【この記事のポイント】
・京都の老舗『はま一』が放つ、練り物の概念を変える食感のコントラスト。
・九条ねぎの甘みとタコの旨味を焼酎ソーダ割りで多層的に堪能する至福は、夕食前のキッチンで完結する背徳的なゼロ次会…だったかな。
とある休日、今日のツマミは何にしようかなと。
スーパーのそれらしきコーナーを回っていたところで出会ったのがこれ。
よし、「当たり」だ。
茶色の練り物が並ぶ棚で九条ねぎの深緑とタコの赤が目を引くこの配色、見た瞬間に「これは美味しいやつだ」と直感的にゴーサインでした。
気になって調べてみるとやはり。
『京・はま一』というのは、昭和22年創業の京都の老舗なんだとか。
今なお職人がすり鉢で擂り上げるという伝統的な製法を守っているそうで、パッケージ越しに見える「深緑」(九条ねぎ)と「赤紫」(たこ)の密度からも、その矜持が伝わってくるようです。
数多の品が並ぶスーパーの棚から、これに出会えた強運に感謝。
九条ねぎは広く名が通ってますけど、本当に美味しい食べ方は実は知らなかったんです。
これも調べてみると、実は熱を通した時の甘みと、青々とした香りの共鳴にこそ真価があるだとか。
平安時代から愛されてきた伝統野菜。
繊維が柔らかく、練り物のパートナーとしては最適解の一つだそうです。
最近は関東でもメジャーになりつつあり、OKストアでは常時100円前後で売っているので長ネギよりも割安。
我が家でもよく利用している一品です。
今日の酒は焼酎のソーダ割り。
さて、夕食を造るという「本業」の合間にまずは焼酎を一口飲んで、喉の渇きが癒されるこの瞬間を堪能することにしましょう。
一人乾杯!
たこ天を一切れつまむのは、調理担当者のみに許される役得。
キッチンでのこの余裕があるからこそ、料理を手早く進めることができるというもんですね。
一つつまむと… おぉ、すり身の滑らかな断面に、刻まれた九条ねぎがこれでもかと練り込まれている。
そこにタコの旨味がアクセントになり、鮮度の良さを無言で主張してきます。
再び焼酎の冷たさと泡の刺激が喉を通り抜けた後、すかさずこのたこ天を口に運ぶ。
ねぎの甘みとタコの弾力が焼酎と本当によく合って、このまま満足して夕食づくりを放り投げかねないなと。
焼酎とたこ天の油分のコントラスト。
手軽に京都の老舗の味を楽しめ、お酒も進み、夕食作りの活力にもなる。
これぞまさに合理的選択といえそうですね。
美味しいツマミに感謝、ご馳走さま…
あ、夕食はこれからでした。
すっかり満足してしまう味わい、見かけたらまた買おうと思います。
【おまけのワンポイント】
私たちが何気なく使うこの「天」という言葉。関東では衣をつけて揚げたものを指しますけど、関西では揚げかまぼこを「天ぷら」や「〇〇天」と呼ぶのが一般的。
関東人の感覚で言えば「さつま揚げ」、この『はま一』の洗練された質感を前にすると、決して薩摩だけじゃないんだなと。まさに「天」の名を冠するに相応しい、京都の矜持を感じさせる逸品でした。


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