・名古屋から奈良へ向かう旅の始まりは、近鉄特急「ひのとり」での快適な移動体験。シートの機能性や洗練された車内空間、私鉄特急の進化についてレポートします。
旅行2日目、この日は名古屋から近鉄線で奈良へ。
目的は、橿原神宮や藤原京といった日本の歴史の礎となった場所を訪れることでした。
まずは近鉄名古屋駅で、目的地の最寄り大和八木駅までの特急チケットを購入しようかなと。
駅に到着したのは8時半前でした。
まだ午前中だし、普通の日曜日だし、そこまで混んでいないだろうと。
これが油断で、特急券の券売機をみてびっくり。
予約できる一番早い特急は9時18分発、意外に混んでいるようですね。
名古屋駅のシンボル、ナナちゃん人形
少し時間があるので、名古屋駅周辺を散策することに。
近鉄名古屋駅といえば、やはりこれを見ておかないと。
久々に出会ったナナちゃん人形、相変わらずの存在感です。
「め」の纏を横にしているので… これは火消し装束なんだな。
季節やイベントに合わせて様々な衣装に変わるので、訪れるたびに違う姿。
名古屋駅の待ち合わせスポットとして、長年親しまれているシンボルですね。
赤い疾風、近鉄特急「ひのとり」
今回乗車する9時18分発の特急列車、一体どんな車両だろうか。
ホームに入ってきた列車を見て、思わず「おぉ!」と声が出ました。
この光沢のある赤い外見、近鉄特急で有名な新型車両「ひのとり」じゃないですか。
「ひのとり」は、2020年に運行を開始した近鉄の新しい特急車両。
「くつろぎのアップグレード」をコンセプトに、全席がゆとりあるシートとなっているそうな。
その洗練されたデザインと快適な居住性で、鉄道ファンのみならず、多くの乗客から高い評価を得ているようです。
一度乗ってみたいと思っていたので、これは嬉しいサプライズ。
驚きのシート、バックシェルと広さ
車内に足を踏み入れると、その空間の質に驚かされます。
レギュラーシートでも、全席2列配置なんだな。
座席がどういう構造になっているのか、最初はよく分からず。
じっくり眺めてみて納得です。
この造り、前の方が座席をリクライニングさせても、背もたれが後方に倒れるのではなく、座面が沈み込むようにスライドするのみ。
座席全体がシェルに覆われているので、後ろの席の人に気を使うことなく、自分の好きな角度にリクライニングできるという構造ですね。
調べてみると、座席間隔も116cmと非常に余裕あり。
新幹線グリーン車と同等の広さなんだそう。
私鉄の特急でこれほどのシートピッチを確保しているのは凄い。
高級感あふれる車内空間
木目調の内装や、落ち着いた照明。
ゆったりとした座席配置のおかげか空いているように見えますけど、実は座席は半分ぐらいは埋まっています。
それでも人の頭がほぼ見えないのにも驚きますね。
フル活用できる快適装備
さて、せっかくのゆったりシート。
私も座席の機能をフルに活用してみようかなと。
まず、テーブルは2つ。
前の座席の背面にある折りたたみ式のテーブルと、窓側にある小さなサイドテーブル。
ノートパソコンを広げたり、飲み物を置いたり、使い分けができて便利です。
フットレストも装備されており、レバーで角度調整が可能。
自分の楽な姿勢に合わせることができます。
各座席にWi-FiとAC電源コンセントが完備されているのは、現代のビジネス客や旅行者にとっては当然の装備と言えるでしょう。
これらの設備、特に座席の快適性やプライベート空間の確保は、正直なところ新幹線の普通車よりも快適だなと。
小田急ロマンスカーの最新車両GSE(70000形)や、関東の西武鉄道の特急「ラビュー」(001系)も同様ですけど、最近の私鉄特急列車の進歩は本当に凄い。
こんなに立派な座席なら、名古屋から奈良までの比較的長い旅でも、全く疲れないなと感心です。
最後に
名古屋から奈良への旅の始まりは、近鉄特急「ひのとり」という予想外の出会いから。
事前の予約状況には少し焦りましたが、結果として憧れの「ひのとり」に乗ることができ、その快適性を存分に体験できました。
バックシェルシートによるプライベート空間、広々としたシートピッチ、充実した設備。
私鉄特急のレベルアップを肌で感じたひとときでした。
おかげで移動疲れもなく奈良に到着。
さて、それじゃ観光にというところで、続きはまた明日。
【おまけのワンポイント】
・のぞみとひのとりの大阪までの料金・所要時間比較は以下の通り。時間はかかるものの、低コストで電車旅を楽しめるのがひのとりですね。
のぞみ : 6,680円、所要時間 50分〜1時間
ひのとり:4,990円 、所要時間 2時間7分~2時間13分
(運賃2,860円 + 特急料金1,930円 + 特別車両料金200円)
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