求める。
・身体の最適化:消化能力の低下に合わせ、翌日の体調を崩さない『安全第一』の選択。
・本能の回帰:未知の食べ物を警戒する生存本能(新奇恐怖)が、年齢とともに再燃する。
なるほど。
単なる『頑固』や『手抜き』ではなく、身体の変化に合わせた、きわめて合理的な脳のエネルギー最適化戦略なのか。
これで家族の詰問に対しても、「脳のリソースを節約する、高次な知能活動なんだよね」と、胸を張って言えるぞ。
…あ、そうだそうだ。
そんなことよりも、熱いうちに食べないとですね。
それでは頂きましょう。
熱くない麻婆豆腐と、大将の「脳内メッセージ」
ハフハフを覚悟しながら、麻婆豆腐を一口…
ん? あれ、温いじゃないですか。
あ、もしかしてこれって…
大将の心配りなのかな。
というのは、この日は暑さが本格化し始めた日だったんです。
季節を問わず、麻婆豆腐定食ばかりを食べている私をみて…
「今日は暑いね〜、これで汗を抑えながら、ゆっくり食べな。」
なんていうメッセージがこもっていたり。
いやいや、数カ月に一度しか来ない私のことなんて、記憶してくれているわけはない。
単なる偶然というのが真相なんでしょうけど、まぁここは都合よく解釈しておくことにしておこう。
盛り盛りの白米と、都合の良い解釈
ご飯はいつものように盛り盛り。
「いつも美味しそうにご飯と麻婆豆腐食べているよね。なので今日もサービスでご飯大盛りにしておいたよ。」
なんて、勝手にそんな気遣いを感じておくことにしてと。
濃いタレと白飯が織りなす、レンゲの無限ループ
麻婆豆腐をスプーンでたっぷりと掬い、大盛りご飯の上にワンバウンドさせて。
豆板醤と豆鼓の深いコク、そして山椒のピリッとした痺れが、濃いめの醤油ベースのタレと合わさってガツンと脳を揺さぶります。
熱いものには強い私、この「ぬるさ」は少し拍子抜けですが、おかげで熱さに足止めされることなく、最初からフルスロットルで掻き込めるのは確か。
タレの染みた白飯を口に運べば、濃厚さとこの『適温』ならではの旨味に包まれます。
レンゲを持つ手が一切止まらず、気づけば大盛りだったはずのご飯が魔法のように消えていく、これぞ至福の瞬間ですね。
いや〜、いつも変わらぬ美味しさ。
この味、そして大将の優しさ(?)を感じにまた味わいたくなるランチでした。
ご馳走さまでした。
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【おまけのワンポイント】
麻婆豆腐の「麻(マー)」を司る花椒(ホアジャオ)には、サンショオールが主成分として含まれています。
これには内臓の働きを活発にして消化を助け、代謝を高める効果があるんだそう。つまり、大上海の麻婆豆腐を食べるのは、私の脳が消化能力の低下を補うため、本能的にサンショオールを求めた結果とも言えるんでしょう。
年齢による定番の選択と、スパイスによる消化アシスト。私たちの食欲は、本人が自覚している以上に合理的なシステムによってコントロールされているようです。





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