モーションウィジット

2026年5月21日木曜日

【グルメ】40年前のコッペパン事件を回想。スーパーの惣菜で出会った懐かしの給食メニュー

【この記事のポイント】
・給食というワードに、40年前の「レーズンゼロ・コッペパン事件」という昭和の不条理を思い出す。
・本体価格399円とは思えない、プリプリのえびがゴロゴロ入ったクリームライスの圧倒的満足感。


とある休日のランチは, 近所のスーパーの惣菜コーナーで調達。

いつもなら、無難なかつ丼やハンバーグ弁当のあたりを惰性で通り過ぎるはず。
でもこの日、突如として私の視界に飛び込んできたのは、ある種の「ノスタルジーの聖域」を刺激する魔法の四文字でした。

「給食人気」の四文字に引き寄せられた休日

「給食人気」

鮮やかな青い楕円形のパッケージに貼られた、カラフルな円形のラベル。
そこには「給食人気シリーズ」と誇らしげに掲げられ、中央には「えびクリームライス」の文字が躍っています。価格はなんと本体399円(税込430円)。

私が給食を食べていたのは、今から40年ちょっと前の1980年代前半。
あの時に学校の教室で食べた給食は、こんなハイカラで洗練されたメニューなど夢のまた夢でした。

素朴なコッペパン、テトラパックの牛乳。
おかずも大体が昭和の合理主義をそのまま形にしたような、極めて質素なものばかり。

でも、私はいつも美味しいと思って食べていたんですよね。

あ、そうだ。
給食と聞いて真っ先に思い出すのは「レーズンコッペパン事件」です。

40年前のレーズンコッペパン事件

その日の給食は、干しぶどう入りのレーズンコッペパン。
でもなぜか私のパンにはレーズンが一粒も入っておらず、一人だけただの「普通のコッペパン」を黙々と頬張る羽目に。

幼心に世界の不条理を噛み締めながらも、「結局ぶどうが1個も入っていない!」なんて周囲から笑いをとっていたのが懐かしい。

そんな「引きの弱さ」を抱えて生きてきた昭和の少年は、40年以上の歳月を経て、スーパーの惣菜コーナーで「えびクリームライス」に出会うことになります。
人生って本当に分からないものですね。

えびクリームライス、399円の奇跡

蓋を開けると、濃い青の容器に映えるビジュアルの対比に、まずは目を見張ります。

白飯の上には、オレンジ色の人参と乾燥パセリが散らされており、このさりげない一手間が実に「給食らしさ」を演出していて憎い。
淡いベージュのクリームソースが半分をたっぷりと満たしています。

驚くべきは海老の量。
399円というコンビニ弁当すら手が出ない価格にもかかわらず、中にはピンク色を帯びたえびがゴロゴロと5尾以上。
マッシュルームもしっかりとソースに馴染んでおり、安かろう悪かろうの妥協は一切見当たらないんですよね。

よし、それでは頂きましょう。

まずはスプーンをスッと差し込み、白飯、まろやかなクリームソース、そして主役のぷりぷりとしたえびをバランスよくすくい上げます。

そして一口… うん。
口内に広がるのは牛乳の優しいコク、えびの旨味が絶妙に調和した濃厚な味わい。

えびの身を噛みしめると弾力のある確かな存在感。
これが399円って凄いな。

バターの香りが優しく香るクリームは、決して重すぎず、さらりとしたコク。
そしてプリッとしたえび、噛むほどに旨味が弾けて、クリームの甘みと一体になって溶けていく感覚です。

さらに、人参とパセリは単なるビジュアルとしての役割ではなく、ソースの旨味をキュッと引き締める役割を果たしているよう。
マッシュルームの滋味深い香りがアクセントとなり、スプーンを動かす手が止まらなくなります。

まさに「カレーは飲み物」ならぬ「えびクリームライスは飲み物」と言わんばかりの、抜群の喉越し。
噛みしめる喜びと流し込む快感が交互に押し寄せ、文字通りあっという間の完食でした。

399円の奇跡に感謝しつつ、美味しかった、ごちそうさまでした。

時空を超えて、あの少年に伝えたいこと
あの日、レーズンが一個も入っていないコッペパンで世間の不条理を味わった少年に、時空を超えて教えてあげたい気分。
「挫けるな。40年経てば、お前は399円で、こんなにプリプリのえびがゴロゴロ入ったクリームライスを心ゆくまで満喫しているぞ」と。

スーパーの惣菜開発部には、心からの拍手を送りたいものです。



【おまけのワンポイント】
・「給食人気シリーズ」のラベルを見かけたら迷わず買い。399円という価格の限界に挑む企業努力に、ただただ脱帽です。

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