【この記事のポイント】
・食事作りに手間をかけたくない日曜の夜、千葉駅弁『万葉軒』という間違いのない選択肢。
・ウインナーの様式美からエビフライの満足感まで、限られたスペースに凝縮された賑やかさ。
とある休日、この日の夕食は手間をかけたくないなと。
とはいえ、スーパーのお弁当だけじゃ、なんだか日曜日の夜としては、ちょっと寂しい気がします。
そうだ、千葉駅に行こう。
あそこの駅弁、美味しいんですよね。
『万葉軒』、千葉県民なら誰もが一度はそのロゴを目にしたことがあるのではないかなと。
以前食べた「菜の花弁当」は、シンプルながらも完成された一品だったんです。
今日は何か違うもの、まだ見ぬ「お気に入り」があるかもしれず。
むむっ、なにこれ。
「菜の花弁当」、期間限定で100円引きの888円とな。
ジャパンフードセレクション2026、食品・飲料部門でのグランプリ受賞記念、こういう「間違いのない定番」が安くなっているのは素直に嬉しいものですね。
よし、妻と娘の分はこれに決定。
私だけ、あえて別のものを狙ってみよう。
ということで買ってきたのは万葉幕の内弁当。
今日は娘の帰宅は遅いので、これと菜の花弁当を妻と私とで選ぶことになります。
妻は「幕の内!」と無邪気に言うかもしれない。
まぁだったら私は菜の花弁当でもいいか… なんて思いながら選んでもらったんです。
妻が選んだのは、なんと菜の花弁当。
私の願掛けが通じたのか、それともただならぬ殺気を感じ取ったんだろうか。
そんなこんなで私がゲットしたのは「万葉幕の内弁当」1,132円。
菜の花弁当との価格差については… あえて妻には言わずに黙っておくことにしました。
これが平穏な日曜の夜を維持するためのテクニックですね。
さて、中身を確認。
エビフライ、あさり串、鮭塩焼、金平牛蒡、玉子焼、蒲鉾、りんごシロップ漬け、
唐揚げ、赤ウインナー、ピーナッツ味噌、煮物などなど。
白飯の上には梅干しとごま、そして右奥に鎮座するしば漬け。
これ、なかなかの「詰め込み具合」ですねぇ。
多種多様なおかずがぎっしりと並んでいて、これぞ駅弁の醍醐味です。
よし、それでは頂きましょう。
まずは、ウインナーと唐揚げから。
あからさまに「赤いです」と主張する、このウインナー。
斜めに入れられた切り込みは昭和の駅弁の様式美、そして絶対に裏切らない旨味があるんですよね。
唐揚げは、冷めてからが美味しい。
肉の繊維がほどよく締まっていて、噛むほどに旨味が滲み出す。
駅弁として、冷めた状態に最適化されているのを感じます。
これらを白飯に乗せて交互に口に運ぶと、米の甘みとおかずの塩気がちょうどよく混ざって、
一つの「小宇宙」が完成。(←ちょっと大げさかな)
鮭の塩焼きに金平牛蒡、それぞれが駅弁の定番として全体を引き締めています。
そして本命のエビフライ。
衣は少し厚めですけど、冷めてもなお「御馳走」としての満足感があります。
弁当箱という限られたスペースの中で、それぞれが自分の役割を果たしている。
幕の内弁当の楽しさは、この賑やかさにありますね。
緑のカップに鎮座するピーナッツ味噌、通称「味噌ピー」。
あ、これ、娘の好物だった。
けど今日はまぁいいかと、今この瞬間の自分の本能を優先することにしました。
千葉が落花生の産地であることは言うまでもないですけど、この「味噌ピー」という文化はやはり独特。
保存食としての知恵と甘いものへの欲求、それがうまく合体して生まれた郷土の味なんですね。
箸休めというより、もはやスイーツともいえる味わい。
おかずのようでデザートのようでもある、なんとも不思議な存在です。
もう一品の千葉名産、あさり串。
甘辛いタレを纏った身、噛むほどに磯の香りが広がります。
これはまさにお酒が欲しくなる味ですね。
ふと、かつて浦安で食べたあさり串を思い出します。
串から外す時の、あの独特の弾力。
最近は足が遠のいているけれど、この味に触れて当時の記憶がふっと蘇ってきたなと。
日常の中の小さな贅沢が、過去の記憶とつながる瞬間でした。
いや〜、美味しかった。
万葉軒の「定番の味」、堪能させていただきました。
ご馳走さまでした。
【おまけのワンポイント】
駅弁は、本来「移動中に食べる」という制約の下で設計されていますけど、それをあえて自宅で、好きな飲み物と共にゆっくりと解体・分析しながら頂くのは最高の贅沢です。
「冷めた状態が完成形」である駅弁は、急いで食べる必要のない自宅環境で最もその設計思想(ポテンシャル)を堪能できるのかもしれません。







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